「心理サスペンスとして観るべきところはある・・・と思います。」クローブヒッチ・キラー よしさんの映画レビュー(感想・評価)
心理サスペンスとして観るべきところはある・・・と思います。
父親が連続殺人犯では?と疑った少年の苦悩を描く物語。
地味ながら良く練られた佳作だと思います。
「疑惑」と「父親を信じたいという気持ち」、「父親の説得力のある言い訳」と「不気味さ」、これらの描き方が秀逸で、鑑賞者の私も主人公と同じ息苦しさを味わうことが出来ました。
父権そして教会の権威が強いアメリカの田舎、その田舎で「変態」扱いされパージされる主人公、そして異端者の少女。これらの設定も物語を引き立てていて抜かりなく感じます。
ただ、極めて地味です。また、良くも悪くも抑揚がなく淡々と進む展開は、映画全体の印象を薄めてしまい、高い評価を難しくしてしまいました。
心理サスペンスとしては良く出来ていると思うので、興味がある方はお試しください。
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