先生、私の隣に座っていただけませんか?のレビュー・感想・評価
全50件中、41~50件目を表示
夫の視点だとまるでホラー映画
いや〜やられました
まさかこんなに恐ろしいお話とは…
不倫中の夫が妻の新作漫画で夫の不倫と妻自身の進行中の不倫(疑惑)を見せつけられるというお話。最初は漫画なんだけど途中から夫脳内での実写ドラマとして描かれる。どこまでが現実なのかどこからが創作なのかがわからないままに心当たりのある夫は悶え苦しむ様が面白い
黒木華の表情のない振る舞いや思わせぶりな微笑、全てを見透かしたような質問に心が抉られまくる
リアルおじさんである私は当然夫視点だから悶え苦しむはめになるんだけど妻視点でみる人達には痛快な作品なんだろうなぁ
マジ面白いけど疲れる作品でした
余計な一言
新谷先生のことなんですが…
妻視点だとこの状況から抜け出すきっかけになった王子様のように描かれるけど例え向こうから声をかけられたとしても短期間のうちに人妻と関係を進め、さらにノリノリで演技までしてくれてあの状況で泊まれる神経。どう考えてもヤバい人です
この物語の本当の結末は誰も幸せになれない気がします
いやはや、甘いよ。
スッキリとはいかないよね。。
奈緒さん演じる、編集者は許せないでしょ?
そこは、どうよ??と。
不倫相手の実家にまで行く時点で、アウトだよね。
それを阻止しない旦那もダメだな。。
ラストは、甘いな。。
でも、今後 元旦那にたくさん働いてもらって、相殺ですかね✨
【”虚構と現実の狭間で、妻が夫に仕掛けた見事な罠。”今作は正しい夫婦生活を送ってきた人にはブラックコメディ。ソウデナイ男にはホラー映画です。黒木さんの微笑みを浮かべる能面の様な表情が、怖すぎます。】
ー 私の周囲の人々は、漫画家のサワちゃん(黒木華)の心理的波状攻撃にオロオロ、オタオタする同じく漫画家の夫、敏夫(柄本佑)の様子にクスクス笑いが漏れていたが、何故か私は手に汗をかきながら2時間、凝視してしまった作品。ー
◆感想(ハア、コワカッタ・・)
・二転三転四回転半捻りする、先の読めないストーリーが秀逸である。
ー 今作では、劇中でサワちゃんが描くリアリティ過ぎる”不倫漫画”の使い方が特に良い。ー
・敏夫のスマホを借りて、担当女性編集者(奈緒)に電話するサワちゃん。編集者は、慣れた感じで、電話に出るが・・。その声を聞いたサワちゃんは”何気なく”夫の電話を借りている・・、と伝える。
ー アワワワ・・。スマホを妻に貸しちゃ、駄目でしょう!ー
・能面の様な、感情の機微が分からない不思議な微笑みを浮かべるサワちゃんを演じる黒木華さんが、物凄ーく怖い。上手い女優さんだなあ・・。
・連載が終わって、一度サワちゃんの実家に戻る二人。優しく迎える母(風吹ジュン)
ー ”敏夫さんって、良い旦那さんよねえ・・。欠点なんてないでしょう・・。”
母娘で、ジワリジワリと敏夫の首を、真綿で締めあげていく・・。ー
・”独りになったら、自分で運転しないといけないから・・”と言い、自動車学校に通い始めるサワちゃん。運転恐怖症だった筈の彼女が、イケメン教官新谷(金子大地)が”隣に座った”途端に、ブレーキペダルからアクセルペダルに足を移し、踏み込んでいく。
”スピードを出す快感”を覚えてしまったサワちゃん。
ー 今作の脚本の巧さが冴えわたる。
サワちゃんは、ずっと自分の心にブレーキをかけていたが、軽やかにアクセルを踏み込んだのだ。ー
・敏夫に読ませるように整然と置かれた、サワちゃんの漫画原画。
ー 驚愕の表情で読む敏夫。そこに描かれていた事は・・。アワワワ。妻は何でもお見通しなのである。ー
・慌てて、サワちゃんの通う自動車学校に駆け付け、サワちゃんと新谷先生が乗る教習車の後を付ける敏夫。
ー 柄本佑さんの、絶妙に可笑しい演技。周囲はクスクス笑っている・・。ー
◇この辺りから、映される画が、虚構なのか、現実なのかが曖昧になって行く。巧い。
・畑の中の一本道を進む教習車。”もう戻れないの・・”
・少し出かけてくると言って、戻らないサワちゃん。Faxからは、第三章が・・。
ー もう、敏夫にとってはホラーである。もう、赦して上げて!サワちゃん!ー
・担当女性編集者まで、ノコノコやって来る始末。敏夫と、編集者とサワちゃんとで囲む夕餉。
ー 絶対に避けたいシチュエーションである。絶対に嫌だ・・。ー
・ラスト、母がサワちゃんに言った言葉。
”アンタ、最初っから気付いていたんでしょう・・。”
ー 怖い母娘だなあ・・。ー
<面白かったですねえ。そして、怖かったですねえ。
浮気男への”因果応報ムービー”である。
男は、女性には絶対に頭が上がらないのである。
嘘もばれる。
何故なら、女性は菩薩様であるから。
タイトルに込められたWミーニングが、ラスト強烈に効いてきます・・。
