RUN ランのレビュー・感想・評価
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素直に「面白かった」
そろそろ劇場にかかる期間も終盤。
前作「SEARCH」もソコソコ好きな作品だったので、観ておこうと思い劇場へ。
いやいや、劇場来て良かった。
こういう作品に出会えると、ホントにお休みが価値あるものになるよね。
いわゆる「ジャンルムービー」的なサスペンススリラー。
ヒッチコックやらスティーブン・キング原作やらが名作を残した中にあっても、決して遜色ない。
途中まで、結構ありがちな段取りかなと思わせて、ちゃんと脚本や演出に現代風のアレンジやアップデートがされていて、新鮮さが随所に見える。
そして主人公二人の女優さん。
もう最高。
最後の最後まで最高。
特に娘のクロエなんて、新人とはまったく思えない。
自立しようとする健気少女の被害者かと言うと、決してそうではなく、その片鱗を途中で「Mother Fu…」で表現する狡猾さ。
これでラストの毒がグッと効いてくる。
本当に良くできてるなぁ、と感心してしまう。
個人的には「SEARCH」の何倍も面白かった。
34
面白い
娘への歪んだ愛情の原因はそういうことだったのかという驚き、意外性がありました。恐ろしいですね。
途中助けてくれた男の人を眠らせた?後に車とかどうしたんだろうって思ったりもしましたが、、
ラストまで衝撃を受け、久しぶりに面白いスリラー映画でした。
強く賢く育った子の姿を見るのは親の喜びのはずですが・・・
過保護な女性の話
これは怖い、一番信頼してた人の信頼が崩れていく感覚がとても新鮮でした。
母親役のサラ・ポールソンは顔は知ってるけれど程度の女優さんでしたが、病んでる演技すばらしかったです。
一見いい母親なんだけれど時折見せる病的な眼差し、後半の怒涛の暴走っぷりやばかった。
主人公のキーラ・アレンも新人ながら名演技でしたね。
聡明さと挑戦的で好奇心旺盛さがよく表現できてたし、なにより不安とか恐怖におののく顔がよかったですね~。
水を含んでの屋根匍匐前進とか顔をアップで写してて、映画でこんなシーン見たことないですよ。
頬をパンパンにして必死の形相ってなかなか見れません。
この映画、とってもスリリングでしかもありえそうな内容なのが怖い。
過保護LV100ってこうなるんだろうなー。恐ろしい…
子どものためと言いつつ自分のエゴのために束縛してしまうのは、大小差はあれど全ての親に言えることかも知れません。
バランスが大事ですね、かといって他人からとやかく言われる筋合いもないから注意のしようがない。
バランス難しい問題だな~。
生みの親と育ての親でどちらが子供に影響を与えるのか、物語の結末で答えが出る。
どうあっても子供は親の姿を見て育つのですね、良い所も悪い所も。
この映画はありえないでしょ!と言い切れないところが怖くて魅力的で戒めになるとってもいい映画だと思います。
スリリングで見ごたえ十分だし、主要人物が親子2人だけで舞台も実家がほとんど。
制作費はかなり安く抑えられてるはず。脚本とアイディアしだいで面白いものはいくらでも作れるんだなって思える作品です。
邦画は予算無くて洋画と比べるとスケールや出来ることの制限が有るとか、世界に通用する映画を作るのは難しいと思われますが、本作みたいな作品なら日本でも作れるんじゃないかな~。
