JUNK HEADのレビュー・感想・評価
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これが見たかった4.3
これが見たかった。そんな映画だった。
Blameライクな世界観で、一見すると不気味な雰囲気だが、そこの展開やストーリーが意味を持っていて素敵な作品に仕上がっていたと思う。SFチックだけでなく、個人的にかつらを被った人間世界と、デジタルな食べ物、デジタルな風景、何もかもがリアルに必要ではなくなった「人間らしい」生活というものに固執するさまは面白く写った。
得てして雰囲気だけで作ると、それは雰囲気ゲーの様相を呈して、絵はいいけど面白くない、つまらない、意味がわからないという作品になりがちななか、狂気に満ちた世界にも人間的な暖かさ、日本的なかっこよさ、展開の予想されたデジモンのButterflyが流れてきそうなかっこよさが詰め込まれていた。
多くの鑑賞者が、三人衆の「これ打つと明日がやばいんだよな」の言葉にワクワクが止まらなかったことだろう。
これが見たかった。
これを作ったクリエイターに称賛を送りたい。
俺達 天国に行けるかな?
意外におもしろかった
評判は聞いていましたが、とても面白かった。
毛細血管みたいな模様のトラップが仕掛けられていて、そこを踏んだら怪獣が出てくるところが面白かった。エイリアンを観た人ならそうそう、と盛り上がるところあり。
人間の嫌なところが描かれていて、共感する人も多いと思います。クノコはすごく美味しいキノコのような食べ物みたいで、それが培養されているのは人間の胴体なのか、抜くと痛そうなところも細かく描かれていたのが面白い。
言語が何語かわからないようになっているけど、ホクロとか日本語の単語が時々出てくる。あとダンスするシーンとか洋画っぽくて好きです。
楽しい作品で、とても印象的で、観てよかった。
シュールさとグロテスクさの間で
今後に期待
全体通して思うところは悪くはない。分かりやすい世界観と多少キモダサなキャラとか言語が特定言語ではないので字幕を変えればどこの国でも通用する作品だし、人形の動きもギミックも頑張った感が溢れている。労作として高く評価したいところ。ただ、KUBOを観た時のようなライカ、トラヴィス・ナイトへの感動や感嘆は出てこなかった。残念ながら作り込みの部分では遠く及んでない。いや、ライカのレベルが高すぎることと本作が個人プレーの積み上げ状態であることを考慮すると大健闘しているのは間違いないんでしょうけど。
あ、KUBOも配給がGAGAだったな。
さて、冒頭部分の説明から旅立ちのシーンでピーンときたのがネット端末遺伝子を探して旅している男の物語じゃねえ?という思いでした。たぶん、そうそう外していないでしょう。
おそらく、日本以上に海外で評価が高くなりそうですね。
エンドロールには笑ってしまいました。面白いですよ。
かわいい
これはすごい
良く頑張りました…は、観客には関係ありません。
SF的世界観はグロよりなので、考えて作っている感はありますけど、さほど目新しいものではないと思います。
テーマとしても、人間の不死性、生命の尊重、多様化、社会の分断、友情…うーん。どれかまともに描けていましたでしょうか?神という言葉で宗教観をクローズアップするかとおもったらそれもなく…。命の危険があったから生きた実感があった?かなあ…うーん。それだけ?
エンタメとして話の面白さも、100分耐えられるクオリティではないと思います。5,60分ならまあ面白がれるかなあ、という水準だと思います。そこはほぼ個人的な撮影だからしょうがない面もありますが、なら5,60分で納めればいい話です。
映像というかストップモーションアニメは頑張ったと思います。ただ、ストップモーションの良さって素朴さな気がします。それにCGで代替できる映像であれば観客には関係ありません。エンドロールとはいえ、映画本編でメタ的にほらがんばったでしょう?はみっともないと思います。
ということで、メタ視点の「がんばりましたで賞」を除けば、あまり評価できるSFではないと思いました。
独特の世界観に没入できるすごい作品
7年の歳月をかけたと言われるけど、逆に7年でこれ作れるのすごくない?
ストップモーションアニメって本当に奥が深いんだなぁと思える作品。ストップモーションの味わい的なところもあるし、単純に映画としてのストーリーや世界観が全て素晴らしく、こんなものを作り上げられるなんて、すごいし羨ましいとさえ思った。
3部作ということですが、次が楽しみです。いくらでも待ちます。
世界観や生き物が独特で、最初はほとんど説明されないんだけど徐々に明かされて行くうちにこの世界に没入して行くのがとても良かった。主人公は何度も何度も破壊されては首だけになり、また別の体に修理されるというのも場面転換ごとにあって面白い。まさにジャンクヘッドというタイトル通り。
赤いフードのマリガンの木になると思われるマリガンの女の子のような存在もなんかこの奇抜な世界観の中でも既存の作品にありそうな部分があって安心する。
ラストの方は王道なバトル展開もあり、映画としてのサービスもあって、鑑賞後の満足感は非常に高い。
黒い3人衆でまさか感動させられるとは思わなかった。2人は天国に行けると良いな。
また、続編とかで残りの1人も出てくるのだろうか。
生命の樹にたどり着くとどうなるのか、続編が非常に楽しみになる終わりでした。
キモくて可愛いディストピア
遊び心に癒される
めちゃ楽しい。
パートン(&がらくた&ポン太)、
マリガンたち、
昆虫お化けのような多足動物のような、
さまざまなクリーチャー(かな?)
