クーリエ 最高機密の運び屋のレビュー・感想・評価
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本当にありがとう。ウィンとアレックス、彼らに敬意を表します。❗️❗️❗️
1962年当時、自分ならどうしたか?彼らがそうしなかったら、今の世界はどうなっていたか、日本は?自分の存在まで否定されるかもしれない?恐ろしい核戦争の危機から、自らの命をかけて救ってくれたウィンとアレックスに感謝します。
もし、キューバ危機を回避出来なかったら、世界はどうなっていたか?次の様な恐ろしい仮説があります。
アメリカは圧倒的に核保有量は多かったが、第三次世界大戦は避けられなかった。
ソ連軍が西ドイツに侵攻。
フランス、イタリアが大打撃を受け、パリやローマが消滅していた。東京にも核爆弾が。
人類絶滅には至らずも、世界はかなり荒廃した。
米ソ、各国6-7000万人、ヨーロッパや韓国、日本、フィリピンなどで7-8000万人死亡、全世界で2億人以上が死亡。
その後もソ連は崩壊せず冷戦が続いていた。
本当にありがとう、ウィンとアレックス。彼らに敬意を表します。❗️❗️❗️
【ネタバレあり】狙いは悪くない。ほぼ実話であることも相違ない。ただ正確に言うと「実話」の1部でしょ。
キューバ危機とケネディの真っ当な判断の裏に
諜報員の暗躍があったのは相違ない、普段見慣れたスクリーン上の痛快なアクション連続の007やイカしたCIA 諜報員のような派手さは無く、ことを慎重に、慎重に運んで、相手国の協力者とも慎重に情報を「運んで」行く。逆に変なアクション起こすべきではないし、諜報員として長身屈強の美男子は一番いらない要素。
その意味でこの映画リアル。多分事前の無料リーフレットのデザインの堅いイメージで怯んでしまう人もいるだろうけど。変な入り組んだストーリーの洋画アクションより遥かにわかりやすい。チョット諜報員になった経緯がキレイゴトに終始していて微妙ですが。
心配ご無用、真のストーリーラインはわかりやすく起承転結感もある。事前知識もいらないっしょ。ただケネディがどのくらいの時代の大統領で、キューバのおおよその位置、ソビエトのモヤっとしたイメージで良い。アッ、しかしソ連が存在していた時代を知らない歴史嫌いの若い衆(そういう奴は大枚叩いてこの映画 1人として観ないだろけども)は無理か。
ただ実話だと言うから事実しか描いていないのはわかるが、一体キューバ危機回避に関するいかほどの情報がこの映画の主人公に持ち去られたのかは不明。有料パンフレット読み込むとかなり最高機密の重要な部分、持ち出したのが史実ということだけれども。少なくとも「この映画の中」では読み取れない。
もっとも007の昔のガジェットみたいな描写あるけど、当時の小型写真技術だけではあまりにも頼りない。クレムリン上層部からの口頭内部情報があったはずであり、また処刑されたか否かにかかわらず、相当人数、諜報員送ってたはずで、他の多数の情報もあったはず。重複する情報も。。
【その他】
①最初、テンポ重視で主人公が自宅にいるのか、ソ連にいるのかややついていけず。
②讃えるべきは、体制崩壊の見込みもない状況下で、死と裏腹の情報提供したソ連のそれなりの幹部、この映画で言うとペンコフスキーとかのはず。
③以外と忘れられがちだけど、ソ連の指導者がスターリンでなくてフルシチョフで良かったねぇ。コイツも沸騰しやすい奴だったみたいだけれども、最高指導者として成功体験無い分良かった。
④結局核戦略に関してはアメリカも似たことしてるのが史実であって
アメリカ万歳🙌🙌🇺🇸
の若干偏向している映画。能天気でそれも良いかと思います。
実話だけに怖い
すごく緊張感のある映画でした。
スパイものですが実話をもとにしているので生々しくて、ピリピリした状態がずっと続きます。
中盤あたりでようやく少し緊張感が和らぎますが、そこから映画の雰囲気がガラッと変わります。
登場人物の風貌も変わるので、まるで別の映画を見ているよう。
カンバーバッチの役者魂も垣間見れました。
余談ですが、、、
個人的に一番リアルだなぁと感じたのは、カンバーバッチの息子役の子役が不細工だったこと。
カンバーバッチの子供で美形は嘘くさいですからね。
子役の配役は見ていて違和感ありませんでした。
英国って定期的に良作のスパイ映画出すよねー⁉️
