うみべの女の子のレビュー・感想・評価
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田舎の狭い世界と中学生
田舎の狭い世界で過ごす中学生に起きる(が起こす?)様々な出来事が描かれた映画。
中学生って中途半端。小学生と変わらないエリア内でほぼ過ごすのに心や体は大人になっていく。自我のモヤモヤは、どこで解消されるのか?小梅は磯辺とのセックスで解消してたのかな?
”猿楽町で会いましょう”に出演していた石川さん、今回も可愛くピュアな感じがする彼女容姿と相反する腹黒さを含んだ役どころを演じてました。
自分がどう見られてるかよく分かってるよなぁ、そして上手く利用している。
演じているのはかつて中学生だった大人なんだけど、皆さんよく演じられてました。
サブカル臭の強い部屋。
先輩に振られた(というか都合良く性奴隷のように扱われてるだけ)ことから、かつて告白してきて振った磯辺と関係を持ち、徐々に好きになっていく小梅とそれに反して小梅から離れていく磯部の話。
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とても濡れ場が多くて割とみんなませてるので忘れかけるけど、まだ中学生。まだまだ子供で未熟。自分のことしか考えられなくて、周りが見えないし相手の気持ちを考えられない。
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特に決定的なのが終盤磯辺への思いを手紙に書く小梅とその頃の磯辺の行動。全然違うところにいて馬鹿らしくなるし、でも悲しい。(ちなみに私小梅の手紙の最後に書いてあった「ウザかったら捨てていいからね」の1文が超メンヘラで好き).
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石川瑠華『猿楽町で会いましょう』でもメンヘラ女子(?)を演じてたけど、今回も良かった。特に顔はうつむき加減で目は見上げてて口は不満そうにへの字の表情、すごく好き。常に何かが足りなくて、その足りない物を他人に埋めてもらいたいような顔。
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劇中磯辺はインキャで中の下みたいな扱いされてたけど、客観的に見ると田舎のバカな男子より都会っ子でいつもすましてる磯辺のが全然上の上だったな(笑)というかあの部屋で生活してる時点でだいぶ文化教養度高そう。そしてその影響を受けてちゃんとサブカル女子として成長した小梅も◎。
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うみべの少年少女たちへ。
原作は未読。青春群像劇というには苦すぎる。恋愛映画というにはいくつも欠けている。
ゴミが散乱する廃れた海辺。波の狭間に吸い込まれてゆく人影。いじめ、自殺、親子関係、そして性。ただ体を求め合うだけの磯辺と小梅。なんて不健全で刹那的なのか。どれだけ体を重ねても何もかも満たされない。何もかも解決しない。中学生という多感な時期を意味もなくやり過ごす。磯辺も小梅もあまりにも痛々しい。どうして2人の世界に他の解決策はなかったのだろう。
台風で荒れる海にポップなBGMが新鮮だった。風を集めて。一緒に楽しみや、小さな希望も集めて磯辺と小梅には10代を生きてほしいと思った。
体を張った石川瑠華と青木柚。もう本当にお疲れ様でした。前田旺志郎と中田青渚も最近出演作が多くて今後も注目ですね。
中学生はこんな感じかな
中学生の恋愛とは
石川瑠華さん
【ビバ!ワカモノ】
舞台挨拶で、司会の女性が、登壇者の俳優たちに、中学生の夏、何をしてましたか?という質問をしていた。
回答をそっちのけで、自分は何をしていたか、思い返してみたが、普通に部活だった。
中二も中三も、夏休みには全日本の大会があったし、秋にも大きな大会を控えて練習に練習の日々だったような気がする。
だから、本格的に性に興味を持ったのは、高校生からだ。
それに、高校時代の夏は、確かに、彼女の時間に占める割合は増えたけれども、部活が中心の生活には変化はなかった。
勉強も、中学時代は授業だけでやりくり出来ていたところが、やっぱり、それでは不足するなと考えるようになっていた。
こんなんで、誰かに振られた穴埋めに、他の誰かと付き合うとか、寝ちゃうとか、そんなんは大学生になってから経験したことだった。社会人になってもあった。
これは、年齢や男女、関係ないように思う。
だが、「朝が来る」を観て、あれは真剣に社会が取り組む問題だなと思ったりする反面、この作品を観て、良く良く考えると、”中学生でってかー?”と思ってしまう自分もいる…。
(以下ネタバレ)
人は、今、不足している何かを埋め合わせたいと思うものだ。
特段、問題もなく、不自由もない家庭で育った小梅。
もしかしたら、何不自由なく、過不足なく育ったからこそ、ちょっとした失恋が耐えられなくて穴埋めが必要になったり、普通でありすぎるからこそ、人より先に経験してみたいという冒険心みたいなものが湧き上がってしまうのかもしれない。
脚が不自由な兄へのイジメで転居し、しかし、再びのイジメで、その兄が自殺してしまった磯辺。
家族はバラバラで、何か不足しているというより、自分の湧き上がる怒りのような感情を抑え込むためにセックスを欲しているかのようだ。
求め合うふたり。
だが、ちょっと待て!
