「情報を賢く活かせ」クーリエ 最高機密の運び屋 とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
情報を賢く活かせ
英国らしい雰囲気いっぱいで、古き良きスパイ映画を彷彿とさせつつ、作品の核には敵味方/国境を超える友情モノ。それらサスペンスやドラマを本作の中心で引張っているのはやはり神経質なベネディクト・カンバーバッチ。《"普通"の人》が世界の危機の最前線で活躍していくという、現実世界における普遍的ヒーロー誕生の物語に視点人物として観客を誘っていく。
そして物語はキューバ危機へと…。他にもメラーブ・ニニッゼ(良い!)、レイチェル・ブロズナハン、ジェシー・バックリーと魅力的なキャスト。格好つけて書くなら手際よく洗練された語り口で、この手に汗握るスリルと胸アツなドラマを両立させてくれる…と言ったところか。『アルゴ』的後半終盤からは見るのツラくもなるけど一見の価値あり。
入魂の役作り!最後には実際の映像も流れるけど、あの過酷な体験の直後に、あんな風にユーモアを交えて答えられるのは流石英国人か。
勝手に関連作『ブリッジ・オブ・スパイ』『工作』、ジョン・ル・カレ作品
P.S.前の席の男女、エンドロール入るなり2人揃って速攻でスマホ触り始めた。例えば日頃からスーツ姿とかでヤバいオジサンとか見る度、あんなのでも会社側は採用するのか〜あんなのでも結婚できるのか〜とか思うけど、やっぱり非常識なこと平気な人はそういう人とくっ付くんだなと再確認のカップル。類は友を呼ぶ。例えばそれで子供できたら同じようなことする子になりそうで最悪負の連鎖
ですね!
少なくともカップルのどっちかはちゃんとしててほしいですよね!きっと向こうからするとこっちのほうが神経質なやつになるんだろうな〜
あと同じ日にミナマタ見たのときの注意しても意地でも止めない持ち込みビニール食事おじいさんがやばかったです!!がっつりピクニックしてました