聖なる蝶 赤い部屋のレビュー・感想・評価
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救いは栗林藍希さんと川上奈々美さん
江戸川乱歩の短編小説をベースにした「赤い部屋」シリーズの第3弾。今作の原案は乱歩の「悪魔人形」。
女子高生を盗撮して教師をクビになった男と彼に優しくされて慕うようになった少女のお話。
少女は一年前に卒業していたが女子高生だと偽った。男は彼女のことを覚えていなかった。
嗜好の違いというか、同じクソでもこの男には馴染めなかったなぁ。10代の女の子しか愛せないなんてねぇ。少女の盲目の愛もちょっと。自業自得の悲劇に感情が入らなかった。
救いは少女を演じた栗林藍希さん、チョイ役とはいえ川上奈々美さん、そして昭和感あふれるレトロなチラシかな。
運送屋、お前もか。
赤い部屋と呼ばれる仮面をつけた男女が非日常的な体験団を語る会の第三弾。
教え子を盗撮したことで免職となった十代にしか奮い立たない元高校教師と、彼を慕う少女の話。
当初は声を掛けてきた少女を諭していたが、一度自身を解放すると、ハマってしまう主人公と、ただひたすらに彼を慕う少女…。
自分の前から姿を消されないか不安でしかたなかったり、今を留めておきたいと思ったりという様が全開だけど、ロープは現代劇ではちょっとムリが。
山場からの展開もありがちながら嫌いじゃなかったけれど、そこからのラストのリアクションは盲目を過ぎてちょっとね。もっと狂っていて良かったんじゃないかな。
ルミ視点の部分は良かったんだけれどね。
赤い部屋シリーズ第3弾
赤い部屋シリーズ第3弾。江戸川乱歩「悪魔人形」が原案。
舞台挨拶で窪田監督が「脚本が先で後で原作を探した」と言うだけあり、前2作の赤い部屋シリーズと比べテイストが異なる。
それを良しとするのかは置いておいても悲しくも切ない純愛が描かれている良質な映画だった。
そして俳優陣がとても良かった。
その中でも新人の栗林藍希がとても良い!!
勿論、波岡一喜も安定して見ていられるのだが19歳とは思えぬ大胆で力強い姿に目を奪われました。
若手の柾木玲弥は窪田監督と2回目の仕事らしいので前作との違いも気になった。
他のレビューさんも書いていたが監督はそろそろ乱歩卒業して別の題材へ向かってもいいのではないかと勝手ながら思う。
一般映画と言う括りで人間の「性」を真っ正面から描く映画が少なくなって来ているのだから。
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