劇場公開日 2021年6月11日

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Mr.ノーバディのレビュー・感想・評価

全374件中、1~20件目を表示

4.0超景気のいいバイオレンスアクション!

2021年7月31日
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うだつのあがらない中年男が、実は秘めていた戦闘スキルを解き放ち、死んで当然の悪党どもを退治する。なんともシンプルなプロットながら、ボブ・オデンカーク演じるキャラの説得力と、リアルとファンタジーの絶妙なバランス、そして倫理感はともかく胸のすくようなオッサン、ジイサン、オッサンのチームのはじけっぷりで終始ワクワクさせてくれる。ビックリするくらいたくさんの人が死ぬ映画だが、それもにぎやかで景気がいい。公序良俗を気持ちよくコケにして楽しませてくれる、バイオレンス映画の手本のような快作だ。

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村山章

4.0表情を変えずに変身するダメ親父のリアル

2021年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

興奮

見るからに風采が上がらず、仕事場ではもちろん、家族からも軽んじられているダメ親父の権化みたいな主人公が、実はとんでもない切れ者だったという設定は、映画に意外性を求めるファンにはうってつけ。最大の肝はダメと切れ者の間にある落差だと思う。そういう意味で、『ブレイキング・バッド』やそのスピンオフ・ドラマ『ベター・コール・ソウル』で知られるボブ・オデンカークが演じるハッチの格差はジェットコースター級。疲れ果てた表情をほとんど変えずに逆方向へと振れまくる分、凄みとリアルが逆に強調されている。別に彼は"超人ハルク"ではないのだ。その分、『ジョン・ウィック』や『アトミック・ブロンド』の製作チームが用意した格闘シーンはかなり激しく、オデンカークは撮影に入る前の約2年(2年も!?マジか)をトレーニングに費やしたという。前作『ハードコア』で全編POV映像に挑戦したロシア人監督、イリア・ナイシュラーは、本作で変身ものというか、原点回帰ものを巧みにアップデートしてみせた。夫婦愛というロマンチックな要素を挟み込みつつ。こうしてハリウッドアクションは外部から新しい血を注入し、マニネリを打破していく。これからも、ずっと。

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清藤秀人

4.5冴えないオッサン版ジョン・ウィック

2024年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

興奮

とでも言うべきか。考えてみればどっちも覚醒のきっかけはなんだか大した話ではない気がするが…。

奥さんの実家の金物工場で働くハッチは、毎日同じバスで通勤し老人ホームにいる父親に会って家に帰る単調な毎日を過ごしている。ある日の夜遅く、二人組の強盗が家に押し入り金目の物を物色しているところをハッチが見つけるが、机の上の入れ物にあった数ドルを掴み逃げようとする。息子が一人を取り押さえるも、ハッチは息子に手を放すよう言い、息子が手を離したすきに殴られ、二人の強盗は逃げていく。
そんなことで、ますます家族から情けない父親のレッテルを張られる。

まあ、ここまでが前フリ。当然冒頭に出てきた太々しいハッチが本物、こちらは世を忍ぶ仮の姿。ある、実にしょーもない事がきっかけで彼はバスの中で大乱闘を繰り広げる。
ここの立ち回りで、こりゃあ只者じゃない感が一気に高まる。

そしてその大立ち回りの相手の中にでっかい組織に身内を持つ者がいて、主人公は行き掛かり上その大きな組織を相手にすることになる。
とか、この辺りの流れはもう、お題に挙げた言葉そのものなんだけど、まあジョン・ウィック様は普通にしているつもりでも只者じゃないオーラが隠し切れなかったけど、こちらは本当にごく普通のおっさん。傷の手当てで服脱いで見せる裸もバッキバキではありません。
だけど、なんというか人のシバキ方を熟知しているというか、攻撃が容赦なくて結構イタタってなるものが多い。スマートさではなく、もう肉弾戦の泥臭さ全開。

