うみべの女の子のレビュー・感想・評価
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えろいだけじゃないよ
最後、台風の中小梅が磯部を探して走るシーンは切なくて切なくて涙がでました。
最後磯部がキスしなかったのは、小梅に自分のこと忘れられたくなかったからかな、そうだといいなーって思います.
小梅も磯部も、登場人物みんなどこかイタいところがとても思春期をよく表現されていると感じました。
うみべの女の子がかわいすぎて、びっくりしました。
潮風みたいにどこかじっとりした映画です。
大好き
平坦
ストーリーは平坦。と言うか淡々と進んで行く。
多少、波が変わるのは鹿島が磯辺をボコる時位かな。
他の人のレビューでもあるけど、美男美女が出て来ないからリアルではあるんだけど、その分、「なんで、コイツ(先輩や小梅)がモテるん?」とも思う。二人とも性格も良く無いしなぁ。
24歳で女子中学生役かぁ。磯辺も二十歳。まぁ、今のご時世、リアルな年齢の子にセックスシーンさせられないけど、小梅役の子は流石に中学生には見えないが、年齢不詳な感じ。
セックスシーンが注目されているけど、そんなに大した事は無いかなぁ。「中学生が!」って言うけど、性に関しては環境次第で一気に差が出るから、コレくらいやってる子たちは居るだろうなぁとしか思わない。
映画として面白いか?と言うと「うーん」。漫画原作らしいけど未読。漫画や小説だったら違うんだろうけどって感じかなぁ。
小梅ちゃんがモテ過ぎる!!
羨ましいやら悔しいやら、中2で初体験とか、早すぎるやろ!!
茶髪で不良の三崎先輩に告るものの、良いようにセクハラを受け
落ち込んでいると、中1の時に告ってくれた磯部が慰めてくれる。
小梅(石川瑠華)は好奇心もあって磯部(青木袖)と初体験を持つ。
磯部の兄は三崎に虐められたのを苦にして大波に攫われた形で
自殺している。
磯部の口癖は「どうせ、来月の今頃には自殺している・・・」
磯部は兄の自殺が心の大部分を占めている鬱屈した少年。
小梅の幼馴染の鹿島も小梅に好意を持ち磯部を疎ましく思っている。
磯部と鹿島の大喧嘩シーン。
鹿島が磯部をボッコボコにする。
仲裁に入った教師の前での磯部の生意気な一言に切れた鹿島は
全身でタックル。
2人は2階のホールから階下へ真っ逆さま。
鹿島は脚を骨折して入院する。
そして遂に磯部が決行する三崎への復讐シーン。
深夜のビリアード場でスタンガンを用意して襲う。
死んだように横たわる三崎。
ハイライトは9月15日の磯部の誕生日と文化祭そして台風。
この三つが重なった日は大変なことになる。
暴風雨の中、磯部を探して防波堤を彷徨う小梅。
「ラブレター」と「ハッピーエンドのCD」を抱えて。
防波堤に腰掛けて今にも海に吸い込まれそうな磯辺。
夜が明けて、磯部は《うみべの女の子》に出会う。
《うみべの女の子》は小梅のことではない。
磯部の兄がパソコンの待ち受けにして、カメラにも保存していた
美しい少女。
彼女に磯部は現実に出会い言葉を交わす(このシーンは映画ではない)
小梅は身体を与えて愛しても愛しても磯辺から愛は得られず、
幻の美少女に磯部は一瞬で心を奪われてしまう。
《愛の不条理やな!》
しかしビリアード場の決闘で三崎先輩がどの程度の怪我を
負ったかは不明だが、刑事が磯部を訪ねてきて、磯部はパトカーに
乗せられて連行されていく。
ラストシーンは高校に入学した小梅に早くも言い寄る男子有り。
いやはやモテる子はモテモテで不公平にも程がある(怒and羨望))
と、激動の思春期の熱い記録だった。
(遠過ぎる話で、特に共感はしなかった)
☆☆☆備忘録を兼ねて内容を詳しく書きました。
懐かしさで一筋の涙が…はっぴいえんどを聴きたくなる
0年代のサブカル天下浅野いにお先生の名作漫画「うみべの女の子」の映画化は聞いてはいましたか、映画館で観るほどでもないだろうと思い、今まで観ずにいました。
