「伏線だらけ!(アニメのみ原作未読推察)」劇場版 呪術廻戦 0 Dポッターさんの映画レビュー(感想・評価)
伏線だらけ!(アニメのみ原作未読推察)
『呪術廻戦』はアニメ24話を観て、原作コミックは未読でしたので前日譚の本作を愉しみに劇場へ行きました。(wikiとかもこの劇場版を楽しむために乙骨の欄は見ないでおいた)
アニメ本編に24話まではほぼ登場しない乙骨 憂太が都立呪術高専の真希・狗巻・パンダらアニメでは2年生たちとどんな関係なのか。(真希さん、そうなの?)
彼ら一人一人が背負っている家柄や宿命という見方によっては呪いとも呼べる強さと弱さについて。
またアニメでも黒幕的に暗躍する夏油傑と五条悟との関係が垣間見れ、それぞれの正義や主張がぶつかり合う戦闘シーンは迫力満点でした。
個人的には原作未読なので、乙骨憂太が里香ちゃんの解呪と成仏が本作でされると思っていなかったので、その後も彼は呪術高専に在籍していて、彼は何のために呪術師を続けているのか。また里香ちゃんの呪力がないのにどうやって闘い続けているのか。百鬼夜行で敵対していた側の相手と何故一緒にいるのか。
日本の三大呪術師、菅原道真の末裔(五条悟の遠縁)というのも含めて兎も角、謎が謎を呼びます。
決戦で重傷を負った夏油傑が五条悟に呟いた伏せられた一言。そこから逃げおおせてアニメ版の暗躍などにどう繋がるのか愉しみが一層マシマシになりました。
百鬼夜行に対する京都校の面々の活躍や、アニメでも触れられている内通者の存在。
夏油サイドの呪術師(海外の呪術師も⁉︎)や能力なども散りばめられ、見応えがあります。
「死んじゃダメだ…」を繰り返す乙骨は完全に某シンジ君ですが(笑)
自分に自信がなくて鬱屈(乙骨ネタ?)としている姿は流石にハマり役ですね。
個人的に気になるのは虎杖(2002?/3/20)も乙骨(2001/3/7)も仙台出身ということ。
釘崎野薔薇も東北の何処か出身でしたね。
虎杖には両親がおらず、祖父だけ。何故?
乙骨も遠縁とは言え、本来であれば呪術師の名家のはずが一般家庭で育っている事は何か大切な伏線(宿命)を思わせます。
また乙骨が里香ちゃんと結婚の約束をしたのは2011年とされていて、日にちは明言されていませんが突然愛する人を奪われるという点では東日本大地震を否応なく連想とさせます。(被災地・被災者に配慮して設定を変えた?)
また乙骨は肺炎で入院していたとなっていますが、里香ちゃんの病気についても描かれておらず同じであるなら呼吸は「息を合わせる」「息を引き取る」など生命エネルギーの根幹。何とかの刃じゃないですが。
乙骨&里香の無尽蔵な呪力などの遠因かと推察。
そもそも里香ちゃんは乙骨と同い年?指輪はイミテーションだとしても小学生にしてはやや気持ちが重いし、きちんとしたケースに入っている謎。親の指輪?宝石が淡い青色であることからトパーズだとすると”11”月の誕生石?それとも意味の方で捉えるなら「幸せになれる」「願いが叶う」?里香ちゃんの結婚しように対してよく考えずに「いいよ」、喪ってから失いたくないと強く願う男の身勝手で幼い心情。
うーん、愉しい!!続きも是非アニメで観たい!!原作も年末年始に読んでみようと思います。
ってか五条悟、目隠しの色が劇場版では白なんですね?アニメ版は黒だったと思うんですが。なんで?
サングラスの時とどういう使い分けなんだろ?
あと狗巻先輩、髪型変わったのなんで?何があった?
本作は確かにアニメ版に対する前日譚で「0(ゼロ)」を冠したタイトルになっていますが、0=零=霊=無(白)=黒であり、円環で縁で遠で宴の始まりの物語なんですね。