プロミシング・ヤング・ウーマンのレビュー・感想・評価
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心優しき復讐者
ネットニュースでは、
某アーティストの昔のイジメ加害を自慢気に語ったことが話題だ。
「昔も今も、イジメはダメだ!」
というのが主な論調だが、果たしてそうだっただろうか?
このイジメがあったころは、セクハラもパワハラもDVという言葉は無かった。つまり、そういう事件は「存在しなかった」ということ。
同様に「イジメ」も今より軽んじられていた。
で、この作品。
「酔ったオンナをお持ち帰りする」
ってのは、「当たり前」だった時代があっただろう。
「酔った女が悪い」とか
「ふしだらな女だ」といった批判付きで。
伊藤詩織さんを例に上げるまでもなく、批判されるのはいつも女性だ。
そんな男社会に突きつける、鋭い刃物のような作品。
勝手にやって勝手に忘れるな
男に引っ掛けさせては貶める、30歳になるカフェ店員の女性の動機と復讐の話。
夜な夜なクラブに出掛けては泥酔したフリをして男にお待ち帰りされて、手を出されそうになると素になって説教をして帰るという主人公。
トレーラーで流れているその様子から始まってノートに相手の名前と多数のタリーマーク。
実際にアメリカでそれだけの回数やってたら無事だとは思えませんが…
なぜこんなことをするのか「あの事件」が明らかになってくると、それ自体はただの八つ当たり!?
やり切れなく、でも、だからといってという葛藤をはらみつつ、そこからのひっくり返しと、さらなる展開と…誰一人、何一つ幸せなんかじゃないし、なんの掬いにもならない物語だけど、どこか軽くなった様な気にもなる不思議な掬われない後味がとても良かった。
印象的な画作り
自分が男性である以上、この作品に対してフェミニズム的な立ち位置から語るのは駄目なような気がするので、そこは避けて感想を書こうと思う。
この作品で一番衝撃的だったのは、キャシーが弁護士に「許させられる」シーンだった。他のどの暴力的なシーンよりも頭の中にこびりついて離れなかった。
本来加害者側の立場である彼が、あたかも自分も被害者であるかのように許しを懇願する。出てくる言葉は「眠れないんだ」。これを聞いたキャシーは苦渋の顔で彼を許す。
この表現が正しいのか分からないが、とてもグロテスクなシーンだった。
この後からなし崩し的に復讐が収まりかけたのも印象的だった。
次いでアルがキャシーを殺すシーン。
「ファンシーな手錠に片手を繋がれた男性が、煽情的なナースの服を着た女性をベッドの上で枕を使って窒息死させる」
こう書くだけでも、象徴的なシーンだ。意地悪く長尺で見拙続けられたあのシーンには嫌でも何かメッセージ性を感じた。
というかこの作品全体を通して画作りが象徴的なので、そこを意識して見るのもいいかもしれない。
これは予備知識無しで観る事がお勧め
この作品は先が読めてしまう所もあり
変に何かを見てしまうと、最初に全てが
分かってしまう可能性があるので何もみないで
観た方が良いです
テンポも良くて楽しめるので
きになったのなら観た方が良い作品です
しかし、物語の最初の夜な夜な行う
彼女の行動は何の意味があったのかが
ちゃんと回収しないので
だだのサイコ女というだけになってしまっている
何かの情報を得る為なんだと思うけど…
これは良かった👍
何度か予告編は観ていたが期待できなさそうに感じていたので
観るかどうか迷ったがツイッターで推してる人もいて観た感じ
結果から言うと観て良かった
完全に予告編でミスリードしてるよね
本編のイメージとはかなり違った印象
その効果もあってとても物語に集中して観てた
夜毎酔っぱらったフリして男に引っ掛けられるのを待つ主人公
それにはある理由があって...
