「法の支配」モーリタニアン 黒塗りの記録 LSさんの映画レビュー(感想・評価)
法の支配
クリックして本文を読む
9.11テロに関係した容疑でキューバにあるグアンタナモ米軍基地内の施設に拘留されたモーリタニア人の実話。
米国は法令を遵守しながら現代の戦争を闘うことには長けていると思うが、国家が「法を適用しない」と決めたときに、組織としてここまでシステマティックに無法を遂行できるかを見て恐ろしくなった。そして弁護士や軍の法務官が違法性を訴えてもテロリスト、裏切り者と非難され、愛国心や復讐心、組織防衛が優先されること、それでも法の支配と法による正義の追求を信じる人々がいるということ(米国人だけでなく被告もそうだ)を主張しているのだなと感じた。
そのプロセスには時間と手間がかかり、時に救済が間に合わず苛立ちや絶望がつのるとしても、そう考えて行動することが社会をマシにすると信じたい。
コメントする