RUN ランのレビュー・感想・評価
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新人の女優さん良い
「search」がすごかったので期待して見てしまった。「search」は、ワンシチュエーションというか、映画全編・パソコンの画面だけで展開ので、斬新でおもしろかった。今回のは、「郊外の家」「病院」「道路」これれが前作でいうところの「パソコンの画面」であって、単純に撮影する情景が多くなった。
登場人物も前作が1人だったのが、2人以上になった。主人公にかかわる人物・配達員や医者や看護師も増えた。単純に人も情景も増えている印象。
ルールの範囲が「パソコンの画面内で表現できること」から「セットと実際にある施設と外で表現できること」に広がった結果、「シチュエーションをどう使うか」になっていて、「物語や心の描写のためにシチュエーションをどう使うか」というふうには感じられなかった。。
まいった
なんびゃくと映画の感想を書いてきたので、じぶんなりの経験則があるのだが、作法のひとつ、としていることに「ものすごく面白かった映画はすぐにレビューを書かない」というのがある。
(読者がいない素人レビュアーなので、作法とか言っちゃうのは、こっ恥ずかしいこと──なのは承知しています。)
推察できると思うが、すごく面白かった映画を見て、すぐレビューを書くと、いわば「興奮さめやらぬ」状態なので、筆が乱れ、結果として映画のみりょくが伝わらないから──である。
(誰にも読まれていない過疎レビュアーなので「筆が乱れ」とか、なんかすごく勘違いした言い回し──なのは承知しています。)
この作法は、超絶につまんない日本映画をみて、憤激しているときも、おなじ。
怒っていると、うまい皮肉が浮かんでこなかったり、罵倒がバシッと決まらない。
で、姑息な小市民のわたしは、難癖や嫌味の文々をあれこれ考えながら、怒りのしずまるのを待ちつつレビューを構築していくという、ひじょうに陰湿なレビュアーをやっている。
だが、往往にして、激怒した場合よりも、おもしろくて興奮状態のときのほうが、うまく文が書けない。
もちろん、さいきんの(というかここ50年間以上)日本映画はわたしを激怒しかさせてこなかった──ていうのもあるが。
(ごまめがはぎしりしているだけ。痛くも痒くも、なんの影響もありません。)
このことは、人様のレビューにおいて、興奮さめやらぬまま書かれたレビューが、ぜんぜん映画のみりょくを伝えていない、ことからも証明できる。
たとえば「すごくすごくすごくすごくすっごく面白かった。」と書かれてあった──とする。発言からは書き手のこうふんが伝わってくる、だけで映画のみりょくは伝わらない。
わたし自身、むかしは修辞を過剰に盛っただけのレビューを書いていたので、経験則になったわけだが、映画は形容詞によって伝わるものではない。むしろ面白かったとかつまんなかったとか要らない。どのみちレビューなんてどれも同じようなことしか言ってない。だから人の触れていない枝葉のことを言ったほうが、ど素人のレビューとしちゃ伝わる。
(これは指南なんかではなく、じぶんのレビューの読者はじぶんだけのなので、じぶんで書いてじぶんで読んで、そう思った──てだけの話です。)
むかしアブデラティフケシシュのアデル~(2013)という映画を見たとき、わたしはものすごくこうふんした。なんつうか異次元的なこうふんだった。けっきょくアデルにレビューを書くのはやめたが、ずっとあとになってレビュー書けないみたいな心境をレビューにした──のだった。
本作はSearching(2018)の監督とのこと。その紹介だけで、ほとんど飛びついた。(ストリーミング配信サービスだけどね。)
とてもこわい。そしてふるえるほど面白い。本気で興奮した。これは時間を置いても多分書けないから書いとく。
アイデアがある。映画そのものに頭の良さがある。てより、なんていうか人類の叡智をかんじる。Searchingのときも、狭い世界の話を展開していながら、家族愛みたいなところへ昇華していた。これの場合は、かんぜんにホラーだけれど、終局で看板「University of Washington Be Boundless」(ワシントン大学、無限の可能性)がクロエの目に入ったとき、それによって生にたいする執着が芽生えたとき(おおげさかもしれないが)わたしは魂がふるえた。
ごまめらしくこの感動を、牽強付会なdis日本映画でまとめるが、おねがいです!日本映画界、はずかしいから、もう映画つくらないで!
