「そのへんのオヤジを怒らせたらいかんぞな」Mr.ノーバディ じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)
そのへんのオヤジを怒らせたらいかんぞな
アクション好きなので、面白かったと言えます。
ただ、凄惨なバイオレンス場面になると、スローになり、平和なオールディーズが流れるという展開はどこかで見たなあ。なんだっけ?誰か教えて下さい。
ところで、主人公ハッチ親父は、元「3文字」の凄腕の工作員(リーアム・ニーソンもそうだったな)だそうだ。しかし、妻はベッドで壁を作り、触れることも叶わない。長男は強盗に立ち向かうも、ヘタレな親父を蔑んでいる。娘だけが癒やしてくれるというどこでもありそうな存在。
それが、娘可愛さにネコちゃんのキーホルダーを強盗から奪い返しに行く。この動機はどうなの?
そのあと、キーホルダーは見つからず、たまたま乗り合わせたバスに強引に乗ってきた不良のあんちゃん達を腹いせにぶちのめす。血が騒いだということか?でも、ぶちのめすくらいではすまず、何人かはその後でタヒる。
そりゃそんなことやれば、兄のロシアンマフィアは黙ってないよなあ。
現役に戻ることを期待していた工作員仲間からは、「復活!」と喜ばれ、マフィア壊滅に動き出す。老人ホームにいた親父も参戦、この親父、どこかで見た顔だなあと思ったら、クリストファーロイドじゃないの。現役なんだと嬉しくなった。
うーん、でも、動機はサイコパス。
まあ、いいや。映画の中では何人死んでも、ファンタジーだから。楽しかったよ。注文つけるとしたら、些細な動機で、戦争並みのドンパチ、タヒタヒタヒ。高千穂遙もびっくりな豪華なアクションでした。しかも、痛そう。泣く子も黙る「会計士」なら、もう少しスマートにやってほしかったなあ。