この映画のキモはまさにここ。とにかく創意工夫で人を痛めつける。殺人DIYが炸裂しまくる。それが、ひと思いに脳天バン!ってやるのではなく、結構痛々しい。グロ描写もそこそこにありなので苦手な人はちょっと注意なのかも。
出来事に対するキレっぷりのバランスが序盤は若干おかしいか?と思うけど、まあ細かいことは気にせずいこう。

あとは助っ人の存在。もう誰かは言えないし何となく途中で、もしや、って思うんだけどもう愉快痛快。XXが活躍する映画は鉄板で面白いの法則通りの映画だった。

正直、やられた方が思いっきりの流れ弾でご愁傷様だけど、まあどこを切っても悪そうなのでやられてよし。悪が100%の悪なので、やられ側への感情移入は皆無。大変清々しく主人公の活躍を見守ることのできる安心設計。

ちょっとプロットがジョン様寄り過ぎなのが若干の減点。だけど短い尺で起承転結きっちりあって、冒頭の件にちゃんと戻ってスッキリ爽快。
あー楽しかった、と観終われる余韻は娯楽映画として十分合格点だと思う。

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ハルクマール

4.0これまた爽快・痛快で面白い映画!!

2024年4月21日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

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ルシリース

3.5オデンカークの当たり役になるといい

2024年2月28日
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鑑賞方法:映画館

ミスター・ノーバディ

筋書きは単純で、構成が『ジョン・ウィック』によく似ている。また、初老の男が自らの出自を明かさずに平凡に暮らしている設定は『イコライザー』や『96時間』などでも繰り返し語られてきた構図だ。特徴的なのは、徹底した暴力の描写と、殴ったほうの拳も折れているんじゃないかというほどの、痛みの伝わり方だ。そして、主人公が強すぎないのがいい。5対1で闘えば、それなりにケガをする。

ところで自衛のためならば異文化のならず者たちを叩きのめそうが殺してしまおうが個人の自由なのだろうか。この問題では、よくアメリカの憲法が引き合いに出され、銃の規制なんかに従う気のない市民たちにとっての錦の御旗になっている。

『女神の見えざる手』と対極の映画だろう。

『ブレイキング・バッド』の主人公が平凡な化学教師だったように、この映画では主人公が“何者でもない”会計士に過ぎない。冒頭には、冴えない男がゴミ出しもろくにできない様子が繰り返し描かれ、社会のひずみに飲み込まれたマイノリティは犯罪に手を染めることでしか生活が出来ない。子供のミルク代を稼ぐために、裕福そうな家に強盗に入るヒスパニックの夫婦を、一瞬で小物だと見抜くと、自分は被害者にもかかわらず強盗にもうそれ以上危害を加えようとしない。たとえ自分が手傷を負っても、家族から失望されようとも、近所中の笑いものになろうとも、かたくなに何かを守ろうとしているように思える。それは、明かすことのできない秘密。それこそがこの男の正体で、映画の主題でもある。

どうやらシリーズ化されるようだ。

コロナ禍で、先の見えない状況だ。映画の製作も二転三転するようで、予断を許さないが、オデンカークの当たり役になるといい。『ベター・コール・ソウル』の味のある演技を、もっと見せてほしい。

以上に上げた映画やドラマを楽しめた人ならば、きっと気に入る映画だと思う。

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うそつきかもめ

3.5ランボーっぽさを期待してましたが、少し違いました。 でも、アクショ...

2024年1月16日
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ハーブ

3.0後半は雑だった

2024年1月1日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

バスの乱闘シーンや、自宅襲撃後の遺体の残像なんかは現実味があって、期待しながら観てた。
けれど隣人の車を奪ったあたりから興ざめだった。街中で派手にやり過ぎなんだよな。映画映画してたのが残念だった。
映画だけと。
評価:3.4

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bigsuke

1.0ランボーのニセモノぽい...

