「タイラーが心配」クローブヒッチ・キラー りやのさんの映画レビュー(感想・評価)
タイラーが心配
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キリスト教信仰を重んじる小さな町で両親と妹の4人で幸せに暮らす16歳のタイラー少年は父親が隊長を務めるボーイスカウトで活動をしていた。ある日タイラーはエミリーとデート中に父の車からヌード写真の切り抜きを発見し、学校でヘンタイ扱いされた。父を疑ったタイラーは父の作業小屋に入り、床下から縄で縛られた女性などポルノ雑誌やポラロイド写真を見つけた。調査を進めていくうちに、10年前に起きた未解決事件、巻き結び(クローブヒッチ)連続殺人事件、の犯人が父親ではないかと疑うようになった。タイラーは同じく事件を調べている少女カッシと協力し、事件の真相を究明しようとする話。
父親が犯人なのは早い段階でわかるが、そうではないと思いたいタイラーは、叔父が犯人で庇ってる、という父親の言い訳を信じてしまい証拠の隠滅を見届ける。家族を想う気持ちとしてはわかるが、良かったのかは疑問に思った。
最後女性宅で猟銃を父親に渡した直後に父親に首を絞められ殺されかけカッシに助けられた時、初めて父親に見切りをつけ、母と妹を守るため父を殺すという結論に達したように感じた。
カッシの母親も被害者だった事がタイラーの行動に大きく影響されたんだと分かった。
自分で父親を殺害するなんて、他に手が無かったとはいえ、タイラーの今後、トラウマにならないか心配になった。
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