登場人物が漫画のまんまのような容姿で特に磯辺役の男の子の演技が素晴らしい。特段驚くこともないが、当時漫画を追っていた身からすると懐かしさで目から1つ筋の涙が〜といった感じです。
本棚をぽけ〜っと観察するのもよし、中学生の性愛ってこんな乱れてんの?なんて思ったりもするかもしれないような映画です。
当時私は中学生でこの原作を手にとって、性描写の過激さに衝撃受けてしまい、今は立派な浅野いにおチルドレンサブカル女子として成長を遂げてしまったかもしれません。そんな懐かしも相まり、観る目線も変わってしまったため、感想を書かせて頂きますと、思春期って友達がズブズブに意味わからんようにセックスしてるところ見せてくるような変なやついるよな〜なんて考えたり。
先輩たちと遊びに行ったカラオケでの乱交加減とか、逃げ出す感覚は田舎の性に乱れた環境にいたため非常に理解できてしまいました。いやー怖いね〜、子供をこんな地域で育てたくないわなんて思ったり。
サブカル入門第一教科書のような映画ですね。磯部くんは年相応の男の子と考えてみていましたが、流石にうんちえちまで決行するのは早熟すぎんか??なんて思ったりもしました。まあ、ありきたりな好きな男の子の影響で最後は立派なサブカル女子へと変貌すると。
漫画を読んでいたら楽しい映画、他の方が書いてるようにステレオタイプの話のストーリーなのかもしれないですね。わたしは思い出美化マシマシなので。
そんな私は今まんまとはっぴいえんどを聴きながら、レビューを書いております。ちなみに大瀧詠一が一番好きです。はっぴいえんどメンバーの中で。
そんな個人的なレビューでした!
こういう経験を通して
浅野いにおの絵がなくなると、こんなにも胸糞なのか、、と終始思った。ので、そこは割愛して、良かったところを。
小梅には共感性羞恥も含めて、胸糞悪かった。自分にはない闇を孕む男に縋り、依存する恋愛。
ただ、高校生の小梅を見ていると、そういう恋愛を通して今に至ったように見える。それは野球部の彼(名前忘れた)も然り。中学の頃は何でも小梅に話していたケイコが、高校に入ってから秘密が増えた描写があったのも、個人的に好きだ。
そして、磯辺みたいな男は、ひょんな出会いから、変わっていくことがあるものだ。今回は、小梅よりも断然美人で賢い子のようだからまだしも、自分より明らかにロースペックな女で変わっていった時の悔しさったら、ねえ。だからこそ、小梅には早く先輩や磯辺への依存的な恋愛を駆け抜けてほしかった。
こういう経験で、人は成長するのだなあと、私は最近になって気付いたが、この映画の登場人物は、早くから気付いてるように思えた。自分も含めて、若いなあ。
恋は、突然やって来て何かを変えていく、嵐のようなもの
海辺の街に暮らす小梅は、好意を寄せる三崎先輩に振られ、同級生の磯部と体の関係を持つ。
その後何度も体を重ねるようになった2人。
時に避け合い時に惹かれ合って、好きという感情に翻弄されながら、2人は少しずつ大人へと近づいていく。
浅野いにおの同名マンガが原作。
中学生という大人への転換期に直面する性の問題。
何にも染まれない不安定な年頃を非常に上手く描いていた。
「好き」の気持ちが分からない。その反動で体を重ねるというのは中学生の性事情ではなく、分からないという不安からの妄想とさえ思う。
それが恋だよ、小梅ちゃん。
この映画はキャストについて触れずには語れない。
石川瑠華、青木柚、前田旺志郎、中田青渚、倉悠貴…etc
2021年を代表するような注目若手俳優大集結。
サマーフィルムと並んで今年期待していた作品だが、それはこのキャストだったからというのが大きい。
実際、実年齢は離れているにも関わらず本当に中学生に見えてしまう。
特に凄かったのが主演のおふたり。
小学生でも通用しそうな石川瑠華さん。
メイクや髪型もあるが、中学生時代と高校生時代をしっかり演じ分けていた。
一方、青木柚さんは、中二病的な幼稚さとふとした時の大人びてどこか達観したような表情の二面性が美しい。
内容が内容であるし、安っぽくも見えてしまう撮り方なので、かなり好みは分かれると思う。