2023年11月25日
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鑑賞方法:VOD

ハードなバイオレンスものが観たかったのになんか残念でした
ソウル・グッドマンは全く違うボブ・オデンカークはやはりすごいと思いますが、なんか違うというか
けっこうボロボロになるけど敵をやっつける強さだったり、家に敵が来る事が予想されるのに呑気にラザニア作るとか、いきなり現れる友達とか、いろいろ違和感ありすぎて全然ストーリーに乗り切れませんでした
これがスタローンだったら違和感なかったのかなと思ったりします

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小町

4.5映画館で見とけばよかった。

2023年10月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

ごく普通の中年オヤジが重なるストレスからブチ切れる地味な映画だと思って鑑賞していなかったのですが、暇だったのでDVDで鑑賞してびっくり!
イコライザーのノリだったのですね。
イコライザーのマッコールさんは勧善懲悪、正義を愛する聖人君主なのに比べてハッチさんは普通の中年オヤジに憧れる暴力大好きオヤジだったのですね。
話の始まりの普通の駄目中年オヤジの地味な日常話からドンドンスピードアップして話が派手になっていきます。

最近たまり気味だったストレスがもうすっきり!(笑)

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亀

4.0史上最強のジジイ

2023年9月4日
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鑑賞方法:映画館

俺のイライラ感を破裂させてくれーという時に観たら
ストレス粉砕間違いなし。
きっと何回見ても飽きないでしょう。
デビットリーチ製作だけたったけど
アクションに笑いの間をもたらすというのも
なかなかすごい。
特にバスの中で女の子が動くに動けない状況から
ちょっと失礼しまーすと無事脱出のくだりは
笑いがとまらない。
ボブオデンカーク、初めてじっくり見たけど素晴らしい。
ちなみに拙より1歳下。
縁ってなかなか微妙でんな。
近年では思い入れのない作品の中で最高位
80点
イオンシネマ桂川 20210706

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NWFchamp1973

3.5ほぼジョンウィック!まあ良かった

2023年8月15日
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た

5.0おっさんの夢がつまった名作

2023年8月8日
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鑑賞方法:映画館

終始、笑ってました。シリアスとコミカルの混ざり具合が絶妙で派手なアクションシーンなのに可笑しくて仕方ない、という、なんだろ、バイオレンス・コミカル・アクションという感じです。アクションもギミックもコミカルも楽しめます。
序盤はちょいちょいコミカルが混ざりながら、家族にぞんざいに扱われ、職場でも部屋に籠りなんかやってるだけで存在感がない、毎日/毎週、ルーチンワークで過ごすおっさん(ハッチ)。しかし、家に空き巣(強盗)が入ってから歯車が回っていきます。それが雪だるまが回り下って加速して大きくなるようにテンポよくスケールがでかくなっていきます。
いや、おじさんさあ、実はさあ、という流れがゾクゾクしました。憧れません?普段はボサッとしたおっさんだけど、なんかスイッチ入るとすげえおっさんになってるとか。それでした。そして、ノーバディってとても意味のある・・・。

それから、シーンそれぞれで流れる懐かしい音楽にもグッときました。場面場面にピッタリです。

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zem_movie_review

4.0肉を切らせて骨を断つ

2023年7月17日
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ジョンウィックを書いている人がつくってHardcore Henryの演出家が監督したアクションスリラーというかアクションコメディ。

さえない中年、いけてない父親だがほんとは最強の暗殺者。最強の強はむしろ凶に変換したいほどだが、Derek Kolstad(ジョンウィックのライター)が書いているので、つねに満身創痍、肉を切らせて骨を断つという慣用句の映像化──と言っても遠くなかった。