これは、その部分を取り上げた、ちょっとしたトラジディック・ストーリーなんだろうか。
僕は、この原作は読んだことはないけれども、この作品は、ここに描かれた暴力的な部分も含めて、全て受け入れて見せているのではないのか。
うみべの女の子とおんなじ学校に行きたいとか、その後、彼氏できたとか、キスしてみたとか、圭子と付き合ってたけど…とか、マネージャーで甲子園目指すのも悪くないとか、いろんな過去を最後に受け流して見せているのだ。
こうしたことを乗り越えながら、若者は成長し、それぞれ生きて行くのだと。
まあ、若い頃から、やりすぎるのは良くないとは思うけどね笑笑
タイミング
夏でも賑わうことのない浜辺のある町で暮らす中3女子と、彼女に告白をしたことのある同級生の話。
始まりは中2から、田舎のチャラ男な先輩を好きで、咥えさせられた田舎っぺ女子と、それを経て今更肉体関係をもったけど、恋人ではないしキスも無しのセフレカップルの近付き離れなストーリー。
当てつけの使い方は違いませんか?
ドロドロしている様で子どもだし、どこかむず痒さを感じるけれどキレイではない中学生の、表向きから本質に迫っていく様がキュンキュンする腐ったオヤジです。
2人の感情が8:2ぐらいから1対9ぐらいに移行して行く感じもなかなかうまいし。
誰しも少なからず持っている厨2かカツカツ(イキるの意)か、まあ両方持っている人もいるし、この作品をみても訳のわからない憧れで終わる人、終わった人もいるだろうし。
一見若者向けだけど、人生半分過ぎた人の方が遠い眼が出来て合うかも知れない精神的依存と精神的グズグズ、からのわかったつもりが世間一般でいうそれとは違うけど青春だった。
漫画的であり、そして青春映画ではない。
この映画の漫画の原作はまったく知らない。
映画の出来不出来に関しては、おそらく、よく出来ているのだろう。
描いているのは、中学生のセックスと暴力の世界だ。
実際に、今の中学生がこの映画で描かれているようなことをしているのかどうかは知らない。漫画なので、かなりデフォルメしたところはあるのだろう。
決して、青春映画とは言えない。愛されたいが、愛されない少年少女達の群像劇だ。
しかし、主人公の小梅の家庭は、ごく普通だ。普通の子が、とんでもないことをしてしまうことはあるかもしれないが、このあたりの描き方は、“なんとなく”な感じもする。普通ということを印象付けたいと言うことだろうか。
先に、描いているのは、中学生のセックスと暴力の世界と書いたが、実際には、セックス、ドラッグ、暴力、犯罪、自殺というものを描いている。
小梅の“付き合っていない彼氏”恵介が言ったセリフのように、まさに「神様はいない」世界だ。
この世は、愛されたら幸せ、愛されなかったら不幸というような単純な世界ではない。
中学生である彼ら彼女らが、そのことに気付くのは、もう少し後のことだろう。
撮り方もシナリオも悪くはないのかもしれないが、“描くもの”が特に感動を呼ぶものでもない。
犯罪を描いたのか、自殺により残された家族の葛藤を描いたのか、結局、この映画は中学生やまわりの大人の気持ちを描けなかったということになるだろう。
不幸を詰め込めば、映画になるというものでもない。もう少し、「神様のいる世界」を描いてみたらどうだろうか。
伝わってきそうで、伝わってこない…
浅野いにお先生が描くはっぴーえんど
いる?!その性描写…
そうねぇ、いつかは運命の人に会えるんと思うよ。
予告編も観てなかったし、予備知識もほとんど入れず着席。
主人公は中3女子。付き合ってもいない男子とセックスしまくり??
何でそんなに身体を求めるのか?お互い素直じゃないから心が開けないのか。心を開くために身体を開いてるのか?ああ、自分から告ると負けになるからなのか!?
10代の恋だからいろいろ悩むことは多いだろうな。自分の事を振り返ると、女子と付き合うなんて、どうしたらいいのか、さっぱり分からなかったな。親が帰って来ない環境、憧れたな。夢のまた夢じゃん。好き放題やっちゃうよね。
原作はマンガかぁ。納得。この手のエロマンガ若い頃は好きだったな。
ちょいワル先輩や幼馴染の野球部員など、青春系登場人物出てくるけど、彼女の気持ちが全く分からない。ま、オッサンに分かるはずもないか。てな訳で、2時間モヤモヤしっぱなし。エンドロールの後のメイキングスナップ集も意味不明。残念でした。
後半に格段に上がってく没入感
前半は漫画との違いに眠気すら感じたが
後半にかけて物語の没入感が段違いになり良かった。
ただ原作読んでいたのであれ?と思うシーンもあり満足感としては☆4
しかし監督が違ければまた違う顔をみせる作品になっていたのかなと
浅野いにおの別の作品の実写化への期待を込めてこの評価
愛を知るまでは 死ねない私なのだ!