映画ファンは納得の面白さ、映画製作陣にはいい刺激になるすばらしい映画だと思いました。
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劇中セリフより
「全て忘れて、一からやり直しましょう?」
一からやり直すことが出来るのは前向きな未来を目指せるから。
後ろ向きな未来しか無いのに一から出直しなんて出来ない。
トリゴキシン
あまりにもおぞましい真実。冒頭から不整脈、血色素症、喘息、糖尿病、麻痺などの病気の説明から始まり、聡明だが車いす生活を強いられていたクロエ。大学の合否を待つ時期に、処方薬が変わったため、母ダイアンに対して徐々に不信感を抱くようになる。
サイコスリラーではあるものの、もしかするとすべてがクロエの妄想なのかもしれないと、二つの可能性を見極めようとストーリーを追うことに。徐々に明らかにされていく展開ではあるけど、ネットや薬局、生活の糧といった疑問点も拭い去れないまま首をかしげてしまう部分もあった。しかし、予告編や特別映像をよく見てみると、クロエが正しいに違いないとわかる怖い映像が・・・
多分、二回観ないと正しい評価が下せないのかもしれないが、おぞましさが倍増するだけの可能性もある。それくらい狂気に満ちた母性愛。もしかしたら変な薬を飲まされてるのでは?と、鑑賞後に疑心暗鬼にかられる人もいることでしょう。もう薬も飲めないし、何も食べられなくなるかも・・・
怖さより可哀想が強い
子離れできない(真実はもっと根深いですが)母親からなんとか逃げ出そうとする話。
序盤で大体察しますが、思ったよりひどい真相で、恐怖より娘さんが不憫でなりませんでした。
それだけにあのラストが用意されているのでしょうが、自分はあのラストのおかげでパクチー食べすぎた時の、吐き出すほどじゃないけど口の中のなんか嫌な感じみたいなのが残りました。
「あなたのために」は絶対信じない
主演の女性が普段から車椅子を使っていると聞いていたので、すごくリアルに感じたし、カッコいい車椅子さばきに見惚れた。当事者が演じるってやっぱりいいね。
「母親からの自立」という普遍的なテーマで、誰でも身近に感じられる内容だと思った。
ラストは…あんまり好みでない。そっちにいかないでほしかった…!
いつかのグータンヌーボで長谷川京子が「『人』の『為』と書いて『偽り』と読む」って言ってたの思い出したな…。
「鳥肌」の教科書にしたい
もう、ラストシーン見てから2分くらい鳥肌が止まらなかった。あの娘の表情がこの作品で一番怖かった。
今までの仕打ちを考えれば母ちゃん自業自得か、、ただ、出産の時の事を思えば可哀想だとは思うが、、。
しかし、窓から脱出するシーンとか、とにかく聡明すぎる娘。これもスマートフォン持たせず勉強に励ませたお陰か、、。
静かな鬼ごっこ
この作品の怖さを象徴すると予測した緑色のカプセルがあっさり正体を現したのは、ちょっと残念。しかし筋萎縮剤と言う正体がばれたら、そこからヤバい薬が次々に判明すると思いました。ならば娘の恐怖も、母の狂気も増殖してくれた。
薬局での騒ぎや車椅子での逃走や、救いの神になるはずの男性の出現も、劇薬飲んで病院に保護も、母親のために全て失敗。
にもかかわらず、あまり追い詰められた恐怖感が上昇しませんでした。
何故か?