あー怖かった・・。>
■旦那さんが、浮気しているのでは・・、と疑っていらっしゃる奥様。
是非とも、旦那さんとお二人で今作を鑑賞する事をお勧めします。
◆2021年9月13日 追記
・このレビューは虚構と現実の狭間で書いている事を、一応記しておく。
夫の不倫、妻の逆襲劇
まず初感として「不倫」を題材にしている割には全体的に平坦気味な印象をお見受けしました。無理に臨場感やスリリングさを出さなかった点がより現実的な路線へと寄せていく、そんな印象を抱きましたがそのあたりは観る人の好みや受け方次第かと思います。
月刊シナリオでは、冒頭で若き日の漫画家俊夫とアシスタント佐和子の関係が描かれていました。冒頭で描く必要性は特に感じられず、その点だけがずっと後を引きずっていましたが、途中でシナリオの変更があったことを劇冒頭で知り驚きました。そしてその冒頭シーンをクライマックスの回想シーンとして配置変えをしたこと。非常に素晴らしい判断だと思います。
担当編集の桜田はヒステリックな人物。この人物を素直に受け入れることが出来るか否かでこの作品の大々的な印象は変わってくるのではないかと思います。佐和子は俊夫に対して復讐心を見出しましたが、桜田に対しては特にお咎めなしという点も少し違和感がありました。ただ、前提条件として「夫への復讐劇」が主題なのでそこは深掘りする必要はないのかもしれません。
そして、シナリオの構成は本当に秀逸でした。漫画の特性を活かし、これは現実か空想か、そんな不思議めいた感情を抱きつつ、まるで結末の予想を定めさせない。大変特質な映画だったと思います。
女って怖い
殆ど5名で話が展開しますが、その中の3名の女性が各々怖い。佐和子は描いている漫画に夫の裏切り→自分の不倫を堂々と描くし、編集者の千佳は自分の不倫を棚に上げて作品を面白がるし、佐和子の母親は娘が不倫相手を連れてきても知らん顔で食事させるし、男にはあんな度胸は無いですね。怖いモノです。でも、何故か終始、クスッと笑えるエッセンスが満載です。
やっぱり 女はミステリー。
邦画の当たり年も当たり年の2021年。これも来ましたもん。面白かったですもん。変わり種、っちゃー変わり種ですが、近年公開作の何物にも似てないところとか最高です。
主役の2人には拍手もんです。特に黒木華さんなんて、久しぶりに黒木華らしさ全開の抑制の効いた演じっぷりに脱帽。と言うか「シテヤラレタ!」
「テンポ悪いよなぁ」と焦ったさを感じる幕開けは狙い通りでしょうか。真綿でジワジワ締め付けられる様な緊張感by黒木華、と同時に、ジワジワ湧いてくる滑稽ぶりby柄本佑、の並行進行が楽しいから。
最近連投の金子大地も、「らしい役」の奈緒も、ちょい老けの母親役が板に付いた風吹ジュンも、全員が持ち味発揮しまくりで芝居が締まります。
なんと言っても、オチが堪らんですもん。ホッコリのダブルミーニングオチから、捻りが入って「えっ。やっぱり、そう来るんかい?」
笑えるコミカル・ミステリー。
これはスマッシュ・ヒットです。甘っちょろく無くて、洒落が効いてて、毒もあるのに脱力して笑えるお話なんて、初めてかも知れない。
まだジワってますw
良かった。面白かった。とっても。
柄本佑の表情が匠
ちょっと最後は怖っ。
夫(柄本)妻(黒木華)二人は漫画家で妻が夫の浮気を目撃。そこから妻が漫画のネームを使い夫を徐々に追い込んでいく…… 柄本佑の顔の表情、声の出し方など見ていてオモシロイ 黒木華は余計なことは一切言わないので顔の表情や話し方でどうでるのか本当のことを言っているのかが分からない。漫画家らしい復讐
黒木華の少し微笑む顔が怖い
でも。騙されすぎてる?
ドライブ・ユア・カー
もしくは she drives me crazy
絵コンテ(漫画原稿)と実写が奏でる虚々実々の不倫狂騒曲
嫌な汗をかき続ける柄本佑、イノセント且つミ
ステリアス黒木華 両者の名演が光る
ラストまで持続するサスペンスとコンゲームの爽快感
匂いまでしそうな嫁の実家描写も生々しくてゾワゾワする
妄想と現実のラインが曖昧
不倫ものなんだけど、物語の進行が漫画に描かれたものと現実が同時進行で進んでいくので
妄想なのか現実なのかのラインが曖昧になっていくのが面白い
色んな意味でだらしない夫役の柄本佑をなんとかしようとする黒木華のラストの切れ味も良かった。
見事な心理戦
オンライン試写会で鑑賞しました。どちらの立場で観るかで受け取りかたが変わる映画だと思いました。マンガがフィクションかノンフィクションなのか、観客も悩ませるストーリーでした。俊夫さんの立場だったら佐和子さん、とても怖すぎでした。女性の立場だったら見事な復讐でした。(でも自分も不倫しちゃうのはどうかと思います)
全50件中、41~50件目を表示