Mr.ノーバディのレビュー・感想・評価
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超景気のいいバイオレンスアクション!
うだつのあがらない中年男が、実は秘めていた戦闘スキルを解き放ち、死んで当然の悪党どもを退治する。なんともシンプルなプロットながら、ボブ・オデンカーク演じるキャラの説得力と、リアルとファンタジーの絶妙なバランス、そして倫理感はともかく胸のすくようなオッサン、ジイサン、オッサンのチームのはじけっぷりで終始ワクワクさせてくれる。ビックリするくらいたくさんの人が死ぬ映画だが、それもにぎやかで景気がいい。公序良俗を気持ちよくコケにして楽しませてくれる、バイオレンス映画の手本のような快作だ。
表情を変えずに変身するダメ親父のリアル
見るからに風采が上がらず、仕事場ではもちろん、家族からも軽んじられているダメ親父の権化みたいな主人公が、実はとんでもない切れ者だったという設定は、映画に意外性を求めるファンにはうってつけ。最大の肝はダメと切れ者の間にある落差だと思う。そういう意味で、『ブレイキング・バッド』やそのスピンオフ・ドラマ『ベター・コール・ソウル』で知られるボブ・オデンカークが演じるハッチの格差はジェットコースター級。疲れ果てた表情をほとんど変えずに逆方向へと振れまくる分、凄みとリアルが逆に強調されている。別に彼は"超人ハルク"ではないのだ。その分、『ジョン・ウィック』や『アトミック・ブロンド』の製作チームが用意した格闘シーンはかなり激しく、オデンカークは撮影に入る前の約2年(2年も!?マジか)をトレーニングに費やしたという。前作『ハードコア』で全編POV映像に挑戦したロシア人監督、イリア・ナイシュラーは、本作で変身ものというか、原点回帰ものを巧みにアップデートしてみせた。夫婦愛というロマンチックな要素を挟み込みつつ。こうしてハリウッドアクションは外部から新しい血を注入し、マニネリを打破していく。これからも、ずっと。
冴えないオッサン版ジョン・ウィック
とでも言うべきか。考えてみればどっちも覚醒のきっかけはなんだか大した話ではない気がするが…。
奥さんの実家の金物工場で働くハッチは、毎日同じバスで通勤し老人ホームにいる父親に会って家に帰る単調な毎日を過ごしている。ある日の夜遅く、二人組の強盗が家に押し入り金目の物を物色しているところをハッチが見つけるが、机の上の入れ物にあった数ドルを掴み逃げようとする。息子が一人を取り押さえるも、ハッチは息子に手を放すよう言い、息子が手を離したすきに殴られ、二人の強盗は逃げていく。
そんなことで、ますます家族から情けない父親のレッテルを張られる。
まあ、ここまでが前フリ。当然冒頭に出てきた太々しいハッチが本物、こちらは世を忍ぶ仮の姿。ある、実にしょーもない事がきっかけで彼はバスの中で大乱闘を繰り広げる。
ここの立ち回りで、こりゃあ只者じゃない感が一気に高まる。
そしてその大立ち回りの相手の中にでっかい組織に身内を持つ者がいて、主人公は行き掛かり上その大きな組織を相手にすることになる。
とか、この辺りの流れはもう、お題に挙げた言葉そのものなんだけど、まあジョン・ウィック様は普通にしているつもりでも只者じゃないオーラが隠し切れなかったけど、こちらは本当にごく普通のおっさん。傷の手当てで服脱いで見せる裸もバッキバキではありません。
だけど、なんというか人のシバキ方を熟知しているというか、攻撃が容赦なくて結構イタタってなるものが多い。スマートさではなく、もう肉弾戦の泥臭さ全開。
この映画のキモはまさにここ。とにかく創意工夫で人を痛めつける。殺人DIYが炸裂しまくる。それが、ひと思いに脳天バン!ってやるのではなく、結構痛々しい。グロ描写もそこそこにありなので苦手な人はちょっと注意なのかも。
出来事に対するキレっぷりのバランスが序盤は若干おかしいか?と思うけど、まあ細かいことは気にせずいこう。
あとは助っ人の存在。もう誰かは言えないし何となく途中で、もしや、って思うんだけどもう愉快痛快。XXが活躍する映画は鉄板で面白いの法則通りの映画だった。
正直、やられた方が思いっきりの流れ弾でご愁傷様だけど、まあどこを切っても悪そうなのでやられてよし。悪が100%の悪なので、やられ側への感情移入は皆無。大変清々しく主人公の活躍を見守ることのできる安心設計。
ちょっとプロットがジョン様寄り過ぎなのが若干の減点。だけど短い尺で起承転結きっちりあって、冒頭の件にちゃんと戻ってスッキリ爽快。
あー楽しかった、と観終われる余韻は娯楽映画として十分合格点だと思う。
これまた爽快・痛快で面白い映画!!
