鬼(1972)

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鬼(1972)

解説

人形アニメーションの名匠・川本喜八郎が、「今昔物語集」の1編「猟師の母鬼になりて子をくはむと擬するものがたり」に着想を得て制作した短編人形アニメーション。寝たきりの母の世話をしている2人の息子。ある夜、鹿わなを仕掛けるため森にやって来た彼らは、そこで人ではない何かに襲われる。胸騒ぎを覚えた2人は母の待つ家へと急ぐが……。文楽人形を模した兄弟の人形造形、文楽三味線の名手・鶴澤清治と尺八奏者・山口五郎による音楽、日本画家・壬生露彦による漆黒に金蒔絵の背景美術と、日本伝統の様式美が結集した。特集企画「アニメーションの神様、その美しき世界 vol.2&3 川本喜八郎、岡本忠成監督特集」(2021年5月8日~、東京・シアター・イメージフォーラムほか)で上映(川本監督作5本を集めたAプログラム=80分で上映)。

1972年製作/8分/G/日本
配給:チャイルド・フィルム
劇場公開日:2021年5月8日

スタッフ・キャスト

演出
川本喜八郎
原作
「今昔物語」より
製作
川本喜八郎
人形
川本喜八郎
アニメーション
川本喜八郎
撮影
吉岡謙
田村実
録音
伊藤一男
美術
壬生露彦
中川涼
編集
相澤尚子
音楽
鶴澤清治
演奏(三味線)
鶴澤清治
演奏(尺八)
山口五郎
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(C)有限会社川本プロダクション

映画レビュー

4.0親子の縁が枷になる瞬間

2021年7月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

兄弟が狩りに出かけたまま自分を見捨てるのではないか、と疑心暗鬼に駆られ鬼となり、子を連れさろうとする寝たきりの親。
幼い頃は親に捨てられ、成長したら夫から追い出され、女手一つで兄弟を養った「人生で何一つ良い事がなかった」母親。
母親が子に執着する様は、親の介護を経験した私には、かなり刺さった。

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tktk

2.5鬼の手

2021年5月16日
Androidアプリから投稿

悲しい

寝たきりの母親を持つ兄弟が、鹿狩りに出掛けた裏山で鬼に襲われる話。

かなり短いストーリーなので内容には触れないけれど、生生しさを感じる描写の世にも奇妙な昔話という感じで、衝撃とやり切れなさがなかなか良かった。

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Bacchus

4.0緻密でない美しさ。

2021年5月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

手作りの美しさ、というか、ぎこちない美しさ、というか、CG 表現などと違う細かくない美しさがなんとも言えず良い。セリフも少なく動きや表情も少ないのに十分伝わってくるのが不思議。人形と背景のペイントの融合もなんと美しいことか。

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peanuts

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