それは母親が、自分にとってのピンチをそこそこ賢明に片づけてしまったから。例えば、娘の部屋や地下室や車の中に、母親が仕掛けた罠があったら、絶望感も増したはず。
「待ち構えられていた」と言う恐怖感がなく、極めつきのサイコホラーではなく、サスペンスにしてもスリル感は緩めでした。
娘の視線で隣部屋が映し出されるシーンが何度かありましたが、一度はそこから怖い顔した母が躍り出て欲しかったです。
同監督と制作チームによる「サーチ」の印象がやはり強烈で、予告編段階では母と娘が舞台を変えつつ、逃走と発見を幾度も繰り返す作品かと思っていました。
お薬の時間よ
最後の台詞に戦慄する。
サイコスリラーで良いのだろうか?歪んだ母性によるおぞましい話だった。
クロエの演技に引っ張られまくり、終始ゾワゾワしてた。彼女が疑惑を持つのが唐突で、最後までそのキッカケが分からないままだったのだけど、何か薬が増える度に体に不調が出てたのかもしれない。
子離れできないにも程があるのだが、本当の親子ではないので「子離れ」ってのもちょっと違う。
子供の成長による疎外感とでも言うのだろうか?それを回避する為に、薬物を投与し続ける。
喘息の発作は死を予感するレベルだと聞く。
歩けない不自由さは、想像もできない。
そんな彼女の17年間って時間が、何よりも怖い。
人為的なものであったならば、地獄であろう。
人の業ってのは凄まじい…。
それまでの日常が一転する恐怖と喪失感。
母親の言葉使いが、何より恐怖。
一見して知的で常識を弁えてるような風貌も、その恐怖感を煽ってくれる。
愛情に溢れた言葉なのだけど、自分に向けられたモノではなく、愛情とはかけ離れた感情から発せられる言葉であると認識が出来てからは呪詛のようだ。
その裏側を想像してしまう。
そうなのだ。
この想像力が介入してしまう余白こそが真骨頂。
病院の廊下で、車椅子を押されながら、助けを呼ぶ声すら出せずにいる彼女の表情、その内面を共有してしまうのだ。
痩せこけた母親を前に、世間話でもするかのように薬物を投与しようとする感情の裏側に戦慄する。
脳内で構築され勝手にリアリズムを持ち出すアレやコレや…監督は、語り部としては絶品だ。
それにつけても女性ってな、化粧一つで化けるもんだなあ。ちゃんと7年後に見えたもんな。
まるで2割の希望と8割の絶望を描いておけば、サイコスリラーは成立するかのようでもあった。
お見事でした。
searchに続き心臓ずっと持ってかれる系
同じ監督のsearchが、他にはなく独特で、面白く、かつ最後にスッキリするもので、そのため人に勧めたい作品の一つだった。
予告編をみるまえから、searchの監督!見に行く!みたいなノリで事前予習せず見に行った。
予習せずに正解!
最初から心臓バクバクで落ち着かないが、きっとラストはすっきりするだろう、そうだろうと心を落ち着かせ見ていた。
私はラストスッキリさせず、もやもやさせる系の映画が苦手だが、
search同様今回もすっきりー爽快ーよかったーという気持ちで家に帰れる!
ヒヤヒヤした映画が見たいでもスッキリしたい!そんな人におすすめしたい映画だ。
あの後…気になるよね〜💦
今やホラーの女王に君臨!
サラ・ポールソンの全力顔面演技は圧巻!
支配的な母親と車椅子で暮らす娘…
登場人物は少なく舞台は家…実にシンプルな設定の中、母親と娘の心理戦…恐るべき真実に迫って行く過程に息を飲みながらもワクワク感情も湧き出る出る!
身体は不自由だが巧みな知識と頭脳で難や危機を乗り越える娘役、新人キーラ・アレン
実生活でも車椅子を使うとの事…インパクト壮大な演技を見せ付けてくれた彼女の今後にも期待と応援を!
物語の印象が徐々に変化して行く流れを大いに楽しめラストの締め方も完璧!
過去に出会った事が無いサイコスリラーでした
貸切映画館‼️❓で最恐のホラーを観てしまう‼️❓
日曜日なのに最初から最後まで一人だけの映画館、二百席なのに。
それが、何百と観たホラーの中で一番恐ろしい。
幽霊やお化けなんて怖くない。
一番怖いのは、自分のためならなんでもする人格異常者、精神異常者で無くて。
計画的に人を地獄のどん底に突き落とす、この怖さに優るものはない。
怖いよー、鳥肌だよー、誰もいないのに気配を感じるよ。
俺の飲み物に何か混ぜられてないか今もそう思います。
恐ろしくて、悪夢見たよ、どんだけー。
映画としては、完璧なシナリオ。
最高のホラー。
ヒチコツクを超えた。
是非。
これが自分の身に起きたら、絶望するしかない
あー、面白かったー!