その辺に居そうなおっさんが実は!
そんな作品です、はい。
まあネタバレというかどう考えてもそれ系映画なのは誰でもわかって見るでしょうけど、最初の15分ぐらい我慢したあとは急勾配の下り坂!
てか親父さんも!笑
何も考えなくていいです。
謎解き要素も無いので想像の範囲内でボケーッと銃アクションを楽しんで発散して下さい!
営業【RED】みたいに気持ちよく見終わることができました!
銃撃戦や暴力的な映像が嫌いな人は少し避けた方が良いかもです。
ただここ数年の間では当たり映画なのは間違いないです!
オデンカークの当たり役になるといい
ミスター・ノーバディ
筋書きは単純で、構成が『ジョン・ウィック』によく似ている。また、初老の男が自らの出自を明かさずに平凡に暮らしている設定は『イコライザー』や『96時間』などでも繰り返し語られてきた構図だ。特徴的なのは、徹底した暴力の描写と、殴ったほうの拳も折れているんじゃないかというほどの、痛みの伝わり方だ。そして、主人公が強すぎないのがいい。5対1で闘えば、それなりにケガをする。
ところで自衛のためならば異文化のならず者たちを叩きのめそうが殺してしまおうが個人の自由なのだろうか。この問題では、よくアメリカの憲法が引き合いに出され、銃の規制なんかに従う気のない市民たちにとっての錦の御旗になっている。
『女神の見えざる手』と対極の映画だろう。
『ブレイキング・バッド』の主人公が平凡な化学教師だったように、この映画では主人公が“何者でもない”会計士に過ぎない。冒頭には、冴えない男がゴミ出しもろくにできない様子が繰り返し描かれ、社会のひずみに飲み込まれたマイノリティは犯罪に手を染めることでしか生活が出来ない。子供のミルク代を稼ぐために、裕福そうな家に強盗に入るヒスパニックの夫婦を、一瞬で小物だと見抜くと、自分は被害者にもかかわらず強盗にもうそれ以上危害を加えようとしない。たとえ自分が手傷を負っても、家族から失望されようとも、近所中の笑いものになろうとも、かたくなに何かを守ろうとしているように思える。それは、明かすことのできない秘密。それこそがこの男の正体で、映画の主題でもある。
どうやらシリーズ化されるようだ。
コロナ禍で、先の見えない状況だ。映画の製作も二転三転するようで、予断を許さないが、オデンカークの当たり役になるといい。『ベター・コール・ソウル』の味のある演技を、もっと見せてほしい。
以上に上げた映画やドラマを楽しめた人ならば、きっと気に入る映画だと思う。
ランボーっぽさを期待してましたが、少し違いました。 でも、アクショ...
ランボーっぽさを期待してましたが、少し違いました。
でも、アクションシーンには満足。
ドグ博士がガンガンに銃をぶっ放すシーンは爽快です!
後は知らない俳優さん達ばかりでしたが、なかなか良い演技を披露してくれました。
ストーリーはそこそこに、親父頑張るアクションという感じ。
後半は雑だった
バスの乱闘シーンや、自宅襲撃後の遺体の残像なんかは現実味があって、期待しながら観てた。
けれど隣人の車を奪ったあたりから興ざめだった。街中で派手にやり過ぎなんだよな。映画映画してたのが残念だった。
映画だけと。
評価:3.4
ランボーのニセモノぽい...