見てて痛い。(この痛いはイタいという意味の痛いではなく本来の意味の痛いです。)見てて痛いわけはないが、痛みが伝わってくる感じ。
マゾではなく映画的アイデアとしての徒手空拳。あえて飛び道具(銃)が使われず殴る蹴る突く刺す切る。こっちもそれなりにやられることが映画的高揚に変わる愉しさ。加えて傷を負うのが絵になる男ボブオデンカーク。笑うところじゃないのに、なんか笑えてくる苦み走った険しい表情。キアヌリーヴスがやるとアクションスリラーになって、ボブオデンカークがやるとアクションコメディになる──という感じ。さえない男オデンカークの魅力全開で哀愁と愛嬌がだだ漏れだった。

リアリティには消極的。ありえなさを無視し、むしろがんがん飛躍させる。ばかばかしさと紙一重ながら痛快。親父役で出てくる“ドク”なんて施設に隠居しヨタヨタにもかかわらずショットガン持たせたら一騎当千なのだった。

そんな飛躍を支えるのがHardcore Henryのイリヤナイシュラー監督。冒頭で平凡な男のルーチンをパタパタ絵にする。だいたい100bpmぐらいのメトロノームでタイムカードの打刻音がベル。ハッチマンセル(オデンカーク)が、毎朝ゴミを出し遅れるダメ亭主だっていう図を小気味よく伝えてみせる。このつかみで完全につかまれた。ナイシュラー監督、Hardcore Henryで長編映画デビューする前はミュージックビデオつくってたそうだ。なるほど。
Imdb7.4、RottenTomatoes84%と94%。

英語ウィキによると続編の予定があり、予定通りなら2023年に撮影に入るとのこと。さらに執筆者もスタジオもジョンウィックと同じなので作中クロスオーバーの可能性があるそうだ。ジョンウィックとハッチマンセルが同時にあらわれたらそりゃあすごいけれど、ふたり(リーヴスとオデンカーク)が真剣な顔すればするほど笑ってしまいそう、な予感。

ちょい役だけどマイケルアイアンサイド!がでていた。スキャナーズで顔芸するマイケルアイアンサイドがすきなんだ。

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津次郎

4.5大事なものを奪われてブチギレ、マフィアのボスの身内といざこざ起こし...

2023年7月9日
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大事なものを奪われてブチギレ、マフィアのボスの身内といざこざ起こした事がキッカケでロシアンマフィアと争いになる。導入はジョンウィックみたいな作品です
ただ決定的に違うのが、ジョンは復讐と平穏のために仕事人のように黙々と敵を殺しますが、このノーバディはあれこれ理由つけて悪人を殺戮することを楽しんでいる異常者なとこです。ヒトコロスイッチを工作するのもジョンウィックでは見られないですね。
爽快感あって楽しめました。

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ギャレス

4.0お前らをぶちのめす

2023年6月24日
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鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

興奮

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カズユキ

3.0オヤジ強ぇー

2023年5月24日
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れお

4.088点

2023年5月3日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

難しい

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コウセイ

4.0アクション・シーンの在り方を再構築した知的なおバカ映画w

2023年4月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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徒然草枕

4.0面白かったです。

2023年4月9日
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主人公がやられながらも勝つ。
傷だらけながらもフツーに勝つ
姿が小気味良い。
昔のブルース・ウィリスの
ラストボーイスカウトを
思い出しました。

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丘の上ホライズン

3.5爽快アクション!

2023年3月30日
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鑑賞方法:VOD

さえない中年男性と思わせてからの実は…ってストーリーでアクションもの。
映画サイトのあらすじが「平凡な暮らしから、意図せず激闘に巻き込まれる」とか
「世の中の理不尽に怒りを爆発させて大暴れし」とか書いてあるけど、あえてのミスリードかな。
なんかライアン・レイノルズの『フリー・ガイ』みたいな空気に見せかけてるけど、
どちらかと言うと『ジョン・ウィック』や『イコライザー』に近いので、これらが好きな人は楽しめそう。

選んだ相手が悪かったのだ。眠りから覚ましてはいけない男を起こしてしまったんだ。
さぁ、何者でもない男が影の内から動き出すぞ!

個人的にじじいが良かった。痛快とはまさにこのことって名場面があるのでオススメ。

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スクラ