大体最初の方で何がおかしいのか?は
気がつきます。しかし、謎解きストーリーでは
ございませんからノー問題。
どれだけハラハラヒリヒリさせてもらえるか?
ですよね。
で、何か書こうと思うとネタバレになりますから、
劇中の描写については書かないよう気をつけて
感想です。
ヒタヒタと忍び寄る怖さと、絶望感を何度も
味わえるこの物語の設定はかなり秀逸です。
ハラハラと「あーーだめだーーー!」を繰り返しながら
何かがおかしい、ん?おかしい・・・
変だなー、変だなぁー、と感じている違和感が
えー!なクライマックスを見させてくれます。
本当によくできている設定です。
血がどばー!首がちょーん!みたいなシーンが
なんにもないのに、残酷、非道ですよ
そして、怖いだけじゃなくって、あぁ書けませんが
「抗い」がアガるんですね。
もうね、ワシントン大学サマサマです。
おー!おー!な連続で全く息つく間もなく、
面白さがどんどん加速していく作品では
ないでしょうか?
結構派手なことしているけど閉鎖的な展開と
ラストカットのエピソードはもう一捻り
欲しかったなぁ・・。ありきたりじゃないかな?
けど、秀作ですよ。
なんでこんなに上映館少ないんだろ?
不思議です。
ふつーに怖い
早く逃げてーって何回も思った。
アメリカで実際、映画と同じような事件があったそうで、調べたら 「ディーディー・ブランチャード殺害事件」という事件。
こっちの方がもっと怖いかも・・・って思ったけど、映画も十分怖かったし面白かったです。
脱出ゲーム
喘息、糖尿病、下半身麻痺など身体が弱く家の中で母親に育てられた少女が、母親にとんでもない恐怖を味わわされる話。
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前作の『サーチ』は全編パソコンの画面だけで進行するサスペンスで、ネットを駆使しまくって父親が行方不明の娘の行方を探す話だったけど、今作は主人公完全にネットを遮断されてる。
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それでも、限られた空間(今回は家の中/前作はパソコンの画面)でどうやって問題を解決していくかという視点は同じ。特に今回家の中からの脱出では、スマホゲームとかでよくある脱出ゲームだった。
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主人公なかなか頭が良くて、わからないことはすぐにスマホで調べれちゃう私たちより、ネットが遮断されてる方が知識が身につくんじゃないかと思ったね。
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とにかく母親がやってることが怖すぎるけど、これで娘を愛してるんだからもっと怖い。思えば『サーチ』のお父さんだって、娘のSNSパスワードこじ開けて物色してたからな(笑)愛は怖いよ(笑)
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1番好きだったシーンは薬局で主人公が身体が不自由だから許してって並んでるところに割り入るところ。
喘息持ちにはお約束の恐怖
ホラー映画ではたまに喘息の発作を使った恐怖表現が行われる。個人的に印象に残っているのが「ゆりかごを揺らす手」だ。自分も未だに軽い発作を起こすことがあるので、あの息苦しそうな呼吸で吸入器を探す姿にヒッ!となってしまう。
本作はそんな喘息に加え心疾患や下半身麻痺なども持っている少女クロエが主人公。吸入器を探して苦しむシーンがあるんでしょ!と想像してはいたが、目のあたりにするとやはりヒッ!となってしまった。
母親との関係の異常性が徐々に明らかになっていく過程はうまい。「search」のときもだが、スリルを演出する場面の絵面がなかなか独特で完全に引き込まれてしまった。最後のオチも最高。思わずニヤッとしてしまった。
「あなたのため」という言葉は怪しさしかない。しかも言ってる本人は大真面目だからたちが悪い。親子関係だろうが、男女関係や師弟関係だろうがそんな言葉を聞いたときにはまずは怪しまないと!そんなことを考えてしまった。
あまり広範囲で劇場公開しているわけではないからあまり評判にはなっていないが、サブスクで視聴されるようになってからさらに評価が上がる映画だと思う。
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