ハードなバイオレンスものが観たかったのになんか残念でした
ソウル・グッドマンは全く違うボブ・オデンカークはやはりすごいと思いますが、なんか違うというか
けっこうボロボロになるけど敵をやっつける強さだったり、家に敵が来る事が予想されるのに呑気にラザニア作るとか、いきなり現れる友達とか、いろいろ違和感ありすぎて全然ストーリーに乗り切れませんでした
これがスタローンだったら違和感なかったのかなと思ったりします
映画館で見とけばよかった。
ごく普通の中年オヤジが重なるストレスからブチ切れる地味な映画だと思って鑑賞していなかったのですが、暇だったのでDVDで鑑賞してびっくり!
イコライザーのノリだったのですね。
イコライザーのマッコールさんは勧善懲悪、正義を愛する聖人君主なのに比べてハッチさんは普通の中年オヤジに憧れる暴力大好きオヤジだったのですね。
話の始まりの普通の駄目中年オヤジの地味な日常話からドンドンスピードアップして話が派手になっていきます。
最近たまり気味だったストレスがもうすっきり!(笑)
ほぼジョンウィック!まあ良かった
ジョンウィックより人間味が少しある男の物語
最後の事務所での戦闘シーンはとてもテンション上がりました〜!!黒人バディとパパ!!強い!!最高!!
そこ以外はわりと期待通りというか期待を超えてぶち上がることはなかったかなあと言うに印象
もう少し設定が語られるか、もっと何もない方がよかったのかも
おっさんの夢がつまった名作
終始、笑ってました。シリアスとコミカルの混ざり具合が絶妙で派手なアクションシーンなのに可笑しくて仕方ない、という、なんだろ、バイオレンス・コミカル・アクションという感じです。アクションもギミックもコミカルも楽しめます。
序盤はちょいちょいコミカルが混ざりながら、家族にぞんざいに扱われ、職場でも部屋に籠りなんかやってるだけで存在感がない、毎日/毎週、ルーチンワークで過ごすおっさん(ハッチ)。しかし、家に空き巣(強盗)が入ってから歯車が回っていきます。それが雪だるまが回り下って加速して大きくなるようにテンポよくスケールがでかくなっていきます。
いや、おじさんさあ、実はさあ、という流れがゾクゾクしました。憧れません?普段はボサッとしたおっさんだけど、なんかスイッチ入るとすげえおっさんになってるとか。それでした。そして、ノーバディってとても意味のある・・・。
それから、シーンそれぞれで流れる懐かしい音楽にもグッときました。場面場面にピッタリです。
肉を切らせて骨を断つ
ジョンウィックを書いている人がつくってHardcore Henryの演出家が監督したアクションスリラーというかアクションコメディ。
さえない中年、いけてない父親だがほんとは最強の暗殺者。最強の強はむしろ凶に変換したいほどだが、Derek Kolstad(ジョンウィックのライター)が書いているので、つねに満身創痍、肉を切らせて骨を断つという慣用句の映像化──と言っても遠くなかった。
見てて痛い。(この痛いはイタいという意味の痛いではなく本来の意味の痛いです。)見てて痛いわけはないが、痛みが伝わってくる感じ。
マゾではなく映画的アイデアとしての徒手空拳。あえて飛び道具(銃)が使われず殴る蹴る突く刺す切る。こっちもそれなりにやられることが映画的高揚に変わる愉しさ。加えて傷を負うのが絵になる男ボブオデンカーク。笑うところじゃないのに、なんか笑えてくる苦み走った険しい表情。キアヌリーヴスがやるとアクションスリラーになって、ボブオデンカークがやるとアクションコメディになる──という感じ。さえない男オデンカークの魅力全開で哀愁と愛嬌がだだ漏れだった。
リアリティには消極的。ありえなさを無視し、むしろがんがん飛躍させる。ばかばかしさと紙一重ながら痛快。親父役で出てくる“ドク”なんて施設に隠居しヨタヨタにもかかわらずショットガン持たせたら一騎当千なのだった。
そんな飛躍を支えるのがHardcore Henryのイリヤナイシュラー監督。冒頭で平凡な男のルーチンをパタパタ絵にする。だいたい100bpmぐらいのメトロノームでタイムカードの打刻音がベル。ハッチマンセル(オデンカーク)が、毎朝ゴミを出し遅れるダメ亭主だっていう図を小気味よく伝えてみせる。このつかみで完全につかまれた。ナイシュラー監督、Hardcore Henryで長編映画デビューする前はミュージックビデオつくってたそうだ。なるほど。
Imdb7.4、RottenTomatoes84%と94%。
英語ウィキによると続編の予定があり、予定通りなら2023年に撮影に入るとのこと。さらに執筆者もスタジオもジョンウィックと同じなので作中クロスオーバーの可能性があるそうだ。ジョンウィックとハッチマンセルが同時にあらわれたらそりゃあすごいけれど、ふたり(リーヴスとオデンカーク)が真剣な顔すればするほど笑ってしまいそう、な予感。
ちょい役だけどマイケルアイアンサイド!がでていた。スキャナーズで顔芸するマイケルアイアンサイドがすきなんだ。
大事なものを奪われてブチギレ、マフィアのボスの身内といざこざ起こし...
