「金田一耕助も等々力警部も出てこない」鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
金田一耕助も等々力警部も出てこない
まず感じたのは『犬神家の一族』。時代も昭和31年、人が訪れないような哭倉村という設定なのでピタリと当てはまる。しかもヒロイン的存在の娘沙代という名前も犬神家の小夜子と符合する。よーし、わかった!てな感じで。ついでに禁域の島に通ずる洞窟というのは『八つ墓村』からか・・・
とは言え、横溝正史風ではあるものの、帝国血液銀行の水木による回顧シーンは南方へ送られた兵士目線。明らかに水木しげるが一貫して反戦を貫くテーマを大切に扱っていた。そして諸悪の根源たる龍賀時貞の傲慢かつ征服欲の権化ぶりに反吐が出るほど憎々しく描かれ、ゲゲ郎の妻の悲惨さに涙してしまう。マモー以上に酷い奴。
帝国血液銀行という会社名も謎だったけど、アンプルMとはどんな薬品だったのかも気になる展開でした。これを国民に飲ませれば全ての戦争に勝てる!なんてところは、覚醒剤としても知られるヒロポンをイメージしたものだろうか。メタンフェタミンの頭文字なのかもしれません。色々考えさせられます。
終盤の見せ場ではキョウコツだとか幽霊族の工場にも圧倒されましたが、これも戦争をイメージしたものでしょう。上官は玉砕を叫びつつも自分は生き残ろうとする始末。さらにその上がいるのだから、みんな独裁者みたいなものですね。
さすがに最近はアニメの鬼太郎を見ることもなく、野沢雅子が目玉おやじのCV担当だと知り驚きを隠せません。やはりオヤジ世代にとっては鬼太郎=野沢雅子なのですから。
ええっ〜
そうだったんですか(汗
それは、、、微笑ましくも可哀想過ぎる〜。
うら若き乙女が・・・
多感な時期の少年少女がどう思ったか気になって内心ハラハラだったでしょうねぇ。
それは、先生、、、と言っても大学生のお兄さん、可哀想かもwww
第1作でファンになったなら、まさか2作目があんなに裸まみれの殺しまくり演出とは思いませんよね。
JCまで誘ってしまった20〜21歳の胸中、察して余りありますねー。同情します(笑)
いや、お恥ずかしい。実は全然文芸的なエピソードじゃなくてですね。
小学生の頃、札幌から大都会横浜に転校した時、すぐに仲良しグループに入れてくれた友達がいました。
その子たちに「たのきんのデビュー映画を観に行こう」と誘われましたが、母が「子供だけで映画館なんて行っては行けない。映画ならお母さんが連れて行ってあげるから断りなさい」と。
私はたのきんはどうでも良かったのですが、せっかく仲良くしてくれた友達と一緒に出かけたかった。けれど母が禁止するので泣く泣く諦めました。
同じ映画を観てさえいれば、学校で話を合わせることは出来るだろうと。
そして母と行った映画館。始まるまで何かおかしい?と感じてはいたのですが。
流れてきたのが「奇跡の人」
そりゃ、大草原の小さな家のローラがヘレンに抜擢されたのは良かったですけどさぁ。
私が観たかったのは「スニーカーぶる〜す」なんだよ?お母さん?
81年の出来事なんですが79年の奇跡の人がリバイバル上映してたのかなぁ。
とゆーわけで忘れられない一作なのです、奇跡の人(笑)
(たのきん2作目のハイティーンブギからは母に反抗して友達と観に行くようになりましたとさ。当然の反応ですわよねwww)
野沢雅子さん、
62年の「奇跡の人」ではヘレン・ケラー役だったパティ・デュークが79年版ではサリバン先生役を演じたことを思い出しました^ ^
時の流れ、しみじみと感慨深いものですね。
共感をありがとうございます。
Mが、人をダメにする系ではなく、24時間働けます系なのが昭和の日本人らしくてため息出ました。
「ゴジラ-1.0」の裏面な昭和の有り様でした。
ゲゲ郎の妻、気の毒すぎます