先生、私の隣に座っていただけませんか?のレビュー・感想・評価
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予告編でなんとなくストーリーはわかっていたので、エンディングを楽し...
予告編でなんとなくストーリーはわかっていたので、エンディングを楽しみにしていましたが、後半の展開は面白かったですね。最後はそう来たか!という感じ。
黒木華さんの可愛らしくも全てをお見通しの瞳、柄本佑の慌てた表情。二人のバランスが良く最後まで楽しめました。
現実と妄想の見分け方
話の1/3くらいでなんとなく漫画と現実の境界線が分かってしまうので映画の途中では、これをどうやって種明かししするのか?どう話を畳むのか?というところに視点がいきます。そんなこんなで鑑賞中、やや中弛みしているなぁと感じたので、現実と妄想をどう分けているのか考えながら見ていました。すると
この映画、ステンドグラスが各部屋に意識的に配置されていることに目がいきます。傘のものだったり、フクロウだったり、これ、物語の重要なキーになっていたんですね。ステンドグラス自体ツギハギで完成しているもの(各映画のシーンの断片)のモチーフであり、漫画のコマ割りのようにも見えます。
そして、このステンドグラスが現実と妄想を見分ける標となっていることに気がつきました。一度しか見ていないのでたぶんですが。ステンドグラスが灯っている時は妄想の世界、それ以外の光に照らされている時は現実の世界です。例えば嘘のように美しい夕陽のシーンや、蛍光灯の光。これは現実。そしてクライマックスの手前、執筆の際はステンドグラスと蛍光灯の光が切り替わるとそのシーンは妄想から現実に物語も切り替わるのです。
どうでしょうこの考察、あってますかねー?まぁステンドグラスというもの自体とても怪しい雰囲気を醸し出す物体ですし、いい演出ですね。最後にお母さんが見送りに出てきたときの、容姿からして急に怪しい魔女になる感じは、この方もグルだったのでは?と想像させます。芋の煮っ転がしも魔女のスープのようでフェイクの小道具の1つかなぁと。
タイトルなし
途中まで、いやこの漫画はフィクションで夫に対する復讐でしょって思いながら見てたから仲直りしかけた時、このまま終わるの…?と不安になったけどオチがよかった
最後までどっちかわからないようになってたけど、多分新谷とは何もないんじゃないかな…
見てる側からしたら、夫どうしようもないなってしか思えないし(手近なとこで浮気してるなよ)
新谷がそれほど魅力的に見えないから恋に落ちることに共感できなくてずっとフィクションだろ…ってしか思えず、どっちなの!?ってハラハラできなかった
担当編集がすごい図々しくてちょっと引くし、夫が家の駐車場でキスする詰めの甘さとか、妻が新谷を家に呼んで放置するやばさ(これ不倫してなかったら新谷は天使すぎるし妻の振り回し加減やばすぎる)それぞれがおいおい…って感じした
妻の不倫シーンは、少女漫画から抜け出せてないというか、もっと漫画読んだだけでこれ絶対不倫してるだろって思わせる妻の深い心理描写が欲しかったな
夫が"こんな妻見たことない、こんな描写が描ける人だったの?知らない妻がこの漫画の中にある"って思うくらい、妻がもっと恋に溺れてどうしようもなくなる感じ出してほしかった
セリフが想像の範囲内から出ないくらいにはみんな理性的っていうか…
でも何よりラストがよかったな
自分の妻が不倫してる漫画の作画担当ってなんて地獄の禊だろう
途中、妻が先生はあなただけとか言い出すくだりが全然共感できない…って思ってたから、初めから許す気ないって言ってくれてスッとした
どんな状況でも動じなくて受け入れる母もちょっとすごい…
人物達がみんな物語に沿って動いてるような感じがして、もう少しみんな人間味あってもよかったかな…夫が一番人間ぽかったけど
脚本がすごく練られてる。
2回目、1人で鑑賞。監督のインタビューなどを見ていての鑑賞でしたので、監督が話してたことを確認しながら見ることができました。2回目を見終えた感想が、不思議と初回の時と違ってました。ラスト、運転している佐和子の隣で微笑むのは、‥。見る人のその時の状況で変わってくる映画ですね。
面白かったけど…
おもろい❗
うそ〜?