ただ、私は好きだ。
純粋だけど汚くて、丁寧だけどがさつ。
海の匂いと精子の匂いの鬱空間に胸が締め付けられる。
重いテーマではあるものの、桂子の救いのようなノリや小梅の何気ないボケなど、所々フッと気が抜けて少し心地良い。
「佐藤はいつかそれなりの男を好きになって、まるで初めてみたいなセックスするんだ」
この話はきっと“はっぴいえんど”だ。そう信じよう。
↓以下ガッツリネタバレします。
好きなシーン BEST5
①嵐の中の文化祭
小梅が校内放送にリクエストした「風をあつめて」が流れ、小梅が磯部を探す。
「風をあつめて」のゆったりしたメロディと荒々しい台風のギャップが堪らない。
間違いなくこの映画のクライマックスであり、「風をあつめて」のイメージがガラリと変わる瞬間。
②浜辺でメモリーカードを探すラストシーン
小梅が何かを見つけた瞬間の映像表現が美しい。
海が青みを得て視界が開ける解放の時。
故郷であるはずなのに、小梅が「海だー!」と叫ぶ姿になんだか少し安心した。
③磯部に小梅がキスを求めた別れの港
うみべの女の子を見つけ、台風一過のように変わってしまった磯部。
キスの重みが伝わってくる。
そういえば、劇中で情事の際も2人にキスは無かった。
キスをせず、別れた2人。小梅には悪いけどそれで良いんだと内心ガッツポーズ。
④磯部と鹿島の衝突
磯部の挑発スキルの高いこと。
鹿島はあそこまでやられて耐えた方よ。あれで殴らない奴はいない。
その後再会した時には自分に否を認め、桂子とも一緒になった。
よくよく考えたら鹿島ってめちゃくちゃくちゃくちゃ良い奴やん‼︎‼︎
⑤磯部が黒い正義を振りかざすあの行動
国道沿いのビリヤード店。三崎先輩をボッコボコにした例の事件。
やり方は絶対間違っているけど、一連の復讐と制裁がカッコ良すぎて…
終盤、警察に事情を聞かれ、夕焼け空を見上げながら間を置いての「はい」はなんとも男前!
石川瑠華さんを「観てください」
やっと観ることが出来ました。「石川瑠華さんを観に行きました」そして素晴らしい演技だと思いました。いま日本の映画女優でここまで果敢に挑戦する女優さんは彼女しかいないでしょう。露出すると「体当たり演技」などと安っぽい表現をする人がいますが、石川瑠華さんには当てはまりません。彼女が目指す先はわたしたちの予想をはるかに超えた世界なのではないでしょうか。それは「演技の先に見える」何かがあるのでしょう。凡人のわたしには到底理解できないことだと思うのです。
しかし、「女優」という表現者って本当にすごいと思います。石川さんは現在24歳ですよ。本映画の小梅は14歳ですよ。「無理でしょ」と思ってましたが、「やってのけています」。本当に違和感がないのですよ。もう中学生なんです。物語はそれほど新鮮な内容ではありません。若い男が妄想するような内容です。「愛を探求」するには中学生も中高年も関係ないのはわかりますが、ちょっと無理がありますね。映画に登場する少年少女はまるで人生の虚しさや不条理を知り尽くしているかのように、「体を貪り合う」のですが、それは無いでしょう。
もっと単純に「セックスへの興味」を主軸に展開した方が心に入ってきたと思います。そこから「父子家庭」「兄の自殺」「いじめっ子への復讐」「進学」そして「うみべの女の子」へと。
でも、結果的に石川瑠華さんの女優としての「生き様」が見えたので、大満足です。
『運だぜ!アート』のluckygenderでした
かぐや様~とかの後に観たい
主演2人と原作者が舞台挨拶で「若い方に是非観て欲しい。」と語っているのを見て、若くないのに観に行ってきました。(こういう卑屈な人間にぴったりな映画だった気がします。)
小梅が三崎先輩達と海に行くくだりはとても辛く、怖くてしばらく目をつむってしまい、なぜこんなの若い人達に観て欲しいと語っていたのか考えました。以下主観。
・小梅はセックスしても劇的に垢抜けることはなかった。
・ちゃんとコンドーム出てきた。
・セックスするのに同意を得ていた。
というところだろうか?
