「若者向け。クサい。」桜のような僕の恋人 マルゲリータさんの映画レビュー(感想・評価)
若者向け。クサい。
泣けないな、というよりクサさに苦しくなる。
主演の2人は最高。話がクサイ。
若く美容師でおしゃれな女の子が、早老症で日常を失う残酷さ。うお!と思ったけど、そうくるなら、もう少し、心の揺れ動きは描写してほしかった。
お洒落な女子→老婆へ
バイトだめんず→カメラマン
ピュアな恋愛→突然の悲劇と別れ
『今幸せであること』に恐れすら感じてしまう設定w
自分の子にはあまり見せたくないなぁ。
兎にも角にも、自己犠牲は愛ではない。。
全て捨てて引きこもることに大反対。誰か止めなかったのか?医者も兄も協力?は??アホかな??
ショックと姿を見せたくない気持ちもあるのたろうけど、そうじゃない、そうじゃない、なんとか余生を充実させようというのが現実じゃないのか…というかワガママでいてほしかったという願い。というか籠る事が彼女のワガママなのだろうか。
『自分さえ我慢すれば。愛する人のために』
という悲劇ならば、古くさくてイライラします。
けど、主役の2人の演技と桜の描写はとても素敵です。
義理姉に、嫉妬で嫌いになりそうだからもう会いたくないというヒロインと義理姉のリアクションの部分は、それこそ本音よな。と思えた。
そして、やはり『はるとくんに会いたい』とメモしたヒロインも良かった。そして、最後、ハルト君に全力に笑顔をみせたところも素晴らしかった。
そう、そのあなたの『思い』がもっとみたかった。
老婆の彼女に気が付かなかった展開も、これまでのベタな流れからすると以外だった。
とげが刺さったまま、生きる。答えを探しながら。なんてところは共感できた。
だが、やはり設定ばかりで現実味が足りない映画だなという印象だった。
桜の美しさを、悲劇の振り幅に利用したように思えるところが特に苦しいと感じた映画だった。