鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
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ゲゲゲのプリクエル
ヤマトを観た翌日に同じく昔懐かしい時代に生まれた鬼太郎を鑑賞。つーても数年前のテレビシリーズをベースにしてるとのことで、オレの知ってる50年前の、朝は寝床でぐぅぐぅぐぅな鬼太郎とは絵柄の印象は違うし、話もコミカル要素ほぼなしのダークミステリー。公開4週目の週明け、普段なら貸切状態の近郊の劇場で21時50分からのレイトショーでもぼちぼちの客入り(20人ぐらいだけど)が示す通り、とてもおもしろかった。
横溝正史的ミステリー展開のなかに置いた、原作者とダブらせた主人公・水木(両腕あるけど)という設定がうまく、水木先生の戦争体験を基にした大日本帝国軍部のクソっぷりを話に混ぜ込んでいるだけでなく、今となっては戦後の復興からのよかった時代としてなにかと美化されがちな高度経済成長期とそれを支えてきた大企業まで批判的視点で捉えているのがすごい。幽霊族の血はヒロポンかよ。
終映後には、おい鬼太郎!と、全日本国民ができると思われる目玉おやじのモノマネをついやりたくなったけど、本作では声が野沢雅子になっていて無念。
ちゃんと怖いです。
鬼太郎の映画だけど、鬼太郎本人はほとんど出て来ません。基本的に鬼太郎のお父さんの話です。
原作者の水木一郎さんは亡くなられてるけど、生きていたら100年の年なんですね。
昭和31年が舞台って事もあり、会社内でも電車内でも何処ででも煙草を吸ってます。これだけ煙草を吸うシーンが有ると、アメリカとかじゃ上映出来ないですね。
妖怪アニメじゃなくてミステリーアニメでした。
とても面白かった。でも子供には難しくて理解できない。
とても面白かったです。
よくこのストーリーを考えまとめたなと思いました。
これは水木さんとは全く別の方達で作製したのですよね?素晴らしかったです。水木しげるさんも喜んでらっしゃると思います。
ただ、子供には全く持って理解できない難しさがあります。大人向けです。
あの鬼太郎を想像して子供に見せない方がいい
ファンタジー要素の好きな奥さんにせがまれて見に行ったら、アラフィフオヤジが泣きそうになるくらい深い物語性に心を抉られてしまったのだ。
水木しげるの漫画を読んでいた世代としては感慨ひとしおであった。
鬼太郎が産まれるシーン、目玉の親父が誕生するシーンには、ああこれだよこれ、とひと安心である。
制作陣は相当に水木先生の作品を愛していらっしゃったことが伝わってきた。
舞台は昭和30年初頭、敗戦の臭いがまだ抜けきらない日本の田舎である。
それはもう過去の記憶というより、歴史という時代になりつつあるだろう。
醜い大人の欲望に導かれる結末は、ヒロインも子どもも救われないバッドエンドである。
主人公も深く傷つく最終決戦とエピローグには、なぜこんなことになってしまったのかを問わざるを得ない。
わしにとってこの映画は、鬼太郎が誕生すること、そして目玉の親父も令和に至ってまだ健在であることを知っていることが救いだった。
もし子供にせがまれたなら見せない方がいい。
そして、オヤジひとりで観に行きなさい。
劇場は若い女の子もたくさんいたが。
老若男女が、全く違う視点で楽しんで欲しい作品であるよ。
わしの奥さんには不評であった。
結果、世界平和への願いが強くなる映画でした。
前半の横溝風ミステリーパートから鬼太郎の出生の謎に繋げていく脚本、盛りだくさんで見応えがありました。
鬼太郎は幽霊族の希望ですね。
時が経ち、ゲゲロウが願った未来にはなっていない。
映画を鑑賞して、第二次大戦の場面と、今のニュース映像に大した違いがない事に、改めて気付かされる次第。平和とは、かくも難しい事なんだなぁ。
超楽しかった!
