「BBCらしいノンフィクション映画」モーリタニアン 黒塗りの記録 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
BBCらしいノンフィクション映画
こういうセンシティブな題材をアメリカメディアが制作出来ないのが何とももどかしいというか残念。
でも、アメリカにとっては敵国であったキューバにあったグアンタナモ基地というのはかつての沖縄とも違い、日本人にはなかなか理解出来ない存在なので、ある一面からとは言え、抉り取ろうとした映画作品というのは意味があったと思う。
物語はあくまでも、収容されていた本人の手記を元にした収容所の実相を描いているのであって同時多発テロへの関与が事実かどうかは定かでは無いということも押さえておきたい。(不起訴イコール全面的にシロではない)
それにしても、自身もムスリムにルーツを持つオバマがこの問題に後ろ向きだったというのも、アメリカという国の権力構造の複雑さを感じさせられる。
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