「あ」真夜中乙女戦争 ていさんの映画レビュー(感想・評価)
あ
思いっきり恥をかくのは大学生の特権だという言葉のまま思ったことをそのまま書いた。人様に見せられるものにもなっていないがそのまま。
映画が終わった瞬間、映画館を出た瞬間にあっ、てなるそんな作品。作品内では音楽が鳴り響いてて2時間で終わりが来るけど現実は長くて無音で無機質。映画が終わった時ライトがついて後ろの出入口から光が入ってきて現実に無理やり引き戻された時なんか苦しかった。自分をあの映画の中に捻りこんで一緒に終わりたかった。ふと東京タワーを見に行こうかとか、近くで1人で見ていた子に感想をきいてみたいとか、また見に来ようとか現実に即した感想ばっかりに上書きされてこの映画を見ていた瞬間の気持ちは上手く書き表せないけど、東京の爆破もなく、ドラマチックに流れるエンディングの曲がない自分の世界に似ていた。お酒を飲んでも紙に書き尽くしてもまた現実が返ってくる。もしも東京の爆破がなかったら主人公はどうなってたんだろう。その後の何十年に耐えられたんだろうか。映画はいつも都合の良いように終わり都合の良いように切り取られてるからそこら辺は現実とちがう。ヒロインとの恋でこの世界に一時的に未練がのこっただけだ。その未練でこの世界を守ってた世界線では映画よりはるかに無情な世界で生きていかないといけない。平凡をまもってまもってまもっていかないといけない。このコメントがどんな風に他の人に受け取られるのかとかそんなつまらないことばかり考えていつか死ぬまで生きていかないといけない。死にたいというより、生きるか死ぬかの選択を迫られないでいたかった。自分がいつか死ぬことも今生きてることにも気づかずそんなことに気づいてもなんの問題にもならないようなそんな世界にいたかった。できるだけこうゆうことは考えないようにこの世界に必死になろうとしてきたし、考えても外に出さないようにしてたけど、映画を見て、なんか一時的にこの世界のことがどうでも良くなってそのままにした。世界には作品内のヒロインのようにそれでも現実を精一杯生きてる人達がたくさんいて、そんな人たちを否定することはもちろんできないが、もしも爆破が東京だけじゃなくて世界で、あらゆる人々が同時に死ぬんだったら、誰も生きるとか死ぬとか考えることもできないそこはダメなところか。人が死を選んではいけない理由が誰かが悲しむからだとするなら。あらゆる命の終わりはもう誰もぐるぐる回らない。生きたいと願う人にはとんだ話だけど。よく分からずに生きてる。
こんにちは。
そう、思い切り恥をかくのは若さの特権です。でも、私の様な高齢者になってもおバカな恥をかきます。そんな時は、厚かましさがカバーしてくれるようです。
ていさんが、穏やかに日々を過ごして行けますようにと思います。次のレビュー私は待ってます。