ARIA The BENEDIZIONE

劇場公開日:

解説

天野こずえの同名コミックを原作とする人気アニメ「ARIA」シリーズの劇場版第2作。OVA「ARIA The AVVENIRE」に始まる「蒼のカーテンコール」3部作の最終章で、原作者による描き下ろしコミックをもとに、前作「ARIA The CREPUSCOLO」に続いて佐藤順一が総監督・脚本、名取孝浩が監督、J.C.STAFFがアニメーション制作を担当。長い冬を迎えたネオ・ヴェネツィア。合同練習をしていたアイ、あずさ、アーニャは、いつもと様子の違う晃の後をつけたのをきっかけに、水先案内人ミュージアムを訪れる。館長の明日香は姫屋の歴史に輝かしい足跡を残した伝説的ウンディーネとして知られ、晃の大先輩にあたる。明日香と晃は姫屋の創業時から乗り継がれてきた1艘のゴンドラの継承者でもあるが、晃の話によると、次の乗り手として期待されている藍華にはその気がないという。納得できないあずさは、その理由を探ろうとするが……。

2021年製作/59分/G/日本
配給:松竹ODS事業室
劇場公開日:2021年12月3日

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(C)2021 天野こずえ/マッグガーデン・ARIAカンパニー

映画レビュー

4.0奇跡を可能にする作品世界

2024年8月2日
iPhoneアプリから投稿

そういえば『ARIA』シリーズはTVアニメ版しか見てなかったなと思い今更鑑賞。いかなる露悪も介在する隙のない唯一無二の柔和な世界観は巧みな音響効果によるものなのだなと改めて実感した。牧野由依の歌声とともに「ARIA」のロゴタイトルが出てくるOP演出は何度見てもいいですね、本当に。

本作では姫屋の「呪われた船」の逸話を契機に藍華と晃のプリマ昇格試験時のできごとが語られる。『ARIA The ORIGINATION』ではアリスと灯里のプリマ昇格試験の様子が丁寧に描写されていたが、そういえば藍華のそれは割とあっさり片付けられてしまっていた。

姫屋の令嬢として生を受けてしまった藍華にとって、その輝かしい血筋はある意味で呪いとして機能していた。それゆえ、彼女は公式に定められたプリマ昇格試験に合格するだけでは一人前のウンディーネとしての自負を持つことができない。そこで晃が個人的に設定した試験をクリアすることをもって試験合格としてほしい旨を晃に伝える。

そこで晃が出した課題がこれまた面白い。夜明けまでに、薔薇の花を持って水路沿いを逃げ回る晃から一度たりとも船を離れることなく薔薇を奪うというもの。晃は幾度となく藍華から薔薇を奪われそうになる。そのたびに、藍華の水先案内人(ウンディーネ)としての成長ぶりを実感させられる。

夜明け前、遂に藍華は晃から薔薇を奪う。奇しくもその場所は、晃がプリマ昇格試験に合格した場所だった。

こういう個人的な奇跡が普遍的な奇跡のように映える作品は本当にすごいなあと思う。奇矯なアクロバットに走ることなく地道に誠実に優しい作品世界を築き続けてきた『ARIA』の粘り勝ちだ。

本作でシリーズ終了ってマジのマジなんですか…?泣

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因果

3.0え?今回でシリーズは終わり?

2022年2月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

今回は藍華ちゃんと晃さんのお話し。
前作に続き、ホロっと涙が出てしまいました。
この忙しい日常の中で、ARIAの作品を観ると、心が落ち着きますね。
次回は灯里ちゃんとアリシアさん、いやアイちゃんかな?
楽しみにしています・・って、あれ?蒼のカーテンコールは、今回で終わりなんですか⁈
だから映画の最後に、次回作の予告が無かったのか。
すみません、あと1作、アリアカンパニー編を製作して下さい!お願いします!

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はるっち

5.0漫画の連載開始が2001年、映画の最終章公開が2021年12月、実...

2022年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
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yuri

5.0ネオ・ヴェネツィアに行きたい

2022年1月5日
iPhoneアプリから投稿

世代が移り変わっても変わらない物があるというか…
歴史、つながり…そしてこれから未来に繋がっていく話でした…
10年、16年経っても色褪せない世界があって、それだけで懐かしさに泣いてしまうんですよ。
今回が最終章ですけど、あの世界はずっとこれからも続いて歴史を紡ぐんだろうと思います。

また、何年かして見返す度に泣くんだろうなぁ

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あきら

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