大事なものを奪われてブチギレ、マフィアのボスの身内といざこざ起こした事がキッカケでロシアンマフィアと争いになる。導入はジョンウィックみたいな作品です
ただ決定的に違うのが、ジョンは復讐と平穏のために仕事人のように黙々と敵を殺しますが、このノーバディはあれこれ理由つけて悪人を殺戮することを楽しんでいる異常者なとこです。ヒトコロスイッチを工作するのもジョンウィックでは見られないですね。
爽快感あって楽しめました。
お前らをぶちのめす
当時、映画館で観ました。
さえないはずの中年男性が実は…というパターンですね。
バス内でのハッチの格闘シーンは泥臭くて、私は好きです。
他の方も言ってますが、単身敵のクラブ?に乗り込むところも。
うろ覚えですが、倒した敵に語りかけてたら、もう死んでたっていうコミカルなシーンもありましたよね。
私はこの映画、結構楽しめました。
続編もあるらしいので、密かに期待しています。
アクション・シーンの在り方を再構築した知的なおバカ映画w
1)冒頭から20分まで
映画が始まって20分は、主人公の地味でおとなしい、強盗にろくに抵抗もできないサラリーマン生活を、同じことの繰り返しの毎日を退屈そうに描いて見せる。ゴミ出しし損なって奥さんから文句を言われ、警官から小馬鹿にされ、同僚からはこれで家族を守れとピストルを突き付けられ、しかし何も言い返さず黙々とバス通勤する弱っちい姿を、これでもかと言わんばかりに強調するのである。
ところが娘の猫のブレスレットまで奪われたらしいと知り、突如彼は変貌してしまう。
そのスジの怪しげな場所に強盗の身元を探りに行くのだが、初めは笑い者にしていた屈強そうな連中が、彼の手首の入れ墨をちらりと見た途端、水戸黄門の印籠よろしく全員が恐れ入ってしまい、大いに笑える。
2)主人公の職業は「会計士」か「監査役」か
実は主人公はその昔、アルファベット3つの略称の政府組織=FBIで働いていたという。だが、普通のエージェントなどではないらしい。その仕事は、字幕版では「会計士」に、吹替版では「監査役」になっているので困るw
英語のセリフはauditor。辞書によれば「会計検査官、監査役」でどちらにも取れそうだが、「会計士」という場合、普通はaccountantを使うし、会話の内容から言っても「監査役」が正しい。
会社で言えば、会計士は会社の業績や資産状況から正確な決算を行い、取締役会や株主らに報告するのが役割、監査役はその決算内容や、会社の業務全体の合法性や妥当性をチェックして、まずいところがあれば取締役会に報告するお目付け役だ(大企業では外部監査として公認会計士監査が義務付けられていることから混同しやすいが、基本的な職務は上記の通り)。
ただし主人公は恐らく裏方のヤバい「監査役」で、違法行為お構いなしに組織を粛清する掃除屋らしいのである。
このお目付け役は強盗の居場所を聞き出すやただちに部屋に押しかけ、ボコボコにしてしまう。だが、これはほんの手始めに過ぎない。
彼がとてつもない超人ぶりを発揮するのは、その後、乗り込んだバスの車内にギャングたちが乱入してきてからだ。
3)本作の真価~アクション・シーンの在り方の再構築
もちろんバスの中でギャングたちとバトルになるのだが、主人公もギャングたちも素手でボコボコ殴り合い、ヒイヒイ言いながらも相手を攻撃し続ける。武器はコブシ、ナイフ、ビール瓶、バスの手すり用パイプでぶん殴ったりする。そりゃー痛いよww お互いに殴り合い、ナイフで刺し合って皆が皆痛がってるのがおかしいし、何とも痛快なのだ。
