RUN ランのレビュー・感想・評価
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正統派サスペンス
そこまで斬新さは感じないものの
映像の見せ方やオチの付け方に感心した。
得体の知れない薬を飲んでいたなんて…
最も身近な人のことを知らなかったなんて…。
そういう疑ってもいなかったものに生まれたモヤモヤが
こんなに面白い作品になるんだっていうね。
どこかで観たことのあるような‥
個人的には新鮮さは感じられなかった。
けど、こんな話って生身の生活でもあり得る気がする。
内容は全然違うけど、実際の靴に劇薬仕掛けてた事件、ママ友の指示による息子の虐待の事件なんかを検索した。
評価ほどじゃなかった。
評価:3.1
この監督作品好きかも
この監督の「search」もとっても楽しめて今作も楽しめました
あまり得意じゃないゾワゾワくる内容と知らず鑑賞
わりと早めに嫌な予感がしましたがそのまま観続けて正解の面白さでした
クロエ役の女優さんの演技もとっても良くて、サラ・ポールソンがとにかくすごい…
途中からずっとハラハラする展開で、そしてあのラスト
予想できないラストで、それがまた満足度アップ
あれはあのくらいしても許されるのであります
密室系サイコスリラー
程よいハラハラとドキドキ
ややどんでん返し多めで後半はちょっと盛り込みすぎだけど、前半のスピード感はとても見やすい。
ルームメイトには劣るものの、自分が女だから分かる母親からの愛憎に似た執着はどの母子間でも少なからず存在するものだと思う。
90分という短さもよかった。
サイコスリラーの良作だと思います。
もう一捻り欲しかった気もしますが、90分の枠に収まっていたのは好印象ですね。
短い事もあって、ずっとハラハラ出来るのも良いところですよね。
オチは余分な気がしないでもないですし、終盤も含めて展開は読める箇所が多いのですが、それを補って余りあるくらいサラ・ポールソンさんが滅茶苦茶怖いです((((;゚Д゚)))))))
キーラ・アレンさんも新人さんとは思えないくらいの演技でしたし、気軽に楽しめる(?)サイコスリラーの良作だと思いますよ。
RUN ラン
鉢植えに種をまいて水をやった。
毎日まいにち水をやった。
日の光や栄養もやった。
くるひもくるひも水をやった。
それなのに芽が出ない。
いつまでたっても芽が出ない。
これっぽっちも芽が出ない。
悲しくなって泣いたけど泣いたって何も変わらないじゃないかと大きな声で叫んだ。
それでもやっぱり信じられなくておいおい泣いた。
地面に膝をついて泣きじゃくった。
ら、鉢植えの横のヒビから芽が出て葉をつけて大きな花か咲いていた。
ママ恐ろし
愛情というものは時に狂気に変わる事があるが、本作はそれを真っ当に描いているサイコホラーだ。サクッと観れる尺だが、こんなにも背筋が寒くなる作品は久しぶりだった。人は幽霊なんかよりも怖いものである。
主人公が身体的なハンデを複数負っている時点でハラハラさせられるだろうと予想はしていたが、観ていてじっとしていられない程のハラハラ感を味わえた。監督のデビュー作、「search/サーチ」もそうだったが、登場人物らの動線は少ないが、その限られた場所にしか無い特有の雰囲気が本作でも体感できる。そこでの様々な攻防こそが本作の見所のため、深く書くことはしないが、変に予備知識だけ増やしてしまうと楽しさの半減は間違いないため、基本まっさらな状態からの鑑賞をおすすめする。
キャッチコピーにもこれは記載されているから書くが、結局のところ母の異常な愛情から娘が逃れる物語だ。タイトルの「RUN」は逃げる意味でのRUNで良いのだろう。
序盤であっさりと片鱗が伺える母が買ってきた緑のカプセルの飲薬。これに娘が疑問を抱いたところから一気に母が恐怖の対象になる。そこから先は優しさすらも狂気に見えるほどのサイコっぷりを全開で発揮する。こういう作品をサイコホラーと呼ぶのだろう。
「自分がいないとダメな人であってほしい」という思考
狭い関係性の中でなら、自分の存在意義を見出すとか自己肯定感を得るとかは比較的容易だろうし、別にそれ自体は悪いことではないと思う。マッチポンプでその状況を作り出しているのでなければ。
高校生相当だけど、自己憐憫に陥らず頭の回転が速く、決断力も強い意志もある主人公には好感が持てる。”Excuse me, thanks!”のところのきびきびした車椅子捌きが好き…だったが。ちょっと意外性を狙いすぎてしまったかな。
もっと露骨なB級演出を
個人評価:2.0
searchからは一変した仕上がりでやや驚いた。
登場人物の心情描写があまりにもペラペラな為、違和感しかない脚本になっている。この脚本であれば、もっと非リアルに、もっと露骨なB級の演出が必要と感じる。前作がよかっただけに残念。
及第点
サラ・ポールソンは天才だし、代理ミュンヒハウゼンは鉄板だけど、あまりにも飛び出たとこがなさすぎる。かと言ってボロクソ言うような欠点も見つからないし、映画の教科書みたいな映画ですね。私はストーリー破綻してても監督の熱量が伝わるような映画が好きです。
まいった
なんびゃくと映画の感想を書いてきたので、じぶんなりの経験則があるのだが、作法のひとつ、としていることに「ものすごく面白かった映画はすぐにレビューを書かない」というのがある。
(読者がいない素人レビュアーなので、作法とか言っちゃうのは、こっ恥ずかしいこと──なのは承知しています。)
推察できると思うが、すごく面白かった映画を見て、すぐレビューを書くと、いわば「興奮さめやらぬ」状態なので、筆が乱れ、結果として映画のみりょくが伝わらないから──である。
