劇場公開日 2021年6月11日

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「家庭円満の秘訣は猫を飼う事」Mr.ノーバディ フリントさんの映画レビュー(感想・評価)

家庭円満の秘訣は猫を飼う事

2021年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

会計士が地下室のある家に引っ越す話

「ジョン・ウィック」の脚本家と制作が組んで「ハードコア」の監督が撮ったんならなにも恐れることはない。
予告もいいい感じに謎めいてるし、期待に胸膨らませて鑑賞。

いやはや期待を超えるサイコーの映画でした。

そこらのオヤジに喧嘩売ったら超絶キルマシーンでした。いわゆるナーメテーターの最高峰がここに爆誕しましたよ。

冒頭は取り調べ室からはじまり、タバコとか猫缶とか絵画とか猫とか、意味不明ながらもこれかここに行きつく過程を予想させわくわくさせてくれる。
冒頭はなんとなく「ロックアウト」のガイ・ピアーズを彷彿とさせましたね。タバコのシーン位しか共通点無いけれど…

「ジョン・ウイック」「イコライザー」「アウトロー」よりもそこら辺の普通のオヤジにしか見えない主人公、毎回火曜日にゴミ出しそびれたり、コーヒー飲んで出社、ランニング、寝るの繰り返し。
これぞ家庭を持った一般男性の生活ってのをオープニングでテンポよく見せてくれます。
日常シーンが長いとダルイけれども本作はサクサク進みます。

猫の首輪を切っ掛けに日々の押さえつけられた生活を我慢してきたストレスが爆発。
ナーメテーター起動!
バスに乗ってきた調子乗ったワルどもをコテンパンにし…ってかなりダメージ受けてるじゃないのよ!

イコライザーもジョン・ウィックもこんな雑魚にボロボロにされませんよ、でもそこがいい。

ダメージ受けつつも家に帰れる、このタフさがいい。
殴られ蹴られ、投げられ、刺され、もうホントにボロボロ、そして攻撃が地味、いや適格なんだけれど、綺麗さはあんまりない。
みててカッコいいってあんまり思えないんだけど、そかがまた新鮮で見ごたえあるんですよ。
バスの戦闘シーンだけでもう満足なのに本番はこれからなんだからもう、たまったもんじゃないですよ。

バスの戦闘シーンが好きすぎてこのレビューを書いてる時に思い起こしてみたんだけれど、あれってもしかして受け身?
主人公があまりに攻撃を受けまくってるなと思ってたけれど、攻撃を受ける時に覚悟してる、受けながら最小限のダメージで受けきってるのかも。
初めに感じたのはわざと攻撃受けて、後々、正当防衛でしたって証拠作りかなと思ったんだけれど、そうでもないようだし。
攻撃をかわすのでわなく受けて倒すってのはアクション映画では画期的なんじゃないかな~。

前半からぶっ飛ばしてますが、ちゃんとヤバそうなボスキャラもいるし、冷静沈着な中ボスもでます。
この強敵をどう倒すのか、わくわくが止まりません。

魅力的なのは敵だけではありません、味方もいいんです!

お爺ちゃん(父親)まさかのクリストファー・ロイドです。
バック・トゥ・ザ・フューチャーのドクです。
私、誠に勝手ながらもう亡くなってると思っていましたので、この映画で元気にショットガンぶっ放している姿が見れて感動しましたね。
年相応にゆっくりした立ち回りでしたが、いいショットガン捌きでございました。

もう一人の見方のRAZは「アイアンフィスト」とかでしか見たことなかったし正直コモンでもよかった気がしますが、彼のスナイパーライフル捌きも眼福でいした。
FPSゲームでよくいる突砂(突撃系スナイパー)の最上位の姿でしょう。かっこよかったー。
なんだろう、ロードオブザリングのレゴラスの弓捌きをみて感動した時に似たものを感じる。
近距離でのトリプルヘッドショットはライフル弾の威力を見事に描いてましたね。
3人貫通って「インディージョーンズ 最後の聖戦」の拳銃(ルガー?)での3人の腹部貫通くらいしか見たことないよ!

いい点を上げたら切りがない、もうホントに最高の映画でした。
主人公がいい、テンポがいい、アクションがいい、どれもが上手くかみ合わさって痛快、爽快、愉快の三拍子でございます。
ナーメテーター好きは必ず見るべし、そしてストレスに晒される毎日を送っている全てのアクション映画好きに見てもらいたい。
続編を超希望する作品です。

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劇中セリフより

「神は一つ扉を閉じると、一つ扉を開けてくれる」

フリント