最初はジャパニーズホラー全開のしめっぽさがあって、良い意味で緊張した!たまに「ヒッ」って言っちゃうくらい笑
後半は主人公2人をすごく好きになってて、悪玉をすごく憎んでたのでしっかり感情移入して応援出来ました。
物語の容赦ない感じが「あー鬼太郎だわ」って感じですごく良かったです!
鬼太郎そんなに詳しくないのに楽しめたので、ちゃんと追ってた人はもっと楽しいんだろうなと思います。映画館で観てよかった!
一話に繋がる
アニメ作品のオリジナル展開なんて正直微妙だと思いつつ観たらちゃんと面白くちゃんと陰鬱としたストーリーで良かった
何よりも一番重要な“鬼太郎の誕生”もしっかりと1話に繋げてきてて感動すら覚えた
ただやはりPGは付いてるので子供には難しい作品だと思う
ドラマ鬼太郎
大人向け人間ドラマとして描かれてました。古来からの風習・呪いに囚われた愛憎劇、連続殺人と二転三転する謎解き、アクション満載のクライマックス、といった濃密な内容でした。鬼太郎父のキャラもとても良かった。
あと、これから観る方は「墓場鬼太郎」の1話だけでも予習しておくとイイと思いますよ。
正直なところ、鬼太郎かぁ…と評判がいいものの乗り気じゃなく鑑賞 か...
正直なところ、鬼太郎かぁ…と評判がいいものの乗り気じゃなく鑑賞
かなり大人向けの内容に驚かされつつ、社会派に仕上がってるのには驚きました。
美化されてない汚い昭和を描きつつ、序盤は横溝正史ミステリのように物語が進み、解き明かされた真相はドン引きなほどの執着心が原因だった。
結局のところ、戦前戦後で日本の社会構造は何一つ変わっておらず、戦場が戦地から経済に変わっただけで、搾取と消耗の歴史は続いているという事をしっかり描いたという面でも、かなりレベルが高かったです。
そして、これだけ社会派にも関わらず、鬼太郎がいかに未来への希望なのかと描かれており、ちゃんと鬼太郎の誕生の物語から脱線しておらず、素晴らしかったです。
少年サンデーテイストの鬼太郎映画
水木しげる原理主義で、全部の出版物を読み、ファンが高じてご一緒に旅行するという幸運に預かり、生地めぐり十数回とういう自分にとって、水木さんが生み出した作品・キャラクターが今も生きていて、こうして新作映画化され水木さんのご家族のさらなる繁栄につながるとしたら最高の作品です。内容はどこかで見た作品のオマージュだらけで、水木先生要素は無し。少年サンデーとか好きな人には刺さる内容なのではと思います。映画館で終了後あっちこっちから失笑が出て、「思ったのと違う」という声がちらほら。プロモーションはターゲット絞っちゃうと客が入らないし、ターゲット広げちゃうと期待外れという評価も出てくるので難しいですよね。
脚本に関しては全編通して退屈ではなくそこそこ練られてましたが、残念なのはPG12にしちゃたんだったらもう少し突き抜けた、エグい表現があっても良かったのではないかと思いました。ラストの方の戦い?みたいなのは蛇足。戦争のエピソードはうまく表現できないのなら割愛すれば?など不満も多いですが、、、ええんですよ。鬼太郎が稼いでくれれば。
水木ワールドを満喫
ほとんど予備知識なく、レビューの評価が高いのに誘われて本作を観てきた。
日本人なら誰もが知っているゲゲゲの鬼太郎・・・。私も少年マガジンに連載された当時(最初は墓場の鬼太郎…)から知っているし、テレビアニメも、再放送を含めて何度も観てきた。といって、正直、それほどの熱烈なファンでもないが、鬼太郎のことはまあまあ知っているので、本作では、水木ワールドを存分に満喫出来た。おどろおどろしくて、昭和満載で、かなり面白かった。
前半の流れは実写版でも行けるくらいのカメラワーク?だったし、ぐいぐいストーリーに引き込まれたが、さすがに後半部分は、実写だとかなりちゃっちいものになったに違いない。アニメ版で正解だ。