本作ですが、予告がカッコ良すぎて初日に観に行くと決めた作品です!(特にチョークのシーン)
時代は米ソ冷戦時代。騙し騙され、60年代を描いた映画は珍しいと思いました。当時であれば絶対、先の戦争の経験など考慮したと思うし雰囲気が現実的でした。(帝国・共産の対立による東独の壁建設についても新鮮でした。私が観た今ままでの映画ではベルリンの壁はある物という感覚だったので!その後の攻防であるアトミックブロンドを思い出しました笑)
なによりも俳優が素晴らしかったです。カンバービッチもさることながら、もう1人の主人公であるソ連の重要役の方が、観ている我々も好感を抱いてしまう位の“自然さ”で感情移入してしまいました。
個人的には、終盤のラジオを使ったシーンが鬼気迫る演技・演出で、凄かったです。
とはいえ本作は実話を基に作っていますので、今まで実話ベースがダメな方は厳しいと思います。(ダンケルクや1917に面白味?を見出せない方は微妙だと思います)
まー観て損は無いと思いますので、是非ご観賞下さい。
なかなかのリアリティ‼️真実なのでドタバタ無しです‼️❓
実話に忠実なので、ある意味、ドキドキやハラハラはありません。
全て、想定内なので、ソ連のスパイが哀れです、家族も。
全て、自主的に、スパイとなる運命は、懐疑的です。
多分、主人公は脅迫されたのでしょう、CIAや MI6に、恐るべし諜報機関。
ソ連の収容所が、夢に出そうで怖いです。
たまには脚色の薄いスパイ映画も良いかな。
前半難しく、後半面白い!
米ソ危機の時代にイギリス人のセールスマンがソ連にスパイ潜入し、ソ連のキューバ核兵器基地を阻止する話し。
国と何らかしら関係ない一般人の主人公がスパイの仕事を請負う。
前半は話を理解するのに少し苦労したが、中盤からはスリルあって飲み込まれた。面白かった!!
主人公は勿論、平和を願ってソ連母国を裏切りした彼も勇敢だった。
実話という事で、特にアメリカ、イギリス、ロシアには広く知れ渡って欲しいと思う。
スパイ映画としては割と地味な作品です。
スパイ映画としては割と地味な作品です。
まあ、実話ベースですからね。〇〇7とかとは違いますよね。
あとは、ロシア側スパイの描写がちょっと甘いような気がしました。
キューバ危機については大した知識がなく思い入れもないのですが、
実際に体験した人は感じ方が違うのかもしれません。
(1962年の出来事なので75歳以上の方でしょうか)
悪くはないと思いますが地味な作品です。
情報を賢く活かせ
英国らしい雰囲気いっぱいで、古き良きスパイ映画を彷彿とさせつつ、作品の核には敵味方/国境を超える友情モノ。それらサスペンスやドラマを本作の中心で引張っているのはやはり神経質なベネディクト・カンバーバッチ。《"普通"の人》が世界の危機の最前線で活躍していくという、現実世界における普遍的ヒーロー誕生の物語に視点人物として観客を誘っていく。
そして物語はキューバ危機へと…。他にもメラーブ・ニニッゼ(良い!)、レイチェル・ブロズナハン、ジェシー・バックリーと魅力的なキャスト。格好つけて書くなら手際よく洗練された語り口で、この手に汗握るスリルと胸アツなドラマを両立させてくれる…と言ったところか。『アルゴ』的後半終盤からは見るのツラくもなるけど一見の価値あり。
入魂の役作り!最後には実際の映像も流れるけど、あの過酷な体験の直後に、あんな風にユーモアを交えて答えられるのは流石英国人か。
勝手に関連作『ブリッジ・オブ・スパイ』『工作』、ジョン・ル・カレ作品
P.S.前の席の男女、エンドロール入るなり2人揃って速攻でスマホ触り始めた。例えば日頃からスーツ姿とかでヤバいオジサンとか見る度、あんなのでも会社側は採用するのか〜あんなのでも結婚できるのか〜とか思うけど、やっぱり非常識なこと平気な人はそういう人とくっ付くんだなと再確認のカップル。類は友を呼ぶ。例えばそれで子供できたら同じようなことする子になりそうで最悪負の連鎖
大国同士の冷戦状況は、遠い昔の話となった。
アメリカとソ連が対立していた1960年代初期が時代背景となっている。正直なところ、ソ連が崩壊して30年が経過した。冷戦下の緊張感が私に伝わってこない。まだ、ヒトラーやスターリンが健在だった頃の話の方が緊張感を持つことができる。
私が平和ボケしてしまったのか?