虚実揺籃
書き進められている物語と、いまそこに有る現実とがシンクロしていく発想は、小説と現実を行き来する「鳩の撃退法」(タカハタ秀太監督)と同様だが、こちらはマンガ。それゆえ、描かれているマンガのコマから実写への転換が自然で、観客に虚実の錯覚をうまく引き起こす。「鳩の撃退法」は絡み合った荒唐無稽な犯罪に巻き込まれるストーリーだが、こちらは不倫。果たして夫の不倫を妻は知ったのか?復讐で妻も不倫をしたのか?漫画家の妻が私小説的に描く物語は真実なのか?フィクションなのか?それを読む唯一の読者である夫は妻の不倫を信じるのか?なかなか見せる脚本だ。少なくとも「鳩」より発想の生かし方がうまい。なぜなら「鳩」は佐藤正午原作の小説だからかもしれない。小説家がこのテーマ(作品と現実のシンクロ)とを発想すれば、「作品」は「いままさに、書かれ続けている小説」になるのは自明だろう。本作は映画向けの作品コンテストの準グランプリが原作という。映画的なアプローチならばマンガとのシンクロは当然な帰結なのだろう。「鳩」は原作のために映画的に窮屈になり、本作は見事に映画的にドラマが飛翔している。脚本の整理が少々もたつく場面もあるが、それでもラストカットまで謎を秘めて終わらせる仕上がりに満足する。
不倫ホラー
少し展開は読めるものの、最後まで飽きさせない構成、脚本で非常に良か...
最高の結末
さわこ が書いたネームをこっそり読む としお。
そのシーンは終始ドキドキしっぱなしでした✨
夫の不倫に気が付いている、そして自分も不倫を始めるかもしれない。それを漫画で伝えるなんて、なんて恐ろしいんでしょう😱
これはフィクション?それとも現実?
気になる としおは いても立ってもいられなくなり、昼間のさわこをストーキング。
これは、さわこの思う壺であり、漫画家ならではの
さわこの復讐なのである。
さわちゃんのことで頭がいっぱいになったとしおは、
改めて さわこへの愛を確信し、不倫を反省する事となるのですが、…ここで幕を閉じるわけはなく、ラストは大どんでん返し。
そう、さわちゃんはとしおを許すつもりなんてなかったのです。
人は人生で何度「自業自得」と感じるのでしょう?
後悔して縋っても、人の気持ちは戻らない、なんてことは少なからずあること。
としおはまさにこの時「自業自得」を身に染みて感じたのではないでしょうか?
こういう男性は、きっと何度も不倫を繰り返します。
女は、受け入れるか許さないかのどちらかなんですよね。
今まで見て見ぬふりをして、悩んで傷付いてきた…
夫を許せないのなら、この選択は大正解だと思います。
最高の復讐劇を楽しませていただきました♪
虫も殺さぬような黒木華さんだからこそ、より一層恐ろしさが増す作品です。
これは、叙述トリックか?
最初から最後まで騙され続ける幸福感。
浮気旦那を追い詰める漫画家の妻。ありきたりなスリルを想像しながら着席。
え〜っ!想像を遥かに上回る展開。
まず、旦那も漫画家だった事。2人ともクリエイターって事は、ある程度、妻の行動を想像できるに違いないと思うよね。
で、予告編どおり妻が不倫漫画を描き始めるんだけど、それは、旦那じゃなくて自分の不倫話。その辺りから、漫画の話と現実がごっちゃごっちゃに。さっき観たシーンが漫画のネームに描かれていたり、ネームに描かれている事が映像になったり。もう、旦那の不倫すらウソだったのかと思っちゃうくらいだ。
自分は男なので、どうしても旦那目線になってしまい、妻に踊らされてずっとハラハラドキドキ。君と別れるつもりはないんだから、浮気くらい許してよ。って気持ちだ。
最後も、え?なにそれ?俺も旦那と全く同じリアクションだったわ。
めっちゃ面白かった。
ストーリーは秀逸
話
哀愁シンデレラと同じグランプリで準優勝した作品(受賞した年度は別かもしれないが)ということで少し比べてしまうところがあった。
哀愁シンデレラがありえない常軌を逸した家庭を描いていたがこの作品はありえそうな、いかにもリアルな夫婦が描かれている。
そのリアルさは序盤から現れている。
最終回の原稿を上げて編集者に受け渡す。
編集者と夫の関係に薄々気づいていながらも、見ないふりをする。
キスする現場を目撃しても見なかった様なそぶりをする。
夫は夫で不倫がバレているのではと思ってもどこかに希望を持って不倫していることを「話さない」。
こんな話せない夫婦が迎える結末としてこれ以上のものは無かったなと思った。
途中から教習所内の話を妻の漫画の中でしかしれないのも観客に独特な効果を生んでいた。
徐々に夫の方に共鳴していく感じがなんともいえない。
この共鳴させていくのが終盤クライマックスからオチに向けてより良い効果を生んでいた。
なぁんだという緩和から結末のキュッと締まる感じまで最高の感覚だった。
演技に関しては黒木さんや柄本さんは言うに及ばず、奈緒さんがちょっと頭がぶっとんでいる編集者を好演していた。
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