セックスは美しいもんではない。「かぐや様~」とか観てウキウキした後、観るとガツンと来るだろう。(雨天だともっといい。)
「小梅、なんであんなクズ三崎と!?なんで磯辺に執着!?」と思う方もいると思いますが、小梅は両方とも好きじゃなく、自分をただの穴だと思いたくなかっただけ。後は自分がかわいいから二人に性的興味の対象にされたと思いたかっただけ…だと思います。あっさり「うみべの女の子」に磯辺の心持ってかれて、あ~。やっぱりってなるわけですが…。(橋本環奈ちゃんにはわかるまい。)
「もっと早くお父さんと話し合ってれば。」
「もっと早くうみべの女の子に出会っていれば。」
のんきな高校生として楽しいハッピーエンドだったんだろうけど、そうならなかったところが良かったのかな。
浜のアホウの嘘つきどもと
この監督の映画は初見。原作はコミックで未読。主役の石川瑠華と中田青渚ちゃん目当てで観賞。神奈川県三浦半島の久里浜が舞台。昔、よく釣りに行った。網屋丸とか平作丸に乗った。冒頭のあまだいの船はあまさけや丸だと思います。撮影の多くは大洗みたい。
それにしても、瑠華ちゃんは中学生からヤりまん。猿楽町で会いましょうでもかたちの良いおっぱいを堂々とみせておりましたが、今回も。中田青渚ちゃんは丸いメガネがキュートでしたが、やっぱり関西弁がいい。南紀白浜あたりが舞台だったらよかったなぁ。R15+の中学生日記でした。いくらなんでも、中学生設定はつらかった感じ。
しかし、浜辺にSDカードそんなに落ちてるかねぇ。ハメドりあったか?だって。中学生怖いわ。
題名がフォルダ📂名とは⤵️
学校のトイレでしちゃうし。それも磯辺にラインで呼び出されて、具合が悪いから保健室で休みますって、しゃーしゃーと嘘こいて。「浜のアホウの嘘つきどもと」に題名変えて欲しいわ。
磯辺は小梅に振り回されてって、ヒステリックになるが、あんなに都合のいい娘にようゆうわ。小梅優しいほうだよなぁ。振り回すタイプ?わからんなぁ。猿楽町のほうがよっぽど振り回してたよね。
原作があるから微妙ですが、脚本自体は響くものはなかったです。
はっぴいえんどの「風をあつめて」は若い監督もテレビドラマやバラエティーのBGMでよく聴くんで、お気に入りなんでしょうね。
制服姿のJKも二人連れで観に来ていましたが、「磯辺キモい」って言ってましたね。小梅には共感できたんでしょうかね。聞きたかったけど、たぶん露骨にキモがられてしまうので、勇気がありませんでした😰
思春期ってやつは…
猿のように交わる中学生。そこに愛はなく、その瞬間にだけは相手に求められているという生身の欲求を感じ、自分の存在感を確かめるかのような性欲の発散行為である。
普通の女の子だった主人公、悪い先輩に憧れてしまったが為に嫌なことをされ、その記憶の上書きをするかのように前に自分を好きだと言った男の子と深い仲になっていく。お互いの体だけを求め合う関係性も初めは居心地が良かったが、感情は思うようにコントロール出来ず、嫉妬からすれ違いを生じ疎遠になってしまうが、自分の気持ちに気がついてしまった彼女の想いはもう止められなくなっていた。一方、相手の男の子も過去の呪いの決着をつける時が近づいていた。
と、記憶を整理しつつクライマックス前まであらすじを書いてみたが、このストーリーはあって無いようなものだと思う。特別な夢を描くことも許され無い田舎の中学生が思春期に何か生きている証を残そうともがきながら多感なこの時期を乗り越える成長の記録である。多くの人が経験し、通過してきた、この世にいくつもあるストーリーのひとつである。
結局、友達と同じ高校に進学した女の子と多分ある場所に行っているであろう男の子も、その後は日常の景色の一部となって人生を送るのであろう。
特別なような普通なような、今時の田舎の中学生の記録映画でした。
そうそう、死のうと思っていた男の子、ある出会いをきっかけにコロッと考えを改める訳だが、男などそんなもんである。
今一押しの女優お二人の共演だから
想定外で劇場が混んでた。
猿楽町であいましょうや街の上でを見た人はみんな来てるのかな。
原作未読なのでなんで問題もない円満な家庭の中1女子がしたいしたいなのか口でするとかそっちじゃないとか詳しすぎるし最後まで解決出来なかった。
心の空虚を埋めるため?