ばかなひとに映画をつくってもらいたくない──猛烈にそう感じさせた賢い映画だった。
恐ろしく歪んだ欲望の果て
観始めれば、この親子の異様さはすぐに見えてくる。
娘クロエの服用している薬への疑惑
調べものもさせてくれない母ダイアン
身体障がい者であるクロエのADLの低さから考えると、過保護な母親にしては対応が異常。身体が動かない分、他の技能に目を向けさせるのは当然の選択のはずなのに…。
ただミステリーとして先が読めない事はなく、むしろ「まぁ大体こうだろうな」と想像できるストーリー。内容は90分で出来る限りの展開はやったと言う感じ。
ここから先はネタバレします。
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誘拐までして得たクロエへの執着は毒を飲んだクロエを病院へ連れていった部分で判るが、人為的にマヒを起こさせて身体を悪くしたのでは、お世話をしている内にクロエが死んでしまう可能性もあっただろう。何故偽物ではあるが“義親”として愛情で縛る事が出来なかったのか?そんな大切な娘にマヒを引き起こす薬を飲ませる…そんなダイアンが理解できなかった。
ラスト、ダイアンの面会にやってくるクロエ。
指にはリングがつけられているが、マヒはそのまま…本当の両親とは出会ってないままなのだろうか?
疑問は尽きないが、「お薬の時間ですよ」と胃から吐き出される“あのカプセル”にはダイアンでなくても、うわぁ…となる。
手に汗握る
想像を超える展開。
予告編を観て興味を引かれたので、途中までは想定内の展開。
異常な愛情を注ぐ余り、それが虐待に繋がっている話かと思った。
それだけでも結構緊迫感があり、どう落とすのだろうか。
昨日に引き続いて救いのないラスト?と懸念していた。
母親がそれ以上のサイコ、異常者であることが判明し、
ラストに向けて怒濤の息をもつかせぬ興奮が押し寄せる。
ラストシーン、え!母親を許したのと思いきや、またしても想定外。
個人的には快哉を叫んだ。
目には目を!爽快なラストだった。
あっという間の90分、それ以上に長くは感じたが、
もう少し母親周辺など描いてくれても良かったのでは?
ということで☆-0.5。
毒母の悲しく哀れな真実
母娘の歪んだ愛情を描いたサイコスリラー。最愛の娘を溺愛するあまりに異常な行動をする母親だが悲しく哀れな真実を知った瞬間は唖然とした。怒涛のクライマックと衝撃のラストは見応え充分で満足度の高い作品。
2021-128
RUN
想像以上に良かった作品。
物心ついた時から薬を飲んでてそれを親しい人から配布されたらまず疑わないよね。
それを気づいた時の恐怖。自分だったら恐怖通り越して絶望、放心すると思う。
それに気づくクロエすごいと思う。偶然気づいたとはいえ、それを調べようとする行動力。外部から遮断されてるのに何とかしようとする姿に生きる気力を感じました。
外部からの接触を断ち切る。潜在意識に情報を刷り込ませるところにサイコ感を感じた。
最後の最後で繰り返されるのも、好き。
終わり方は満足だが、もっと胸くそ悪い映画終わりでもいいと思った。
90分でみやすい映画です。
※批評には個人の価値が含まれていますのでご了承ください。
※不快な表現があったらごめんなさい。
ヒッチコック・オマージュ
予告編の時から鑑賞したいと思っていたのですが、公開後、それほど評判が良いわけでもなくて、少しだけ躊躇。
ところが、ヒッチコック・オマージュが盛り込まれたサスペンススリラーで楽しかったです😊
前作「サーチ」も好きでしたが、本作もお気に入りの一作になりました。
ただ前作にも言えるのですが、 もう少し派手な「演出」や「エンディング」でも良いのでは?
