「切なく胸に沁みる物語」桜のような僕の恋人 零式五十二型さんの映画レビュー(感想・評価)
切なく胸に沁みる物語
とにかく松本穂香さんの可愛さ光る。
それだけに後半の展開のギャップが胸に迫る。
中島健人さんがこんなにモテない君なわけがないけど、そこは使いたかったキャスティングという事で。
実話をもとにした作品という事なので、この話自体を否定はしない。
作り方に物足りなさを感じずにはいられなかったのが正直なところだ。
私が好きな展開のストーリーだけに。
私は原作未読です。
読まれた方がこれを鑑賞したらどんな感想になるのか気になるところ。
前半、徐々にではなくトップスピードで幸せの絶頂へドーンと持って行き、後半はあることをきっかけに悲しみの淵へと進んでいく。
これまで、
・東京ラブストーリー
・ぼくは明日昨日のきみとデートする
・陽だまりの彼女
・1リットルの涙
・フォルトゥナの瞳
これらが全てそうで、観た人はその作品にどっぷり浸かったはずだ。
泣かせるというところでは、主人公というよりその脇役のセリフに涙する。
本作でも兄貴役の永山絢斗さん、義姉の桜井ユキさんはそのポジションにいながらいいところまでのセリフはあるものの突き抜ける何かが足りない。
脚本なんだろう。
1リットルの涙では、父親役の陣内孝則さん、妹役の成海璃子さんのセリフで何度も号泣させられる出来だった。
不治の病の身内の言葉にはそんな特別な言葉があるはずだ。
そんな中でも感動ポイントはたくさんあるが、ネタバレになるのでその感想は伏せておきます。
しかし、こんな難病がある事を知らなかった。
青春真っ只中の年頃でこんな現実を突きつけられたらどんなだろうか、とても推し測れるものではないだろう。
コメントする