初潮の描写かと思えば破瓜らしいしなんで自分の身体を大切にしない?
男は男でクズしかいないし。兄がイジメで自殺したから自堕落で許されるのか?
個人的には原作飛び出して小梅(+中田青渚さん)の20代になった青春群像描いた続編が見たい。
沸点低ッ!
この手のミニシアターで上映する作品は隠れた名作が多いと思っています。「サマーフィルムにのって」「街の上で」などが最近では大当たりの映画でした。
そんな中、期待して観に行った今作。石川瑠華さんや、中田青渚さんが出ているということもあり、どんな作品になるんだろうとワクワクしながら劇場に足を踏み入れました。
開始20分くらいで帰りたくなりました。かなり早い段階で体が危険信号を発信しました。正直良いところが演技力と、元の音楽くらいだけです。全体通してみても、間延び感は否めませんでした。
まず1番気になったのは登場人物の沸点の低さです。特に磯辺。なんかやたらキレるし(キレる理由が分かるっちゃ分かるんですが)、すぐ手を出したり、煽りまくったり、侮蔑的発言ばかりするしで、小梅が何故こんなに執着するか全く分かりませんでした。ひたすらに喚き散らす姿は見ててとにかく不快でした。
ただ小梅の方にも大変なくらい問題があって、石川さんは超メンヘラを演じるのがとっても上手いと思うのですが、今回はそれが裏目に出てしまい、マジでめんどくさい阿婆擦れにしか見えませんでした。磯辺に執着するあまり自宅に不法侵入したり、嫉妬から勝手に磯辺のパソコンのデータを消したり、むっちゃキレたりで、不快さは磯辺に負けず劣らずです。やたらすぐ脱ぐので、性行為もあまり興奮しません。他にも先輩がいるのですが、こいつに執着する小梅の気持ちもよく分かりません。チャラい男に惚れるっていうのはよくある話ですが、 大麻吸い態度クソ悪男なので、自分は全く感情移入ができませんでした。
登場人物全員が設定上中学生なのですが、全くそうには見えませんでした。高校生なら納得はいったのですが、あの様子で15歳と言われても疑問しかありません。そもそもあの年代は性について知り始めたばかりで、あんなにお盛んではないと思うのですが、今の中学生ってあんな感じなんですかね…ちょっと理解が追いついていないです。
音楽の使い方も下手くそで、「風をあつめて」単独ではとても良い曲なのに、シリアスな場面にかけてしまったせいで、超ミスマッチしていました。
波だったり、風だったりにも焦点を当ててましたが、それが活きた感じはあまりしませんでした。
なんだかしっかりと酷い作品を見たなと思いました。世間的には高評価も多いみたいなので、あくまで個人の感想だと思ってください。終始何かが喉の奥に引っかかっていました。
鑑賞日 8/31
鑑賞時間 19:05〜21:00
座席 F-4
理解の及ばぬ他者へ、あの時、気持ちを伝えていたら
中学生の男女が、苦悩や鬱積を抱えながらも日々をやり過ごし、何も解決せず、救われないままそれぞれの道を生きていく話。良くある話だが、本作は万人受けではない。「ちんこ」「セックス」などのセンシティブなワードに拒絶反応をしていると物語はあっという間に過ぎてしまう。また、「自身の中学時代とは乖離している」「中学生の頃はこんなに性の知識はなかった」などと思っていると、作品が伝えたいことがなかなか入っていかない。
真夏になってもあまり賑わうことのない小さな浜辺のある街(つまり楽しみのない閉塞された田舎町)で、3つ上の死んだ兄のちょっとオトナなTwitterを引き継いでいる磯辺と、先輩とは埋められない心の溝を磯辺で埋めようとする小梅(小梅は先輩にも、心が弾むような何かを期待しているが、その何かは大麻ではなかった)。尽くす磯辺に対して、「(ピザまんじゃなくても)なんでも良かった」くらいの軽率さで、2人が致してしまうのは理解が出来る。(念のため、小梅の下着に着いていたのは経血ではない。処女だったことを意味する。)
