「予想を遥かに超えてきた、見応えありの傑作!」鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
予想を遥かに超えてきた、見応えありの傑作!
おどろおどろしく、いかにもという感じで怖がらせに来るかと思ったら、全然違いました
全編シリアス路線で、ビジュアルだけでなく、中身で勝負という作り手の気合いがひしひしと伝わってくる傑作ホラーサスペンスに大満足です
先ず映像が好みのタイプ
人物だけでなく奇々怪々なキャラクター造形が◎、加えて昭和31年当時の雰囲気や風景がノスタルジック、それだけで一気に惹き込まれていきました
横溝正史さんの傑作サスペンス小説「犬神家の一族」の様な雰囲気の群像サスペンスをベースに主人公の水木とゲゲ郎(鬼太郎の父)が陰謀渦巻く龍賀一族に立ち向かい、鬼太郎の両親の過去、そして幽霊族と卑しい人間とのバトルが描かれ、見応えたっぷりの傑作バディムービーに仕上がっています
中盤のゲゲ郎(鬼太郎の父)と長田幻治率いる陰陽師集団”裏鬼道衆”とのバトルシーンは手書きのパラパラ漫画を見ている様な特殊な画法とスピード感のある編集も相まって最高にカッコよく興奮しました
下駄が飛ぶのもカッコよかったです
そして館内の照明が点くまで席を立たない様にしないといけませんね
エンドクレジットと一緒に流れる後日譚、その後のポストクレジットシーン、と最後の最後まで重要なシーンで目が離せない語り口が素晴らしい
初めと終わりにちょっとだけしか出てこない猫娘がシュッとしていてメチャクチャかわいかったので、もう少し出番があるとよかったのにというのが強いての不満です(笑)
と、様々な要素がバランス良く合わさって、メチャクチャ面白い傑作に仕上がっており大満足の104分、もっと観ていたかったです
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