現在もアメリカ・ロシア・中国は対立しているが、核戦争を選択するとは思えない。大国同士の冷戦は終わり、現在はテロとの戦いとなった。
主人公のカンバーバッチがKGBに逮捕されてからが、本当に面白くなった。上映開始して1時間半は前振りだ。また、カンバーバッチも減量して、熱演している。
第二次世界大戦中、ヨーロッパの駐在武官で諜報活動をしていた日本陸軍の小野寺少佐は、連合国側もその活動を評価している。アメリカの原爆開発やソ連参戦という最重要事項の機密情報を大本営本部に送っていた。彼が諜報活動で一番心掛けていたのが人との信頼関係の構築であり、そのことがこの映画でも描かれている。
余談だが、CIAのエージェントを演じている女優さんは、歌手のオリビア・ニュートンジョンに似ていて美人だ。
ある意味007と対極の内容ですが、非常に面白かった!!
スパイ映画好きの僕としては、封切り初日、初回で観ました!面白かった、本当に。ややモノトーンな感じの画面も冷戦時代のモスクワの雰囲気が出ていました。派手なアクションはありませんが、とにかく手に汗を握る展開で、本当の諜報戦はこんな感じなのかしら?と感じるリアリティーがとても良いです。主人公クレヴィルも良いですが、ソ連のアレックス(ペンコフスキー)が素晴らしかった。また、男の友情物語としても本当に良い作品だと思います。
筒井康隆の小説の主人公のようにスパイに憧れ、ワシントンDCにあるスパイミュージアム(FBI本部の隣にありました)にも行ったことのある僕ですが、本作を観てやっぱりスパイになるのは止めようと思いました(もちろん冗談です)。モスクワでKGBに捕まる場面は絶望的な気持ちに共感しまくりです。ジェームス・ボンドやキングスマンのハリー・ハートと異なり、同じイギリス人のスパイでも身体に忍ばせた秘密の武器を使用して、素早く危機を脱することは普通できませんよね。納得です。
ただ「最高機密の運び屋」という邦題は正直ダサいです。もう少しカッコよい題名にすべきだったと思います。
冷戦激化の裏で命をかけて戦い、苦悩した2人の男を描いた作品
冷戦激化の一途を辿り、戦争が起ころうとしていた。
その中で、平和を願う2人の男のスリリングな戦いと家族に偽り続けることの葛藤を描いた作品。
アクションはないが手に汗握る。これが本来の諜報戦だよなと思った。
そして、対立する国同士だとしても平和を願う男たちの友情は韓国映画の黒金星と呼ばれた男を連想させた。
黒金星の方が韓国映画が得意とする感動演出があって泣けたが、比べると今作は淡白な印象。
あとカンバーバッチがスパイをしようとする心理が分かりづらかった。
アクションなしで続く緊張感
中盤以降は、ずっとスリリングで緊張感がある。しかもヘヴィなボディブローを見ているものに叩き込む。フルシチョフをおちょくった演出もあるが、フルシチョフと同程度の感情抑制能力しかないトランプも核ボタンを持っていたかと思うと、キューバ危機がいかに現実味のあったことかと思い知らされる。
イギリスでセールスマンをしているグレヴィル・ウィンは、日本流の接待ゴルフもする如才ない人間。どうみても普通のビジネスマンにしか見えないところが、KGBから怪しまれる心配もないため、スパイとのメッセンジャー役として、MI6とCIAから白羽の矢を立てられてしまう。アメリカにソ連の機密情報を提供するのは、GRU(ソ連軍参謀本部情報総局)のオレグ・ペンコフスキー。
旧ソ連では、KGBによる監視だけでなく密告社会だから親兄弟であっても油断ならない。だから、モスクワでのウィンとペンコフスキーのコンタクトは常に緊迫感がある。読唇術にたけた人間も周りに配置されているかもしれないから、会食での会話はごく自然なものでなければならない。ウィンがペンコフスキーに最後のメッセージを伝えるシーンは、ものすごくリアリティがあって、命の危険が迫っている人間の切迫感が伝わってくる。
ベネディクト・カンバーバッチはさすが。浮気も妻にばれてしまうようなスキのあるセールスマンの表情から、命を張るときの緊張感あふれる顔つきまで振り幅いっぱい演技を見せてくれる。ウィンの妻役のジェシー・バックリーは大好きな女優。片エクボの冷たい笑いが個人的にはツボです。