と、感じてしまった一方で、派手さに欠けるからこそ「ジワリ」とくる怖さにつながっているのかも、とも思います。
コロンビア大学の現役学生の娘役のキーラ・アレンさんは、実際の生活でも車いすを使っているとのことだけあって、車椅子の身のこなしが慣れている感じでした。
また、純粋さと愛くるしい笑顔の向こう側には、毒母との長い生活で刻み込まれた猜疑心があり、
それが時折、微妙な表情の中に見え隠れしているので、観ている方にも得体のしれない不安感がまん延してきます。
お母さん役の、サラ・ポールソンさんの身の毛もよだつ得体のしれない恐怖演技とビジュアル。
これは本当に怖かったです😱
緊急事態宣言とは関係なく、仕事が立て込んで自由な時間がとりづらく、20日ぶりの映画館になりましたが、
やっぱり映画館は良いですね~👍
素直に「面白かった」
そろそろ劇場にかかる期間も終盤。
前作「SEARCH」もソコソコ好きな作品だったので、観ておこうと思い劇場へ。
いやいや、劇場来て良かった。
こういう作品に出会えると、ホントにお休みが価値あるものになるよね。
いわゆる「ジャンルムービー」的なサスペンススリラー。
ヒッチコックやらスティーブン・キング原作やらが名作を残した中にあっても、決して遜色ない。
途中まで、結構ありがちな段取りかなと思わせて、ちゃんと脚本や演出に現代風のアレンジやアップデートがされていて、新鮮さが随所に見える。
そして主人公二人の女優さん。
もう最高。
最後の最後まで最高。
特に娘のクロエなんて、新人とはまったく思えない。
自立しようとする健気少女の被害者かと言うと、決してそうではなく、その片鱗を途中で「Mother Fu…」で表現する狡猾さ。
これでラストの毒がグッと効いてくる。
本当に良くできてるなぁ、と感心してしまう。
個人的には「SEARCH」の何倍も面白かった。
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面白い
娘への歪んだ愛情の原因はそういうことだったのかという驚き、意外性がありました。恐ろしいですね。
途中助けてくれた男の人を眠らせた?後に車とかどうしたんだろうって思ったりもしましたが、、
ラストまで衝撃を受け、久しぶりに面白いスリラー映画でした。
強く賢く育った子の姿を見るのは親の喜びのはずですが・・・
過保護な女性の話
これは怖い、一番信頼してた人の信頼が崩れていく感覚がとても新鮮でした。
母親役のサラ・ポールソンは顔は知ってるけれど程度の女優さんでしたが、病んでる演技すばらしかったです。
一見いい母親なんだけれど時折見せる病的な眼差し、後半の怒涛の暴走っぷりやばかった。
主人公のキーラ・アレンも新人ながら名演技でしたね。
聡明さと挑戦的で好奇心旺盛さがよく表現できてたし、なにより不安とか恐怖におののく顔がよかったですね~。
水を含んでの屋根匍匐前進とか顔をアップで写してて、映画でこんなシーン見たことないですよ。
頬をパンパンにして必死の形相ってなかなか見れません。
この映画、とってもスリリングでしかもありえそうな内容なのが怖い。
過保護LV100ってこうなるんだろうなー。恐ろしい…
子どものためと言いつつ自分のエゴのために束縛してしまうのは、大小差はあれど全ての親に言えることかも知れません。
バランスが大事ですね、かといって他人からとやかく言われる筋合いもないから注意のしようがない。
バランス難しい問題だな~。
生みの親と育ての親でどちらが子供に影響を与えるのか、物語の結末で答えが出る。
どうあっても子供は親の姿を見て育つのですね、良い所も悪い所も。
この映画はありえないでしょ!と言い切れないところが怖くて魅力的で戒めになるとってもいい映画だと思います。
