劇場公開日 2021年9月23日

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「ある意味007と対極の内容ですが、非常に面白かった!!」クーリエ 最高機密の運び屋 けいちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ある意味007と対極の内容ですが、非常に面白かった!!

2021年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 スパイ映画好きの僕としては、封切り初日、初回で観ました!面白かった、本当に。ややモノトーンな感じの画面も冷戦時代のモスクワの雰囲気が出ていました。派手なアクションはありませんが、とにかく手に汗を握る展開で、本当の諜報戦はこんな感じなのかしら?と感じるリアリティーがとても良いです。主人公クレヴィルも良いですが、ソ連のアレックス(ペンコフスキー)が素晴らしかった。また、男の友情物語としても本当に良い作品だと思います。
 筒井康隆の小説の主人公のようにスパイに憧れ、ワシントンDCにあるスパイミュージアム(FBI本部の隣にありました)にも行ったことのある僕ですが、本作を観てやっぱりスパイになるのは止めようと思いました(もちろん冗談です)。モスクワでKGBに捕まる場面は絶望的な気持ちに共感しまくりです。ジェームス・ボンドやキングスマンのハリー・ハートと異なり、同じイギリス人のスパイでも身体に忍ばせた秘密の武器を使用して、素早く危機を脱することは普通できませんよね。納得です。
 ただ「最高機密の運び屋」という邦題は正直ダサいです。もう少しカッコよい題名にすべきだったと思います。

けいちゃん