物語の導入は予告編のそれだったが
この後話は思わぬ方向に転んでいく感じ
期待してなかったので、余計に面白く感じたかもしれない
アメリカではデートドラッグなども問題になったりした事あるので
酒に酔わせて〜みたいなパターンは常套手段なのかもね
そこに対する怒りとかも含めて
私の感情を呼び起こしてくれた作品だったな
何度も観るような作品ではないが
久しぶりに褒めたたえたい作品に出会った感じがするかも
「後味の悪い映画」と言えば単純である
ある事件の復讐を実行し続けるキャシー(キャリー・マリガン)。
観客はその復讐劇にカタルシスどころか、いつしか他人事に思えず、自分の言動を省みることすら余儀なくされる。
ただそれは観客ばかりでなく、おそらく作っている側だってそういう思いを感じていたのだろう思うほどに欺瞞さを感じない。
むしろ、終盤にかけてはよりエスカレートする意地悪な展開でクラクラさせてくれる。
「まだ終わりじゃない」
人は自分にとって不都合な過去を記憶を都合よく書き換えたり、場合によっては忘れることで平静を保とうとする。
しかし、自分の言動に対して「思うところ」は相手にある。
そして、終わりは自分で決めることはできないし、永遠に終わることはないかもしれない。
ゼロリスクなどありないのだから、せめて自覚、反省、そしてその機会があれば謝罪も必要なんだよね。
#60 韓ドラ並みの復讐劇
前半は復讐というよりも汚い世の中を正す桃太郎侍的な感じだったが、後半は韓ドラかと思うほどのしつこい復讐劇。
ニーナが何をされてどうやってこの世を去ったか具体的には映像化されていないが、それがわかるように話は進む。
まさか結末があれなんて、ドロドロ韓ドラもビックリな展開。
どうでも良いけどキャリー・マリガン、老けたな〜。
Tally marksの数=男性不信のカウンター
「わたしを離さないで」を見てキャリー・マリガンに惚れた。あれ、10年前なんですね。実年齢は横に置いといて、「わたしを離さないで」では10台のキュートな女の子もお似合いだったマリガン、前作「Wild Life」で一気に老け込んだ感があったんですが、本作でも魅力的であることには変わりなし。この演技がオスカーに相応しいかと言われると、ちょっと首をかしげたくなるけれど、良いことは良かったし、マクドーマンがノマドで二つ目のオスカーを取ったことを考えると、マリガンでも良かったんじゃないかと思ってしまいます。手っ取り早く言うと、好きなので獲って欲しかったw
映画タイトルは「将来を約束された若い女性」って訳すのが一番分かりやすいでしょうか。単純なフェミニズムでも無く、女性自身が恋愛に溺れてしまい不幸になるあたりも捻り込んだ脚本のセンスが好き。また、「なんて邦画的なんだろう」とも思いました。
劇的な展開が無く、キャシーの微妙な内省的世界感の説明も吹っ飛ばして、どんどん話を進めて行くところなどは、邦画の若手監督作品を彷彿させますもん。本能に訴える派手な復讐劇に非ず。地味にいやらしく、精神的なダメージだけを与えていくだけなんて、本当にアメリカ映画ですか?って突っこみたくなるくらい。いずれにしても、アンチ・ハリウッド。
キャシーの手帳のTally marksの数は、キャシーの男性不信の深さを示すカウンター。脅迫観念で自己が崩壊しかけていた弁護士のジョーダンが、唯一の例外的存在。親友であり敬愛していたニーナの復讐のTalliesは、人間社会への不信の大きさとともにカウントが進みます。
例え殺されたとしても、私は構わない。命よりも大切なものを失った私が、さらに失うものなどちっぽけなもの。彼らから全てを奪えるのなら、引き換えにしても構わない。
みたいな。
「結婚式を楽しんで」
目の前で繰り広げられる逮捕劇を眺めながら、メッセージを受け取ったライアン。自分に仕掛けられた罠に怯える姿を、キャシーは見たかったんじゃないの?
脚本賞も納得の、地味地味地味なサスペンスの興行収入は僅か$877万ドル。本国では、コロナのあおりをもろに受けた形ですが、配信で稼いで欲しいです。
エメラルド・フェネルの初監督作品は、命を失ったのが、Promissing Young "Women"だったと言う、捻りの聞いた超辛口のサスペンス。これは面白かったです。普通じゃないところが最高。
良かった。とっても。
キャシーの復讐
親友の二ーナの敵をとる執念はものすごいです。
最初ストーリーがよく掴めませんでした。
ライアンとのラブストーリー にもビックリ❗
最後は、戦いに負けたけど、結果的にはよかったのかも。
でもなぜいつも一人で戦ったんだろう?
ラストの音楽素敵でした。
この映画、好きじゃない
カサンドラの両親、カフェの店長、自らの罪の意識と向き合い戦っていた弁護士、それに娘を失って癒えない悲しみの中にいるであろうニーナの母。
それらの人が、新たな悲しみの傷を負ったと考えちゃうと、なんだかなあ。
そういう映画だから、仕方ないんだろうけど。
"若いときの過ち"に関するおじさんの考察
よくできた脚本ですね。楽しむことができました。キャリーマリガン、少しふけたけど、相変わらず可愛かったな。
…数十年前に都内の有名私大を卒業したおじさんですが、当時こうしたことが良くあったのかと言えば、こんなこと、少なくとも僕の周りではありませんでした。僕も学生時代はそれなりに遊びました。恋人もいました。他にガールフレンドもいました。でもこんなことは考えたこともないし、僕の友達にこんなことをする奴は一人もいませんでした。アルバイト仲間と酒をのみに行ったとき、一回だけ、こうした行為を、武勇伝ぽく自慢した奴がいて、不快になったことがあったかな。だって、自分の姉妹や恋人がこんな目に遭ったら、なんて考えたらできるわけないよね。まともな人間なら。だよね。
K大の広研(事件起こした奴ね)、W大のスーパーフリー、東大の何だっけ?医大でもあったな?
