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映画レビュー
大風呂敷
敵と称するヒト型のエイリアン(ドレック?)と地球から遥か彼方のどこかでスター・ウォーズを繰り広げる未来。本来第一線で戦うはずのなかった予備隊に所属していたアドラーはいきなり宇宙戦争のど真ん中に放り出されてしまい善戦も虚しく砂の惑星へと不時着してしまうのだった...
目的地へと向かう道程において皮算用な報告に浮かれ威勢がよくなっていた予備隊メンバーの眼前に、敵と味方が入り乱れ両者の区別が全くつかないスターウォーズなドッグファイトの光景を突きつける導入が凄まじい。
コックピット内にある敵味方を判別し戦況が表示されるモニター及び、味方各機の悲痛な表情と叫びに包まれているZoom会議な目の前のどれかと繋がっている交信を併せ、確かにそこにある混乱と恐怖を際立て、且つその先にある死を味方ではなく一見人間と見紛う敵の実体を以て魅せることで、戦争という現実へと一気に引きずり込む。
助けを求め叫ぶ声に何ができるわけでもなく目を背け耳を閉ざす他無い状況が、例外などない明日は我が身な戦場において下される見捨てるという決断が、後に自身が晒されることになる境遇をこれでもかと惹き立てる。
不時着してからの孤立無援なサバイバル活劇は正直退屈ではあるものの・・・
拠点となるドームを薄っぺらい簡易テントにすることでよく見るホラー演出をしてみたり、お互いにレーザー銃が効かない設定にして肉弾戦を魅せてみたりと、様々なジャンルで魅せる工夫は興味深い。
また人類の宇宙船が2人乗りの背中合わせなコックピットであるのに対し、詳細はわからないがエイリアン側は3人乗りだったり、エイリアンも同じ惑星に墜落してみたり、
録画のメッセージとリアルタイムで交信における目線や目配せにやり取りの差異、皮算用な計画と実際の作戦の有様に安全な場所でのイキリと第一線での戸惑いを魅せたり、
宇宙空間において本来の実力を発揮する宇宙船の地上における機能と無能、レーザー銃の効力と射程距離、コード・暗証番号の桁数問題やあるある問題を描いたりと、
空間的時間的な奥行きをもたせようとする細かな演出が滅茶苦茶丁寧。
宇宙空間においては寄りの画から迫力十二分なスターウォーズを演出した反面、不時着した砂の惑星では俯瞰視点から独りの人間にアプローチする演出をとっているのもまた面白く、
当初はイチ隊員に過ぎなかった彼女の生還が人類にとってどんな意味があるのか?とするオトしに至るまで、この世界の物語の大風呂敷を広げてやろうとする気概がもうビンビンで、もうすこしこの先のお話をこの世界に魅せられたくなったよ。
個々の視点で別個に落とされた情報を別の視点や角度から繋いでいく補完していく絵作り、また自らの選択や決断が巡り巡って自身に還ってくるお話の構成と構造、全容を見せずとも描かずともそれを想像させようとする、その世界をより深くより外へと気持ちを意識を向かせようとする意気込みが本当に素晴らしい作品だった。
「スター・ウォーズ」シリーズ...「マクロス」シリーズ...「インデペンデンス・デイ」(1996)...「処刑惑星」(2010)...「インター・プラネット」(2016)...
低予算自慢?
勝手便乗のタイトル詐欺、原題にもDUNEが使われているが監督自身も後悔したそうだ、不時着した星も岩だらけの荒野、砂の惑星ではありませんね。
監督マーク・プライスさんは超低予算のゾンビ映画を撮ったことで有名、本作でも節約振りは随所に観られます。冒頭の戦闘シーンもLED照明を内蔵したヘルメットを被った顔のアップばかり、なるほど、これなら照明器材も省けますね。撮影も自宅の居間で行ったそう。
スターウォーズものかと思わせたいだけで闘いの状況が全く不明だしあっけなく全機撃墜だから見どころ無し、結局、主人公の不時着サバイバルに繋げるための前置きでした。サバイバルものにしたのは役者が少なくて済むからというのは想像に難くない。
そのサバイバルも正体不明のクリーチャーや敵の兵士数人との短いバトル、主人公はきゃしゃな女性なのにアドレナリンを打って圧勝。不時着した敵船から部品をとって機を修理、なんとか脱出。不可解なのは飛行士の癖にシステム起動や航行コードを知らず砲手の相棒に聞く新米ぶり、気を揉ませたいだけでしょう。唯一、起動コードが1234だったのには笑えました、ボケ老人の暗証番号によくありそう・・。
そういえば嘘っぽくなるので宇宙船の修理の様子は割愛していましたね。
役者も極力絞ってリモート活用だしセットもテント、衣装も作業着やガスマスク程度、小物もありふれたジャンク機器、CGっぽいところもありますがごくわずか、おそらく唯一かかったのはアイスランドロケくらいでしょう。
目の肥えたSFマニアは騙せませんがチープながらそれっぽいSF映画を撮ってしまえるところはマーク・プライス監督はある意味、奇才なのでしょう。
ショッカー…
冒頭から、スターウォーズのような宇宙戦闘機内で複数の操縦士たちがそれぞれ会話しており、誰が誰だか、分からずまま、どうやら、これから世界を滅ぼした敵を倒しに行くらしいということがわかる。ほとんど撃ち落とされ、一機のみ惑星に不時着する。あれ、レベッカ・ファーガソンじゃない。。ティモシー・シャラメも出てこない。ようやく、デューン砂の惑星でないことに気付く…どうりで、あまりお金がかかってなさそうなCGだったとわかる。ここからはショッカーたちとの戦い、結構肉弾戦で強い女性。これはこれでまぁまぁ楽しめた。
センスがいまいち
SF小説「デューン 砂の惑星」の映画化かと期待して観たら
全然違っていた
低予算でも、作りようによっては良作が出来ると思うが
(A24のように)これはお粗末だった
冒頭の宇宙戦で、消滅するまで悲鳴をあげ続ける兵士たちは
その後のヒロインの、黙々と生き延びるサバイバルとの
対比だっただろうと思うが、センスがいまいち
ヒロインが砂の惑星(デューンである必然性はない)から
脱出する為必要な部品を、不時着した敵の機体から
奪いに行く過程も、タイムリミットがあったり
敵と遭遇して戦闘になったりするのにハラハラ感が
なかった
ヒロインに、生き延びたいという強い意志を感じ
られなかったせいだろうか
銃で倒せない相手を、アドレナリン(こんな所で用意周到)
打って、格闘で倒すというのも不自然
全体に、シナリオと演出を頑張ってほしかった
ヒロイン役の女優は、いい表情をしていて演技自体は
悪くなかったと思うのでちょっと残念