事実に基づいたストーリーであるが、もっと政治的に冷徹な事実もあったのかもしれない。ハッピーエンドととるかバッドエンドととるかは受けて次第のハードな物語であった。
絶対にスパイにはなりたくない
1960年代の冷戦、そしてキューバ危機を背景に、実話に基づき東西陣営の間で情報を運んだ男の物語。
主役である、素人ながら運び屋を務めたグレヴィル・ウィンをベネディクト・カンバーバッチが演じている。冒頭、普段よりもふくよかだったベネ様が、終盤には痛々しいほどやせ衰えて、いったいどれほど過酷な肉体作りをしたのかと妙に感動した。いやしかし、あの姿を見てしまっては、今後まかり間違ってスパイに成る機会が訪れたとしても、絶対にやりたくないものだと思う。
物語は中盤から緊迫の度を増していく。東西冷戦のさなかのスパイ活動だから、それはもう想像の上を行くような緊張感の連続だったのだろう。実話をベースにしていると分かって観るから尚更である。あまりこの言葉を使うのは好きではないが、文字どおりの「事実は小説より奇なり」。
一方で現代と違い、スパイ行為も防諜活動もアナクロな手法に頼らざるを得ない時代の話ということに改めて隔世の念を覚える。たった60年前のことなのに、何たる不便なことか。この10年後くらいに自分は生まれているのだけど、その目から見ても実に限られた手段で危険なやり取りをしていたのだなあと感心する。
この映画のベースになった実話が、人類史上最も破滅に近づいた機器を救ったのだと思うと、今の平和がありがたく感じられる。
なお蛇足ながら映画自体の話をすると、音楽が素晴らしく、また機能美溢れるソビエト連邦の建物や調度に目を奪われた。飾り気はないがあれは良い。
最後、ウィンが運んだものに
胸が熱くなりました。
ペンコフスキーが命を賭けて、何を成し遂げたかったのか。
我々観客は彼の目的が正しいものであると、今だからこそ確信を持って言えるわけです。
だからこそ私はウィンがペンコフスキーに吉報をもたらすシーンに胸が熱くなってしまいました。
史実物、スパイ物としても王道ですし、私自身は友情物語として惹かれました。
何気なく映る食事演出もさりげなくグッドです。
この手の映画だと、史実描写やアクション描写、愁嘆場などをモリモリにしがちな所を、抑え目にし、2時間を切る尺に収めるタイトな語り口も良いです。
両国政府や無謀な指導者達に対する、一歩引いた目線、何なら批判的な目線も好感です。
また、主演のカンバーバッジと、もう1人の主演であるニニッゼ、この2人の演技アンサンブルの味わい深さだけでも、この映画を見る価値は十分にあります。
本作の時代背景は冷戦時代ではありますが、作中から伝わる切迫さ、核の脅威は、中国や北朝鮮に脅かされつつある現代の日本においても無縁ではないでしょう。
2人の主役をはじめとする登場人物に胸を打たれるのは、こうした事情もあるのかな。
この作品の情景が今日的なものとも言える状況は残念としか言いようがありませんが…。
スパイはつらいよ
スパイ映画といえばスリル・サスペンス・アクションが混然一体となった、まさに映画にピッタリの題材。
そのスパイ役をインテリなイメージを持つベネディクト・カンバーバッチが演じるのだから、まさに適役…と言いたいところだが、本作での彼はスパイ経験などない、ただのセールスマン。
ソ連の極秘機密を横流しする運び屋任務が重荷となり、常軌を逸していくという、至って小市民な役どころは、これまでのカンバーバッチ像を大きく変えるはず。特に終盤で降りかかる受難を耐える様子は、彼の役者魂の真骨頂といえる。派手さはないが、平和のために築かれた英ソの友情物語として観ると良し。
もちろんキューバ危機を阻止したのは、核ボタンのスイッチを押せる立場にあった米ソ首脳の動きも大いにあったので、そのあたりは『13デイズ』を観るとよく分かるかも。
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