その痛快さが何に由来するのかちょっと考えてみたら、本作にはアクション映画、バイオレンス映画の常套手段となっているカンフーが一切出て来ないからだと気づいた。
ブルース・リーに始まりジャッキー・チェンがコメディ化し、今やおよそあらゆるジャンルの映画に登場するカンフー、見ていると始めは格好いいし痛快なのだが、やがてウソっぽくバカバカしいアクションにしか感じられなくなったカンフーが、この映画にはまったく出て来ないのである。もちろんプロボクサー並みのパンチも洗練されたレスリングの技もない。
代わりに素人の喧嘩よろしく、素手やあり合わせの道具で攻撃させることで、この映画はアクション・シーンの在り方を再構築させたように見える。
こうしたアクションの新たな見せ方に加え、主人公の滑稽なまでの強さ、ライバルとなるロシア人マフィアのボスのデタラメで外連味たっぷりのキャラクター、ストーリーなどあってもなくても同じという潔さ、バトルからバトルへと次々に移っていくメリハリの良さが実に小気味よく、疾走感を味わえる。
4)皮肉とウイットに富んだBGM
最後の主人公 vs.ロシアン・マフィア一味の対決シーンでは、主人公の父親の老人や元の同僚がまたバカみたいに強く、さまざまな面白い殺し方を次々に繰り出して笑わせる。この虐殺シーンのBGMに友情の大切さを甘美なメロディーで歌った"You'll Never Walk Alone"が流れるのは、実に皮肉で洒落ている。
また、この前に主人公がマフィアの巨額な資金を焼き払うところでは、マフィアのボスが歌う”The Impossible Dream”が流れる。言うまでもなく「ラ・マンチャの男」の有名な挿入曲である。
「どれほど望みがなく/どれほど遠かろうと/正義のために戦う」と、気持ちよさそうに歌い上げる悪党のシーンの裏で、主人公が気持ちよさそうに札束の山に火を放つところは抱腹絶倒ものである。
このほか、映画の冒頭には「俺のことを勘違いしないようにしてくれ」というニーナ・シモン"Don't Let Me Be Misunderstood"、死体隠滅のため自宅に放火する場面ではサッチモの"What A Wondeful World"等々、皮肉とウイットに富んだ選曲がとにかく楽しい。
この音楽センスはロシア人監督ナイシュラーがミュージシャンでもあるからに違いないが、欧米のヒット曲にまじって流れるナターシャ・コロノワ"Serye Glaza(灰色の瞳)"やコンビナチヤ「会計士」といったロシアのヒット曲もメロディアスで素晴らしい。
5)まとめ
本作は何も考えずにアクションを楽しみ、笑っていればいいおバカ映画である。しかし、アクションシーンの在り方や笑わせ方にアタマを捻った、知的なおバカ映画とでも呼ぶべきだろう。続編が出たら、絶対観てやるからな~ww
爽快アクション!
さえない中年男性と思わせてからの実は…ってストーリーでアクションもの。
映画サイトのあらすじが「平凡な暮らしから、意図せず激闘に巻き込まれる」とか
「世の中の理不尽に怒りを爆発させて大暴れし」とか書いてあるけど、あえてのミスリードかな。
なんかライアン・レイノルズの『フリー・ガイ』みたいな空気に見せかけてるけど、
どちらかと言うと『ジョン・ウィック』や『イコライザー』に近いので、これらが好きな人は楽しめそう。
選んだ相手が悪かったのだ。眠りから覚ましてはいけない男を起こしてしまったんだ。
さぁ、何者でもない男が影の内から動き出すぞ!
個人的にじじいが良かった。痛快とはまさにこのことって名場面があるのでオススメ。
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