キャシーに正義の鉄槌を下されろ!
牢屋に放り込まれろ!
唾入りコーヒー
めちゃくちゃ楽しみにしていた本作。
予告がこんなに面白そうなことあるか?と期待に胸をふくらませていた。ようやく公開となりました。
う、うーん...期待しすぎたかな。
いやまぁ、面白いんだけど思ってたんと違う。
個人的にはあまりハマりませんでした。
明るい未来を約束された若い女性・キャシー(キャリー・マリガン)。大学を中退し、ごく平凡な暮らしをしている彼女には誰もが知らない裏の顔があり、夜ごと外出しお持ち帰り男に制裁を下すのにはある目的があった。
この映画はとにかくオシャレ。
音楽といいファッションといい、カッコよくもあり可愛くもある。コーヒーショップではキャンディーを口にくわえ、車内ではグミを食べるキャシーもまた絵になっている。そういう面ではクルエラにすごく似ているのかも。
主人公・キャシーを演じたキャリー・マリガン。
最高の演技だった。大人な余裕があり自分に嘘をつかないキャシーから、過去が忘れられず涙ぐみ弱々しいキャシーまで同じ映画で別人かのように変わるこの役を見事に演じていた。美しかったです。
ラストは必見。
不気味な音楽とともにドキドキさせられるし、かなり震えた。・・・の恐ろしさと言ったら...。ラストまでに配置された伏線が心地よく回収されて非常に楽しいし、テンション超上がる。
難点としては分かりにくかったり、分かりやす過ぎたりするところ。復讐のⅠからⅢまでは、復讐している感も薄いし分かりにくかった。複雑でも言いたいことは分かるものの、急にくるので字幕を追いかけるのが大変。洋画をあまり見ない私にとっては難しかったです笑
話は分かりにくいが、登場人物に関してはキャシー以外安直過ぎる。スゴく分かりやすい性格だこと。予想ができてしまうので、あまり衝撃的だとは思わない。
少し今書いた文と被るが、パンチが足りない。
どんでん返し、復讐、誰もが恐れる正義の悪役、みたいなのを想像していたのでかなり肩透かし。思ってたんのと全然違った。んー、なんか微妙だな...。
悪い作品じゃないんですけどね。
予告を見て勝手にイメージを膨らませてしまったのが悪いのかな。。。すごく惜しい。
鞠雁
もっとポリコレ全開フェミニスト映画かと思って構えてみたけど、映画の作りとしてはむしろオーソドックスで90年代作品ですって言われても納得できるくらいに手堅い作りだった。
なんか普通に、ほんと普通に、面白かった。
それにしても、こういうこと言ったらお前この映画から何を感じ取ったんだと批判されそうだけど、キャリーマリガン老けたなあ。
名前のテロップが出るまでキャリーマリガンって気づかなかった。。
あんなに不気味なTOXIC初めて聴いた。
奇しくもブリトニー・スピアーズも大変なことになってるリアル。
チンコの言うことばっかり聞いて生きてるといつか自分よりも賢い女性という生き物に全部持ってかれちゃうぞ。
みんなキャシーのことをサイコというけどニーナに共感するあまりああなっちゃったのであってサイコの真逆でしょ。
脳味噌精子の男に制裁を
最近よく日本で問題になっていることはアメリカでも問題になっているということですな。
同じ女として激しく同意できる描写ばかりだった
泥酔してる女を持って帰りヤダヤダ言ってもいいからいいからとアソコに指を突っ込んでくる男はいくらでもいるし後から問題になってもその行為は同意の上だったと叫ぶ
そもそもミニスカート履いて泥酔してる女が悪いと批判付き
集団で女の子を襲っても守られるのは大概男の方で、というのもお決まり
そんな男たちに制裁を与える
黙って見過ごしていた大学も、傍で嘲笑ってた女も同罪だと。
良い映画だった
傷つけられ辱められた女が
ザマァ見ろと中指を立ててるような映画
愉しいサスペンス
凄い情念に動かされたサイコと言っていいヒロインの手の込んだ復讐劇だが、一度緩めたらまた締めるジェットコースターのようなストーリー。女の敵は許さないベースは崩さないが、ヒロインに何か好感も持てる(最後の姿も実際かわいい)。発端となった惨劇も想像させることで余計に戦慄させる工夫。よく出来た脚本である。
派手なウーマンアクション映画か
かと思ったけど奥が深かった。
友人を想う彼女の気持ちと、恋が出来ずに傷つきながら男性に対するひん曲がった行動と復讐に燃える、大きく揺れ動く女性のストーリー。
いつエンディングか分からず、ずっとドキドキ。
意外と最近ではおすすめランク高い映画でした。
全355件中、261~280件目を表示