『中田青渚の振り向きざまを見逃すな』これは、「君が世界のはじまり」「あの頃。」「街の上で」あたりで常識になっていると思うのですが、今作もちゃんとありますよ…。メガネ一つでは隠せないんですよ…。というファン目線。
そして石川瑠華さんはやっぱりとんでもない女優だ。「猿楽町で会いましょう」とはまた違ったジャンルの難しい感情を、今回は中学生というあどけなさも残しながら見事に表現している。今年の主演女優賞はもう彼女でいいのかもしれません。
うみべの女の子はかわいいです。
中学生ってここまで性的で、高校生で合コンが当たり前なのか…っていう共感という感情でいうと完全に外れてしまってるわけだけど、青春期の面倒くささは否応なしにも思い出す。
傷つける人、傷つけられる対象は誰?己を貫く(自分勝手)のか、自分を殺して相手を支えるのか?これ突き付けられたらやっぱり酷だよな…
性行為はできるのにキスはできない。死にたいのに死ねない。この矛盾というか危うさというか自己弁護というか…しんどい。
悪役に愛される要素もなければ悪が突き抜けて逆に愛する要素もないのがちょっと残念だったかも。
台風のシーンはどうやって撮ったんだろうと思ったけど、そもそもあの状態で文化祭できないよなーとか何分お店にいたんだろうーとかちょっとそこのリアリティラインはギリギリだった。そこまではリアルを突き抜けてただけに。
「愛を知るまでは死ねない私なのだ!」というあいみょんの歌詞を思い出すような映画でした。
原作の強い敬意から生まれる化学反応、緊張に垣間見える幼さ
原作未読。舞台挨拶付きで鑑賞。言葉にしようのない苦しさを漂ってきて、原作に沿ったプロットで完結させているのであろう匂いは評価できる。しかし、傑作の手前に止まったのは、メッセージ性が弱く封鎖的だったから。キャラは愛しいのでパンフは買ってみた。
『猿楽町で会いましょう』でも果敢に挑んだ石川瑠華さんが今回も光る。こちらは自分から体だけを求めていく女の子で2面的。学校では集団にはいるけど何処か遠いところを見ているタイプ。至って平凡で幸せそうなくせ、拗らせた倫理観が顔を出す。一方の青木柚さん。今年の個人的主演男優賞は彼で決まりかも…そう思わせる圧巻の演技。その目に漂う人間味と臭さ、思春期に抱えるには大きすぎる十字架に振り回されながら感情のジェットコースターを行く。二人が現場で意識していた距離感が滲んでくるようで、恐ろしくも引き込まれる。
序盤から荒波は立ち、途方も無い海に投げ出される感覚は初めて。また、特に原作を引き継ぐために意識されたという濡れ場は、互いの距離を縮めることのないほど叙情的で、次の心の行方を左右するように感じた。しかも、中学生の身でありながら、大人を形式だけでこなそうとする複雑さが痛々しくも儚い。だからこそ、高校生パートにある勇ましさや少し大人になった小梅の姿が何故か微笑ましく思えた。
その他キャストも特に噛み合っていて良かった。今年更に華が開いた中田青渚さんは良いバランサーになりつつ中学生らしさを感じさせる。また、『君が世界のはじまり』の琴子を彷彿とさせる明るさも良かった。また前田旺志郎さんも新しい顔を見せてくれた印象。力強くリードしてくれていた。更に平井亜門さんも出てきて一層濃かった。相変わらず倉悠貴さんはやんちゃ役が多くて心配になるけど。笑
はっぴぃえんどと台風、そして濡れ場。印象的な音楽を巧みに入れた10代の言葉で形容し難い心のスレ。原作を読んでみたいと思った。
主役2人の演技が凄い!!
なんか、みんな自分勝手でわがままなんだけど悩んで傷ついて、もがいて成長していくんだね☺️
中学生にしてはちょっと過激だけど(^^;;
磯辺がかわいそう😢
青木柚くん良いですね💕「タスクとリンコ」から注目してます。
小梅役の石川瑠華ちゃん、可愛い💕大人だけどしっかり中学生に見えたよ〜✨
お友達役の中田ちゃんも可愛いです☺️
でも、チラホラ「猿楽町で会いましょう」のユカとかぶるような、すごいメンヘラっぷり🙄男の子に依存しすぎ。
たまに振られた先輩に連絡して会っちゃったり。
似てるんだけど、こちら小梅は中学生。
ユカより、もっと無自覚なんだよね。ユカ同様、こーゆー子も多いのかなぁ…
原作漫画、読んでみたくなりました。
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