(誰にも読まれていない過疎レビュアーなので「筆が乱れ」とか、なんかすごく勘違いした言い回し──なのは承知しています。)
この作法は、超絶につまんない日本映画をみて、憤激しているときも、おなじ。
怒っていると、うまい皮肉が浮かんでこなかったり、罵倒がバシッと決まらない。
で、姑息な小市民のわたしは、難癖や嫌味の文々をあれこれ考えながら、怒りのしずまるのを待ちつつレビューを構築していくという、ひじょうに陰湿なレビュアーをやっている。
だが、往往にして、激怒した場合よりも、おもしろくて興奮状態のときのほうが、うまく文が書けない。
もちろん、さいきんの(というかここ50年間以上)日本映画はわたしを激怒しかさせてこなかった──ていうのもあるが。
(ごまめがはぎしりしているだけ。痛くも痒くも、なんの影響もありません。)
このことは、人様のレビューにおいて、興奮さめやらぬまま書かれたレビューが、ぜんぜん映画のみりょくを伝えていない、ことからも証明できる。
たとえば「すごくすごくすごくすごくすっごく面白かった。」と書かれてあった──とする。発言からは書き手のこうふんが伝わってくる、だけで映画のみりょくは伝わらない。
わたし自身、むかしは修辞を過剰に盛っただけのレビューを書いていたので、経験則になったわけだが、映画は形容詞によって伝わるものではない。むしろ面白かったとかつまんなかったとか要らない。どのみちレビューなんてどれも同じようなことしか言ってない。だから人の触れていない枝葉のことを言ったほうが、ど素人のレビューとしちゃ伝わる。
(これは指南なんかではなく、じぶんのレビューの読者はじぶんだけのなので、じぶんで書いてじぶんで読んで、そう思った──てだけの話です。)
むかしアブデラティフケシシュのアデル~(2013)という映画を見たとき、わたしはものすごくこうふんした。なんつうか異次元的なこうふんだった。けっきょくアデルにレビューを書くのはやめたが、ずっとあとになってレビュー書けないみたいな心境をレビューにした──のだった。
本作はSearching(2018)の監督とのこと。その紹介だけで、ほとんど飛びついた。(ストリーミング配信サービスだけどね。)
とてもこわい。そしてふるえるほど面白い。本気で興奮した。これは時間を置いても多分書けないから書いとく。
アイデアがある。映画そのものに頭の良さがある。てより、なんていうか人類の叡智をかんじる。Searchingのときも、狭い世界の話を展開していながら、家族愛みたいなところへ昇華していた。これの場合は、かんぜんにホラーだけれど、終局で看板「University of Washington Be Boundless」(ワシントン大学、無限の可能性)がクロエの目に入ったとき、それによって生にたいする執着が芽生えたとき(おおげさかもしれないが)わたしは魂がふるえた。
ごまめらしくこの感動を、牽強付会なdis日本映画でまとめるが、おねがいです!日本映画界、はずかしいから、もう映画つくらないで!
ばかなひとに映画をつくってもらいたくない──猛烈にそう感じさせた賢い映画だった。
毒母の悲しく哀れな真実
母娘の歪んだ愛情を描いたサイコスリラー。最愛の娘を溺愛するあまりに異常な行動をする母親だが悲しく哀れな真実を知った瞬間は唖然とした。怒涛のクライマックと衝撃のラストは見応え充分で満足度の高い作品。
2021-128
RUN
想像以上に良かった作品。
物心ついた時から薬を飲んでてそれを親しい人から配布されたらまず疑わないよね。
それを気づいた時の恐怖。自分だったら恐怖通り越して絶望、放心すると思う。
それに気づくクロエすごいと思う。偶然気づいたとはいえ、それを調べようとする行動力。外部から遮断されてるのに何とかしようとする姿に生きる気力を感じました。
外部からの接触を断ち切る。潜在意識に情報を刷り込ませるところにサイコ感を感じた。
最後の最後で繰り返されるのも、好き。
終わり方は満足だが、もっと胸くそ悪い映画終わりでもいいと思った。
90分でみやすい映画です。
※批評には個人の価値が含まれていますのでご了承ください。
※不快な表現があったらごめんなさい。
ヒッチコック・オマージュ
予告編の時から鑑賞したいと思っていたのですが、公開後、それほど評判が良いわけでもなくて、少しだけ躊躇。
ところが、ヒッチコック・オマージュが盛り込まれたサスペンススリラーで楽しかったです😊
前作「サーチ」も好きでしたが、本作もお気に入りの一作になりました。
ただ前作にも言えるのですが、 もう少し派手な「演出」や「エンディング」でも良いのでは?
と、感じてしまった一方で、派手さに欠けるからこそ「ジワリ」とくる怖さにつながっているのかも、とも思います。
コロンビア大学の現役学生の娘役のキーラ・アレンさんは、実際の生活でも車いすを使っているとのことだけあって、車椅子の身のこなしが慣れている感じでした。
また、純粋さと愛くるしい笑顔の向こう側には、毒母との長い生活で刻み込まれた猜疑心があり、
それが時折、微妙な表情の中に見え隠れしているので、観ている方にも得体のしれない不安感がまん延してきます。
お母さん役の、サラ・ポールソンさんの身の毛もよだつ得体のしれない恐怖演技とビジュアル。
これは本当に怖かったです😱
緊急事態宣言とは関係なく、仕事が立て込んで自由な時間がとりづらく、20日ぶりの映画館になりましたが、
やっぱり映画館は良いですね~👍
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