「人間を見つめる」モーリタニアン 黒塗りの記録 アツコさんの映画レビュー(感想・評価)
人間を見つめる
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怖さに震えながら
劇場を出ました。
9.11で国内外に激震が走り
国家の威信をかけて
首謀者や全容を何としても明らかにして
きちんと報復し
国民を納得させ他国に知らしめる必要があったことで
起こったことだと思います。
理性、思いやり、良心、法の遵守の欠片も感じられない
人間や国家の負の部分が
現代であってもどこであっても出現することに対する怖さです。
でも、同時に人間の正の部分の救いを
何とか感じられる映画でもありました。
地獄の中でも正気や本来の人間性を失わず
スラヒが赦そうと考え生きること、
周囲からバッシングを受けるなど困難がありながらも
真実に迫り、助けが必要な弱い立場の人に寄り添おうとするナンシー、
感情に走らず、盲信せず真実を追究し、法の下公平に判断しようとする中佐。
人は信じたいものだけを信じようとすると言われますが
理性・良心、公平な気持ちを持って
真実とは何かを見極めようとする姿勢は
大事なんだなと思いました。
最後に、キャストがすごく良い映画でした。
特に、ジョディ・フォスターは
いい歳のとりかたをして素敵だなと思いました。
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