劇場公開日 2021年6月11日

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「地味たけど盛り上がる」クローブヒッチ・キラー つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0地味たけど盛り上がる

2023年12月5日
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鑑賞方法:VOD

映画を観る速度にレビューが追いついていなくて本作も観たのは少し前だ。なので細部を忘れてしまい語れないのが残念だが、面白かったことは間違いない。
特に終盤の、扉の向こうからタイラーが登場するところからはかなり面白い。
こんな感じに展開するかなという予想をほんの少しずらしてくるところがいい。ありがちで退屈な展開をギリギリでかわす。本当に映画をよく観る人には斬新に見えることだろう。

タイラーを演じたチャーリー・プラマーが良かったね。何かに憂いている雰囲気がいい。
「荒野にて」と似たような演技ではあったけれど、タイラーという役には合っていた。

あとは、捜査について書いているレビューがチラホラあるけれど、アメリカ南部の田舎町の警察がまともに捜査なんかするわけない。
非白人は一人もいなくて、キリスト教徒じゃないたけで迫害じみたことをするような地域だよ?
クローブヒッチキラーはどう考えても地元民だが、地元警察はそうは考えない。町にそんな残虐な殺人者など存在するわけがない、他所からきた流れ者の犯行に違いないと考える。だからまともに捜査なんかしない。
最後に被害にあった女性は警察に行っただろうが、それはクローブヒッチキラーだね、もう町にはいないから大丈夫、命が助かって良かったね、ハイ終わり。こんなものだろう。
もっと極端に言ってしまえば、殺人なんて起きるはずがないと考えるわけで、事故っぽく見えるなら事故。なのだ。

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つとみ