スリリングで見ごたえ十分だし、主要人物が親子2人だけで舞台も実家がほとんど。
制作費はかなり安く抑えられてるはず。脚本とアイディアしだいで面白いものはいくらでも作れるんだなって思える作品です。
邦画は予算無くて洋画と比べるとスケールや出来ることの制限が有るとか、世界に通用する映画を作るのは難しいと思われますが、本作みたいな作品なら日本でも作れるんじゃないかな~。
映画ファンは納得の面白さ、映画製作陣にはいい刺激になるすばらしい映画だと思いました。
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劇中セリフより
「全て忘れて、一からやり直しましょう?」
一からやり直すことが出来るのは前向きな未来を目指せるから。
後ろ向きな未来しか無いのに一から出直しなんて出来ない。
トリゴキシン
あまりにもおぞましい真実。冒頭から不整脈、血色素症、喘息、糖尿病、麻痺などの病気の説明から始まり、聡明だが車いす生活を強いられていたクロエ。大学の合否を待つ時期に、処方薬が変わったため、母ダイアンに対して徐々に不信感を抱くようになる。
サイコスリラーではあるものの、もしかするとすべてがクロエの妄想なのかもしれないと、二つの可能性を見極めようとストーリーを追うことに。徐々に明らかにされていく展開ではあるけど、ネットや薬局、生活の糧といった疑問点も拭い去れないまま首をかしげてしまう部分もあった。しかし、予告編や特別映像をよく見てみると、クロエが正しいに違いないとわかる怖い映像が・・・
多分、二回観ないと正しい評価が下せないのかもしれないが、おぞましさが倍増するだけの可能性もある。それくらい狂気に満ちた母性愛。もしかしたら変な薬を飲まされてるのでは?と、鑑賞後に疑心暗鬼にかられる人もいることでしょう。もう薬も飲めないし、何も食べられなくなるかも・・・
怖さより可哀想が強い
「あなたのために」は絶対信じない
主演の女性が普段から車椅子を使っていると聞いていたので、すごくリアルに感じたし、カッコいい車椅子さばきに見惚れた。当事者が演じるってやっぱりいいね。
「母親からの自立」という普遍的なテーマで、誰でも身近に感じられる内容だと思った。
ラストは…あんまり好みでない。そっちにいかないでほしかった…!
いつかのグータンヌーボで長谷川京子が「『人』の『為』と書いて『偽り』と読む」って言ってたの思い出したな…。
「鳥肌」の教科書にしたい
静かな鬼ごっこ
この作品の怖さを象徴すると予測した緑色のカプセルがあっさり正体を現したのは、ちょっと残念。しかし筋萎縮剤と言う正体がばれたら、そこからヤバい薬が次々に判明すると思いました。ならば娘の恐怖も、母の狂気も増殖してくれた。
薬局での騒ぎや車椅子での逃走や、救いの神になるはずの男性の出現も、劇薬飲んで病院に保護も、母親のために全て失敗。
にもかかわらず、あまり追い詰められた恐怖感が上昇しませんでした。
何故か?
それは母親が、自分にとってのピンチをそこそこ賢明に片づけてしまったから。例えば、娘の部屋や地下室や車の中に、母親が仕掛けた罠があったら、絶望感も増したはず。
「待ち構えられていた」と言う恐怖感がなく、極めつきのサイコホラーではなく、サスペンスにしてもスリル感は緩めでした。
娘の視線で隣部屋が映し出されるシーンが何度かありましたが、一度はそこから怖い顔した母が躍り出て欲しかったです。
同監督と制作チームによる「サーチ」の印象がやはり強烈で、予告編段階では母と娘が舞台を変えつつ、逃走と発見を幾度も繰り返す作品かと思っていました。
全190件中、101~120件目を表示












