「「祝福」がぴったりの作品」ARIA The BENEDIZIONE 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
「祝福」がぴったりの作品
素晴らしかった。
最終章との位置付けの本作、始まってすぐその熱量が伝わってきます。
ネオヴェネツィアの世界は端々まで美しく、それを彩る音楽もやはりまた美しい。
そして彼女たちウンディーネの描かれ方が実に瑞々しいんですね。
そして作画。特にアップが素晴らしく、前作「CREPUSCOLO」をまた上回る表情をたくさん見せてくれました。
それと脚本の密度がすごい。
今までのようにそれぞにスポットが当たる構成でなく、しっかりと二人を描いている為、より深みのある作品に感じました。
正直、何で最後がこの二人なんだろう?と多くの人が感じたのではないでしょうか?でも観賞後には何だかそれがすごく納得できるんです。
この二人で良かった、とても相応しかったと感じました。
それは二人の関係性だけでなく、作品全体を示すようなテーマだったと思います。
想いが繋がり、そして紡がれる。
まさに「祝福」がぴったりの作品でした。
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