プロミシング・ヤング・ウーマンのレビュー・感想・評価
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ドンデン返しの素晴らしいストーリー
コーヒー店で働き平凡な生活を送っているように見える女性キャシーだが、実はとてつもない切れ者でクレバーで、もうひとつの顔があり、夜ごと外出し泥酔し男を漁るという行動の裏には、ある目的があった。明るい未来を約束された若い医大生だったキャシーは、親友のニーナが不可解な事件によって未来を奪われたことから、真相を暴き、関連した人達に復讐を企てるという話。
キャシー役のキャリー・マリガンが魅力的で、彼女だからこの作品が魅力的なんだと思った。
徐々に過去の事が解ってくるというストーリーと、主人公が死んで、エー!って思ってたら、その後のドンデン返しのストーリーで驚いた。
エメラルド・フェネルの脚本が素晴らしかった。
とても面白かった。
ケリを付けないと前に進めない過去がある
英国人女性監督のオリジナル脚本で、骨を断たせて骨を断つ、究極の刺し違え映画。
事件当時の関係者の記憶や思い入れの程度、反省度合いを確認し、親友と同じ思いを感じさせメンタルを揺さぶりながら弄ぶように復讐を実行して行く流れは主人公の知性と相まって非常に良く練られた脚本だったように思う。
凶器も血しぶきもなく、パーティー動画や死に顔さえも作中で見せる事をしなかったのは、それが売りではないという監督の強い意志を感じる。
広い路上の真ん中で立ちすくむシーンは主人公の孤独や罪悪感との戦いの中で押し潰されそうになりながら必死に耐えているという象徴的なシーンだが、作品のアイコン的ショットで非常に印象に残った。
主役のキャリー・マリガンは自分にとっては年齢不詳の女優さんだが、時折り見せる子供っぽい表情は若いときのゴールディホーンを思わせ、贔屓の女優になりそうな予感がした。
タイトルなし(ネタバレ)
主人公の女性は頭キレるし
器用なんだから
酔っ払いのフリなんかしないで
もっと他の方法で
仕返しなのか世直しなのかは
できなかったかな
動画を公開すれば
社会的な制裁を加えられると思うけれど
同時に親友(ニーナ?)も傷つけてしまう
ことになるから避けたのかな
復讐は成し遂げれたけれど
スッキリせず
気分が重たくなった
復讐しても何にもならないと気付いて
前向きに生きようとするところで
終わってほしかった
眩い時間
先行公開していたのでありがたく鑑賞。
面白い部分もあったのですが、全体的に乗れなかったです。
主人公が全体的に復讐心で動く人間なので、その動機が曖昧なものだったり、そんな理由で?っていうのがあり、かなり引っかかっていたので、共感することができませんでした。
女性から男性への復讐を描きたかったのは分かるのですが、男が男全員性欲に溺れているわけではないのですが、ここでの男は性に奔放だけど、他は鈍感みたいな感じがしました。
ただ暗くなりそうなテーマを、ここまでポップに仕上げているのは監督の手腕のおかげだと思います。
カット割りが独特で、そのカットがあるたびに、少しワクワクしました。
死をもって制すみたいな感じは、この手の復讐劇ではかなり珍しいなと思いました。超とまではいきませんが、そこそこスッキリする展開でした。
PG12な部分はあまり感じられませんでしたが、かなり厳しくなってきてるなと思いました。自分とは合わなかっただけかもしれないです。
鑑賞日 7/14
鑑賞時間 18:50〜20:55
座席 B-1
過去からの復讐劇
日比谷東宝で先行上映
昔、若い頃はいろいろ悪さをやってきた〜的な男性社会ホモソーシャルノリの過去からの復讐劇でこの復讐は当事者だけでなく、傍観者も一緒に罰せられていく。
あの子なら(いろいろされても)仕方ない的な思い込みもこういう作品が作られてアップデート?されてくのかもなあ。
なかなかずしりとくる作品だった
全身全霊の復讐劇
全国公開日よりも1週間早くTOHO日比谷にて先行上映が行われてるとのことでこの度先立って鑑賞。TOHO日比谷ではこの様な先行上映が度々行われる作品があるのでファンとしては毎度感謝の気持ちで一杯だ。
主人公のカサドランドはもう成人してだいぶ経つ年齢だが(具体的な年齢の描写はなかったが30歳超えたくらいか)近くのカフェでパートの様な働き方でいまだ両親と実家暮らし。
大学も医学部を中退し両親とも会話が少なく隠し事の多い生活を送っており両親も心配している。
そんな隠し事の一つにバーなどで酔っ払ったフリをしてわざと持ち帰られるフリをして、部屋で2人きりになったら相手を脅しそれを手帳に数を記録するサイコパスな日常を送っている。
そんな中ある日大学時代の同級生ライアンと出会い恋に落ち付き合う。その同級生で出会った事でなぜカサンドラがこの様なサイコな日常を送っているかが明らかになる。
結論としては幼なじみの親友ニーナが大学時代に同級生からレイ●の被害に遭いそのショックで死んでしまったようだ。追う様にカサンドラも自身にも責任を感じ大学を辞めいまだにその事件に囚われてしまってるが故の日常なわけだ。
そこでライアンと出会う事でニーナに被害を与えた同級生に直接復讐を与える事ができるチャンスだと捉え行動に出る。その過程の中でライアンも傍観者とはいえ加害者の1人である事を知り絶望し、最後は自分の命を落としてまでニーナ事件の加害者達に復讐を与える事で作品は終わった。まさに全身全霊の復讐劇であった。
公開前の情報として予想を絶する結末がみたいな記事をいくつか目にしたが率直な感想としてはその点においてはあまり感じる事はなかった。登場人物も少なくまた冒頭から一貫して過去にレイ●被害か何か大きなトラウマを抱えてる事がわかる描写が続く。
その為最初のサイコな行動の動機にも特に予想を超える事もなければライアンの存在もまぁ予想の範囲内の人物設定だった為この辺りのサプライズな展開はあまり楽しめなかった。
そうなるとカサンドラのサイコな行動に注目したくなるのだが、行動自体はサイコかもしれないがその行動描写も詳細に描かれているわけではないためイマイチピンとこない。
復讐劇としては全体的に満足感が若干薄めだったかなといのが率直な感想であったが、ただカサンドラは復讐をやり遂げるという執念でなんとか生きている事はできたがニーナが死んでしまった時、そして大学を中退した時点からもう彼女は死んだと同然だったのだろう。その為殺される事で復讐を果たしそしてニーナと同じ所にいくことができたのは本望だったのかもしれない。
その辺りの切なさは楽しめる作品だった。
ただ音楽の使い方だったりこれから行動に出る時の描写なんかはかっこよく描かれていて惹きつけれる。
期待値が少し高まり過ぎてその期待や想像を超える事はなかったがそれでも十分楽しむ事ができる作品ではあった。
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