RUN ランのレビュー・感想・評価
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極限状態の中に研ぎ澄まされたサスペンスの魅力が光る
チャガンティ監督の前作「search」で革命的なサスペンス構築力と新時代の映像文法に酔いしれた自分にとって、次なる「RUN」はことのほか意表をついた作品に思えた。きっと一般的な監督ならば最初に「RUN」のような作品で自らのシンプルながら強靭な感覚や才能を世に知らしめつつ、次の段階へ向かうのだろう。だがチャガンティの場合、第一歩で想像もつかない次元に足跡を残し、二歩目で極めてオーソドックスなところに着地した。よく言われるようにヒッチコックをはじめとする伝統的なサスペンスの語り口に則しつつ、それでいて主人公が受け身ではなく能動的に呪縛から解放されたいと願うとき、破格の意志の力が放出される。と同時に、行動の制約、視点の制限という意味では前作を踏襲する部分もあり、物語と状況がよりナチュラルに馴染んでいる進化ぶりが伺えたりも。できれば前情報をいっさい入れず、ニュートラルな視点で楽しみたい作品である。
サイコスリラーが苦手な人にも十分お勧めできるのでは
個人的にサイコスリラーはあまり得意ではないが、本作には一気に引き込まれた。
その理由としては、ストーリーや配役がとてもシンプルに構成されていてわかりやすいし、目を背けたくなるような残酷なシーンも最小限に抑えられているように思う。しかも、不謹慎に捉えられると困るが、ドラッグストアでのシーン等々ところどころで、これって笑わせようとしているのでは?と思えるほどコミカルに感じてしまうシーンすら結構盛り込まれていて、ハラハラドキドキしながらも深く落ち込むことなく観進められる。
とにかく、娘のネバー・ギブアップ的大奮闘もすごかったし、母親のサイコぶりとその表裏一体にある母性からの叫び「うちへ帰るの!」も場違いなだけに迫力あり、主演女優2人の鬼気迫る演技の攻防戦が本作の最大の観どころだろう。
「UNIVERSITY OF WASHINGTON BE BOUNDLESS 」これも個人的には名シーンに挙げたい。
少し疲れる。
物語が進むに連れて核が見えなくなる。
言いたい事、中心はどこなんだ?と迷う。
ヒステリックな演技に崩れ去るものを感じ
加えて脅かそうとする音のオンパレード!
怖いのはその音の方だったりする。
演出にも撮影にも工夫は無い。
後半になって真実が明らかになるが
そこまでの散漫な展開に疲れ果てていた。
丁寧さに欠ける作り方の問題かと思う。
最悪では無いが、上は遠い。
※
あんた何こうて来たん?わかるやろ!
だいたい一人で買い物行かしたら
なにしでかすかわからんやろうが
だいたい虐待親は自分が悪もんにならんよう
変に慎重になるが
ま、アメの親はこんなもんかしらんが。
ありきたりだが面白い作品です。
60点
アレックスシネマ大津 20210623
娘に障害はあれど仲睦まじく暮らす母子。進学を夢見る娘だが待ち望む大...
娘に障害はあれど仲睦まじく暮らす母子。進学を夢見る娘だが待ち望む大学からの通知がなかなか来ない。母に疑問を持つ娘。
あの優しい母がなぜ?観客も主人公の気持ちを追体験しながら見ることに。
なるほどねー。ラスト、なんだその下手くそな射撃は。7年後のオチのためでした(笑)
まずまず楽しめる。尺が丁度いい(笑笑)
怖い、怖い映画ですね!
クロエ役のキーラ・アレン、車いす操作がうますぎるなー
と思っていたら、実生活でも車いす生活と別記事で読んだ。
さすが、リアリティが強め!
どこかで観たような映画、うーん、「ミザリー」か!
スティーブン・キング好きとしては、ホラーの王道テンプレート
(話の通じない人 VS 真面目な人・優しい人)の構造が
気持ちいいんだろうなと。
とはいえ、パクリモノではなく、構造的には似ているけれど
別物映画。☆4.5ですよ!。90分程度なので、サクッと観られるのですが
後半、ここで終わったな、ハイ!エンドロール、と思いきゃ、なんか続く、まだ続く。
目が離せないって、こういう映画なのですね。
「怖い、怖い映画ですね!」とあの方がご存命なら紹介冒頭でおっしゃっているでしょう。
高評価の先入観があるとガッカリ。
確かにサクッと観れるが、スリラーものの典型パターンをなぞり過ぎて既視感。
展開は読めているので、せめて背景や過去を丁寧に作り込んでほしかった。
目先のハラハラと、勢いに任せて終了。
細かいことを突っ込むどころか考えることすら野暮と思わせるチープさ。
そういうものだと思えば暇つぶしに★3ってとこだが…
Netflixでラチェッドを怪演するサラ・ポールソンだったから観たし見応えはあったけど…
あるある過ぎるベタベタなもどかしい演出が好みなら楽しめる映画。
ずーっと続く緊迫感
そして最後にKOパンチを食らった気分。
パソコンの画面上だけで展開するという設定を抜群に生かした傑作映画、サーチの監督の作品。
今度は生まれつき足が動かない少女と、それを献身的に支える母親の話。
足が動かないだけでなく、他にも病気を抱えているため、基本クスリ漬け。
喘息も持っているため、発作が起こると死にそうになる。
さて、そんな少女がふとみつけた謎のカプセル。
怪しすぎるのでなんとか調べたいが、携帯は与えられていなく、パソコンも自由には使えない。ならばどうするか。
しかも足は不自由。
この制限が緊迫感を助長する。
映画がクライマックスに近づいていくと同時に気になってくる結末。
足が不自由なのが急に治って走り出すとか熱血漫画みたいなことにはならなさそうだから、普通に戦うことはないわけだ。
だったら、どう決着するのか気になる。
そしてラスト。
ピークエンドの法則といって、最後の印象が映画全体の印象を決定づけるわけだ。
今回のラストカットは過去有数だった。
インセプションのコマのシーン。
パイレーツオブカリビアン2作目の階段のシーン。
これらと並ぶ3大ラストカットに選出しよう。
M・ナイト・シャマラン。
「ゆりかごを揺らす手」「エスター」「ミザリー」他からシャマランに通ずるスリラー秀作の系譜。
この手の小品を手堅く撮れるのが米映画の底堅さ。
話しが小さいまま、寧ろどんどん小さくなるのが良い。
ちゃんと怖くて且つ品がある。
酷い話しだが汚くない。
支持。
まぁーこーなるよねー
想像してた感じだったが、最後はちょっと意外だった。なるほどねー、と納得できた。
足に障害を持った女の子、母の行動に少しずつ不審に思い、真実を知ったときにドラマが動きだす。
ミステリーホラー的な内容ですが、映画の時間も短くコンパクトなストーリーに仕上げています。
怖い話
かなり怖い話で見終わってからも思い出すだけで、ぞくぞくします。
ストーリーは、筋が通っていて次第に明るみになっていく事実を辿るのがわかりやすく良かった。
後半は、主人公の状態からどう切り抜けるのかが心配で仕方ありませんでした。
時間的にも短くとても見やすい作品でした。
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