犬は歌わない

劇場公開日:

犬は歌わない

解説

世界初の“宇宙犬”として知られるライカを題材にしたドキュメンタリー。1950年代、東西冷戦下のソビエト連邦は、宇宙開発に向けて様々な実験を繰り返していた。その中の1つがスペース・ドッグ計画で、人間の宇宙飛行が可能か検証するため数十回にわたって犬を宇宙へと送っていた。モスクワの街角で暮らしていた野良犬ライカは、人工衛星「スプートニク2号」に乗せられ、地球生まれの生物として初の軌道飛行を達成したが、生きて戻ることはなかった。時は過ぎ、モスクワの犬たちは現在も苛酷な現実を生き抜いている。いつしか街には「ライカは霊として地球に戻り、子孫たちとともに街角をさまよっている」という都市伝説が囁かれるようになっていた。ソ連の宇宙開発計画のアーカイブと地上の犬目線で撮影された映像を通し、犬たちを取り巻く社会を描き出す。ロカルノ国際映画祭でヤング審査員特別賞など2部門を受賞。

2019年製作/91分/オーストリア・ドイツ合作
原題または英題:Space Dogs
配給:ムーリンプロダクション
劇場公開日:2021年6月12日

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映画レビュー

5.0よく吠える犬は弱虫なんだぞ

2023年8月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️

2.5動物実験リアル?

2022年2月8日
Androidアプリから投稿

セリフ無し、ほぼ犬目線で淡々と進みます いきなり人間でテストする訳にはいかなかったのは理解出来ますが、体に及ぼす影響をみる為か、管を通したりとか目を覆いたくなるものばかりでした しかも亀とか猿とか日本昔ばなしですか、な選択 しかしちゃんと生還した犬もいたんですね 多分放射線の影響みる為に繁殖させたんですかね?犬と人間の宇宙飛行士選ぶのもさほど基準変わらないのでは?となんか悲しくなってしまいました。

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ゆう

3.0撮影用の動物の扱いが気になった

2021年7月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

宇宙飛行実験の為に人間に利用された野生のサルや野良犬、カメの末路や現代のロシアに生きる野良犬の生態を描いた作品。 作中、野良犬が野良猫を噛み殺したり、毒入りの餌を食べて死んだ犬の死体が出てくるが演技や模型なんだろうか?と気になりなかなかテーマに集中できなかった。 冒頭の宇宙実験に使われる予定だったサル。人間に懐いた為に野生に帰れず、衣服を着て家畜(見世物)として一生を終えたらしい。 人間に選ばれた野良犬は、過酷な訓練や身体改造され実験動物に。 そうでない場合は、害獣として社会の片隅で駆除される。 そして現代の人間社会に於いても、生産性がある(有益)か否か?で人が人に優劣をつける世の中になっていると痛感する。 野良犬たちの末路は、明日の我が身かも知れない。

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tktk

3.0人間の身勝手さに振り回される野良犬の運命

2021年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

その昔、アメリカとロシア(ソ連)の仲が今以上に冷え切っていた頃、両者は何かとお互いを打ち負かしたいと思っていたそうですが、その中のツールのひとつとして『宇宙開発』があった―というのは、教科書上での知識です。確か。 で、その『宇宙開発』に当たり、有人飛行を叶えたいが、まずは動物から打ち上げてみよう。手始めに犬とか良いんでないかい―というのがライカ打ち上げの理由のようです。 ところで。 この映画の九割方は主人公の野良犬の目線で撮影されています。 野良犬が人語を喋ってくれるようなハートフルな映画ではないので、車を襲撃したり、道行く人にちょっかいをかけたりする犬の映像に、時たま人間のナレーションが被さるという具合です。 人間のナレーション曰く、宇宙に行ける犬は野良犬から選出される、と。 それも、ちょっとやそっとでは動じないような勇敢な犬が選ばれるとのことです。 そこで映像が切り替わり、スペースシャトルに乗る準備をする犬の、恐らくは実際の映像が流れる。 これ、かなりショッキングな映像です。 犬の地肌に直接、電極っぽいものが取り付けられる場面とかあります。 喉にガーゼが貫通するような場面もあります。 なんかナレーションは宇宙に行ける犬として選ばれることは名誉なこと、みたいな空気感出してますが、その後で軌道を逸れて戻ってこなかったスペースシャトルの話とかしてるので、まあ皮肉ですかね。 じゃあ、宇宙に行く犬として選ばれなかった野良犬はどうなるか。 この映画の終盤でちゃんと言及はありますが…なんて言うか、人間って本当に身勝手だなあと思いました。 なお、原題はSPACE DOGS。まんま。 邦題の『犬は歌わない』ですが、劇中によく出てくるカフェと映画館とバーの複合施設みたいなところで、水ばっか飲んでだんまりをキメる犬達の場面があるので(対比として娯楽を楽しむ人間達の姿も出ている)、その辺からかなあと。

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BONNA