Mr.ノーバディのレビュー・感想・評価
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おじさんが頑張る、愉快なバイオレンス映画
楽しめました
抑えきれないスキルが爆発
このオジサン、タダモノではないぞ
【鑑賞のきっかけ】
劇場公開時には、私のアンテナには引っかからず、未見でした。
しかし、このサイトなどでも評価が高く、動画配信で鑑賞することとしました。
【率直な感想】
本作品は、ひとことで言うと、普通のオジサンに見えていたオジサンがタダモノではなく、本性をあらわにして、ど派手なアクションを繰り広げるもの。
しかし。
このよくありそうなお話を「タダモノ」ではない脚本により、痛快なアクション映画に仕上げた作品となっているところが、高評価の理由かと思います。
本作品の冒頭で映るのは、体中傷だらけのオジサンの姿。どうもこのオジサンが主人公らしいな、と思って観ていると、取り調べの担当官から、何者かと問われて、「俺は」のセリフに続き、ドカンと「NOBODY」のタイトルが。
恐らくど派手なアクションの後なのに、自分は名乗るほどの者でもないとは、もう完全に物語の世界に引き込まれてしまいますね。
その後、主人公の平凡な日々が描かれるのですが、状況を一変させる事件が起きます。夜、強盗が自宅に侵入してくるのですが、オジサンは犯人を取り逃がしてしまい、家族から信頼を失ってしまうのです。
ここから後は、ネタバレになるので、ストーリーには触れませんが、まず興味を引かれたのは、実は犯人を取り逃がしたのではなく、わざと見逃していたこと。
その理由を知ると、「確かにこのオジサン、タダモノではないぞ」と気づかせる脚本の巧みさ。
さらに、主人公が反撃に転じる理由が、娘のひとことなのですが、ここに究極の家族愛のようなものが感じられて、ますます物語の行方に目が放せなくなってしまいました。
【全体評価】
最近の娯楽作品としては珍しく、一時間半くらいの長さなのですが、その分、過激さが高速度で増していくアクションシーンの連続に、あっという間にラストまで連れていってくれる良作でした。
さくっとバイオレンスアクション
羊の皮を被った狼
『ジョン・ウイック』脚本のデレク・コルスタッドと『アトミック・ブロンド』『デッドプール2』監督のデヴィッド・リーチなので、期待通りの展開とアクションが観れて大満足。
キアヌも良いが、振り幅が大きいボブ・オデンカークも良い。
『イコライザー』も『ジョン・ウィック』も好きだし、何だったら身近な道具で敵を撃退するという意味では『ホーム・アローン』も好きなので、『Mr.ノーバディ』も何回観ても面白い。
主人公ハッチが敵に対して過剰に反撃し続けるので、敵にちょっと同情する。
音楽もどれもハマっていて、最高。
カーチェイスのシーンの音楽がまた良い!
“HEARTBREAKER”
Performed by Pat Benatar
痛快なアクション・サスペンスでした
実に痛快
爺ちゃん…
スカッとするアクション映画
Amazonprimeで鑑賞。
いわゆる「ナメてた相手が殺人マシーン」ものなんだけど、これまでの作品群と違うのは、主人公の中年男ハッチが決して完全無欠ではないということ。
なので敵の反撃を食らってケガもすれば、電撃攻撃で気を失ったりもする。
体格的にもマッチョというほどでもなく、格闘シーンもどちらかと言えばドタバタと泥臭い印象。
この新鮮な感じは、シュワちゃんやスタローンのマッチョアクション全盛のころ、アクション映画界に突如出現したブルース・ウィリス主演のダイハードを思い出した。
“普通”の生活を送るため偽りの自分を演じていたハッチが、中盤のバスのシーンを境にありのままの自分を受け入れ解放していく展開が、ある意味「アナ雪」と同じなのも面白い。
オッサンだってレリゴーしたいのだ。
格好良すぎ
痛快バイオレンス・アクション オヤジは強かった
これぞ、バイオレンス・アクションの神髄!とにかく、乱闘シーンは、殴り、蹴り、打ちまくり、吹き飛ばすの連続で、観ているだけで痛さも200%。自分も傷つきながらの泥臭くい乱闘だが、悪を一網打尽とする痛快さ満載。スカッとするハードボイルド・ムービーだ。
毎日が同じルーティーンで、金型工場をバスで往復するだけのうだつの上がらない中年男・ハッチ。しかし、このハッチ、実は凄腕の戦闘能力を隠し持つ、特殊工作員としての過去を秘めていた。
ある日、ハッチの家に強盗が押し入り、撃退はしたものの、それを機に、抑えていた理不尽な悪党に対しての堪忍袋の緒が切れて、戦闘能力が解き放たれる。そして、その結果として敵対したのが、大金を動かす、ロシア・マフィア。
最初のバスの中でのチンピラとの乱闘シーンは、ハッチが場当たり的に怒りをぶつけ、本当に怪我をさせたのではないかと思えるほど、痛さ満載の体を張った戦いぶり。それに対して、ラストのロシア・マフィア軍団との戦闘シーンは、拳銃、マシンガン、爆弾、ライフル…ありとあらゆる武器を駆使して、友人と父親の3人がダッグを組んで、対峙していく。ここでは、3人の計算尽くされた美しい連携で、ピタゴラスイッチのように、入れ代わり立ち代わり、敵をぶっ飛ばすシーンが続く!
主演のハッチには、人気テレビシリーズなどで知られているボブ・オデンカークが務めている。一見、冴えない中年男ながら、常に淡々とした表情の中に隠し持った、激しい怒りと戦闘能力のギャップに引き込まれる。また、ハッチの父親役を演じていたのが、何と『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のクリストファー・ロイド。棺に片足を突っ込んでいるようなヨボヨボの爺さんかと思いきや、こちらも、ハッチに負けじと暴れまくる姿も、なかなかモエる。
本作の見所は、戦闘アクションシーンであることは間違いない。しかし、そんな荒々しいシーンのBGMに、優しい調べのオールディーズを奏でるのも、お洒落な演出だ。
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