世間ではゴジラマイナスワンなどの大作に隠れて、あまり注目を浴びていないけど、平日でもそこそこ人は入っていて、これからもう少し脚光を浴びるかもしれないと予感した映画。私の評価は★3.8。観に行っても、絶対に損ではないと私は思う。
日本のアニメはやっぱり元気だ。はずれがないなあ。
ねこ娘は可愛い系
別の映画を観て出てくると、上映待ちの人が多数。それもほとんど女性。「(元)ジャニーズ系、若手イケメン俳優映画の待ち?」と思っていたら、「ゲゲゲの鬼太郎の上映待ちの方お入りください」のアナウンスでぞろぞろと入場。
調べると高評価。
「これは観ないと」と思い鑑賞しました。
わざとらしいほどのトーンの低めな画。緊張感。完全にサスペンス・ホラーテイスト。
画は所作までよく動くし、ちゃんと綺麗し、殺陣もカッコいい。
鬼太郎だから、ちゃんとヒーロー者っぽい活劇、活躍があるし、ちゃんと悲しい。
役者も実績のある上手い人ばかり。
手抜き感、全くなし。
できればずっと前半パートの感じのサスペンス・ホラーを観たかったとも思いますが。
同じスタッフで次作があれば確実に映画館に足を運ぶだろうと、言える作品です。
飛田展男と種崎敦美は底が見えない役者さん。
大人にならないとわからないかも
友人から古い漫画では、描かれてると聞いた如何にして鬼太郎が、目玉親父が生まれたかのストーリー。
予想以上にストーリーが良くできていて、見応えもあるし何よりも戦争の愚かさや戦争の悲劇を唱えてた水木しげる先生の意思が伝わってきて、それ以外にも人間の欲望の醜さ、人間は愛こそが幸せにするということを語りかけてくれる。
人間水木とゲゲ朗の友情、それを通して訴えかけてくるエピソードになぜか全身に鳥肌がたちまくるほどの展開。
子供の頃にテレビで誰もが見ていた世代の私には、鬼太郎を映画館で大人になってから観るなんて思っても見なかったが、この作品は大人になってこそ理解しうる物語であったと思うし大人こそ見るべき映画です。
妖怪などと戦うシーンは今の若者に人気の呪術回戦と似た面もあるが全体の作品としてはこちらの方がしっかりとした大作感があって素晴らしいと思います。
23-144
鬼太郎誕生に関わる父の物語り。
平たく言えば「目玉のおやじ」の話ですね😄
欲と名声に取り憑かれた哀れな人々、
一族のため他者を利用する愚かな人々、
自らの欲望に支配された人々。
その先に待ってるのは常に不幸な結末。
人の業の深さは嘆かわしい😩
ベースは怪奇ミステリー、中盤以降は+妖怪絵巻アクション
評判を聞いて鑑賞。
なかなか面白かったですが、一点注意しておきたい事が…
この映画はすごくハイブリッドな構造の映画です。
ベースは皆さんおっしゃるように「犬神家の一族」のような血塗られた土着の閉鎖集落でのミステリーがあり、
そこに「ゲゲゲの鬼太郎」およびその前身の怪奇漫画である「墓場鬼太郎」の要素を混ぜ合わせたような作品です。
なので「怪奇ミステリーだけ」を期待すると超常的な要素に面食らってしまいますし、
かといって単純に「鬼太郎の劇場版」として観に行くと怪奇ミステリー特有のおどろおどろしい雰囲気にやられてしまうので、
オススメは「両方の要素に懐かしさや面白さを見出せる人」だと思います。
クオリティは保証しますが万人受けするような映画とはまた違うのでご注意ください。
こんなに絶賛される?
平日なのにこんなに客入るかってぐらい入っていた。
評判いいので観たが、それほどでもないと思う。
脚本も別に驚くことはないし、漫画アニメって感じ。
ラストのタイトルはかなり良かったがそれだけのように思う。
老舗の意地?
昨今のアニメでは類を見ないほどのカット数。これだけの作画数ともなれば、背景や調色が死ぬほど大変だったのでは?と想像する。東映アニメーションの気合が入っているし、なにより古賀豪監督の執念が宿る逸品だ。
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