原作漫画を読んでいない大半の人は整理が追い付かずに「最後は良かったけど、うーん?」となっていると思う。一度観ただけで言いたいことがわかる人は決して多くはないだろう。私もその一人だった。原作を読んでから、長い年月が経っていた。読み返していなかったので、イベントの時系列と各人の心情(視線の先にあるもの・伝えたいこと・伝えられなかったこと)を整理するのが大変だった。浅野いにおは読み手に楽をさせないのも分かっているので、素直に2回目を観た。すると、1回目では気付かなかった描写や伏線があり、終盤に向かうにつれ感情移入をしていた。状況を逐一整理しながら頑張って観ていないと理解できないようになっている。
磯辺は、1年前に兄が死んだ日と同じ9/15を自殺希望日としている。先輩が大麻を所持しているという小梅の証言やTwitterによる先輩の所在地情報を利用して、どうせ9/15には死ぬんだ、と兄の仇を打つ。(大麻を回されちゃってたかもという小梅の表現に自慢か?と言うのは本人の言う通り確かに中二病っぽい。磯辺の父親は磯辺の自白を聞かなかったため、磯辺はすぐに逮捕されることはなかった。)
終盤、いつものように小梅を追うように歩く描写から一転、初めて磯辺が追い越すシーン。明るく小梅から離れようとする磯辺。キスをしたって全部忘れられる訳はないし、事件を起こしてしまった以上、あの頃にはもう戻れない。今さら両思いにはなれないということが磯辺には分かっていた。泣きそうになるシーンが解りづらかったけど、「嫌いじゃない」がその時の彼の最大限の「好き」だったのかなと思う。
負けず嫌いの小梅が「磯辺に会いに来たんだよ」と言えたとき、磯辺の好きな「優しい人」になりたいと言えたとき、もっと素直に好きと言えたらこうなっていたと、見知らぬ中学生のキスを見て思ったのかな。新しい彼との会話から、磯辺にはずっと自分を好きでいて欲しかったという意図が伝わった。(彼は音楽の趣味が合うことが重要だと言っているが、小梅の音楽の趣味は磯辺(兄)から影響を受けている。)順番を間違えないようにキスをした小梅は、彼女なりの成長をしていたと思う。
若手俳優がみんなすごく良かった。
特に磯辺は替えが効かない。フェンスで小梅を怒鳴り付けるシーンが台詞ありきで演じる余裕が無い感じがしたけど、全体的に磯辺が憑依しているとしか思えなかった。
小梅の「意地の張り合いじゃ誰も幸せになれないんだから。」という台詞が聞きたかった。
主役2人の演技が凄い!!
なんか、みんな自分勝手でわがままなんだけど悩んで傷ついて、もがいて成長していくんだね☺️
中学生にしてはちょっと過激だけど(^^;;
磯辺がかわいそう😢
青木柚くん良いですね💕「タスクとリンコ」から注目してます。
小梅役の石川瑠華ちゃん、可愛い💕大人だけどしっかり中学生に見えたよ〜✨
お友達役の中田ちゃんも可愛いです☺️
でも、チラホラ「猿楽町で会いましょう」のユカとかぶるような、すごいメンヘラっぷり🙄男の子に依存しすぎ。
たまに振られた先輩に連絡して会っちゃったり。
似てるんだけど、こちら小梅は中学生。
ユカより、もっと無自覚なんだよね。ユカ同様、こーゆー子も多いのかなぁ…
原作漫画、読んでみたくなりました。
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