「父親の素顔」クローブヒッチ・キラー J24さんの映画レビュー(感想・評価)
父親の素顔
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主人公の16歳の少年タイラーは父親が率いるボーイスカウトで精進している。
ある日彼女が父の車からポルの写真を見つけ周囲からヘンタイ扱いを受け孤立する。
タイラーにとってはもちろん自分には身に覚えのないポルノ写真。その真相を突き止める為父親のガレージなどに忍び込み徐々に父親の隠れたそして行き過ぎたSM絡みのポルノ趣味を知ること。
同時に10年前にこの町で起きた十数人の被疑者を絞殺した事件に父親が絡んでるのではないかと疑う。
同じく学校内で変な噂が立ち孤立している少女カッシと父親の真相を追っていくストーリーである。
登場人物が少ない為早い段階で父親が殺人鬼である事は読める。また少女カッシは母親がおらず、母が父親の被害者であることも早い段階で読める。そういう点においては大きな裏切りある展開ではないがこの作品の面白いところはやはり少年タイラー視点から父親を疑い追い詰めていく心理描写がこの作品はとても見応えあり惹きつけられた。
早い段階で疑い父に問い詰めるもやはり父の口車に乗せられまた父の言う事を信じたい気持ちが先行してしまう。
ただ100%疑念が晴れたかというとそうではない。そのモヤモヤする葛藤と父に母を殺されたカッシの存在が彼の正義心を後押しする展開は見やすい。
カッシのサポートもあったとはいえ最後の最後まで父を信じ、殺人犯ではなく父として葬ったところは本来父親が持つべき家庭への責任感を16歳のタイラーなりに果たそうとしたように見えた。
犯人とはわかっていながらも父親とタイラーの身を案じながらハラハラドキドキしながら見れて楽しむことができた。
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