マリガンはちょっとミニオンズを思わせるものも多く、
マリガンの多様さにも驚く。
パートンは何度も何度も落下して壊れて、修理され・・・
(この修理だけれど、頭部だけで全体を修復しちゃうって、
(しかも更に壊れて2度目にブリキのオモチャ風で、
(ガラクタは話せない設定で、
(ジェスチャーで会話するのだけれど、なんか通じちゃいますね、)
女の子/ニコ。
どう見ても赤頭巾ちゃん・・・ですよね。
隠れてはにかんだり、どうしてこんなに表情豊かで、
気持ちが表現できてるんだろう?
ストップモーションの方法は、ウチの子がやってたのを見てましたが、
250コマで5秒位でした。
堀江貴文監督は背景が芸術ですよね。
予告編で背景の中にいる監督が写りますが、めちゃめちゃ細密で、
まるで都会の夜景みたいで驚いた。
地下のマリガンの中枢機関にいるドクター。
あの機械室みたいな光景も異色。
堀監督は彫刻、絵画を勉強した内装業が本職のアニメーター。
堀貴秀監督さん、よくぞ7年間挫けずに完成に漕ぎつけたものです。
きっと楽しかったんでしょうね、苦しかった以上に楽しさが優ったのだと
お察しします。
日本語の字幕が付いたのは、話す言葉が、デタラメ語(御免なさい!)
これはアイデアですよね。
(声優さんを何人も必要としないもの)
BGMにも唸った!!
(絶妙に面白い)
ストップモーション・アニメとなら、
「KUBO」と「犬ヶ島」を観ましたが、2つとも日本とは縁が深い。
「JUNK HEAD」は、殆ど日本的な感性は皆無です。
その分、
老若男女が楽しめる利点にも恵まれている。
それにしても舌を巻くのは、
攻撃されたクリーチャー(?)から血がドローっと広がるシーン。
これはストップモーションでどうっやっているのかしら?
あのジワーっと広がるシーン!
他にも背景。
プラモデルを組み立てる感覚だろうか?
疑問符で頭の中がいっぱいで溢れそう。
YouTubeを観るとスタッフさんも4〜5人に増えましたね!
次回作は2024年の完成を目指しているとか?
また驚かせて下さいね!
楽しみにしています。
人類の到達した、最高の芸術作品のひとつ
タイトルの通りです。
イマジネーションから始まり、造形、造作、撮影、ライティング、映像、演出、物語(は未完にせよ)、
どれをとっても、気の遠くなるような、素晴らしいクオリティで、良い意味で、作家の狂気を感じます。
笑いあり、涙あり、ドラマあり、SFあり、シュールあり、ディストピアもののドライな残酷性もあり、
某BLAME! のように、いろいろなエピソードや場面を、投げっ放しジャーマンで次々と繋げてゆくスタイルなのかと思いましたが、
途中でUターンし、円環する物語へ帰結する素振りを見せたところで、未完のまま終了します。
とはいえ、一本の映画として、ちゃんと盛り上げたところで切れており、
こうなると、ただただ、何年先であろうと、完全版を期待するばかりです。
毎カット、全シーンすべて絵的に素晴らしく、いつまでも見ていたい、終わってほしくない、この世界から帰りたくないと思わせる
映画力に満ち溢れた作品です。とにかく素晴らしいです。
文句なしの最高点!
驚きの迫力ある映像とサウンドだった。ストップ・アニメーションであるが、スムーズかつダイナミックな動きに圧倒された。
それでいて、個々のキャラクターの味わい・個性がきっちり描かれ、かつトンマなところがとてもコミカルで楽しい。
奇妙でグロテスクな猛獣?と戦うシーンが出たかと思うと、お笑いキャラの人物?もたくさん出てきて和ませる。
ストーリー展開もどこに行くのかハラハラドキドキであったが、人間味のある心の触れ合いのシーンも出てくる。「天国」「神」のキーワードは根底にあるテーマのように思えた。
とても重要だなと思うのは、発する言葉が何語か分からない言語であること。英語でもフランス語でも中国語でもない不思議な異次元の世界観を生み出している。中には日本語的なフレーズが聞き取れたりして、クスッとくるところもある。これが逆に諸外国で上映されたときにそれぞれの国の人たちは母語との関係で私たち同様の印象を持つのかもしれない。
この「>?@#!\*」的な脚本をつくり声優としてセリフをキャラクターに吹き込むのも一人でやっているという。現実に存在しないからといって適当にやっているわけではなく、考えられた仕掛けがあるように思う。本当に驚きである。
実写の映画では表現できない世界観。それがアニメと一言で括れるものではないが、架空のイメージを創作し、それを形として実際に我々に見せてくれるその創造性に驚嘆した。CG、VFXではない現実に存在する「物、者」を動かすストップ・アニメーション。一つのエンターテイメント作品として完成させるまでには膨大な時間と労力があったと思う。
《映画作りは独学》《たった一人で始動》《制作期間7年》《本職は内装業》
総コマ数約14万、フィギュアはすべて手作りという狂気の愛と情熱で完成させた作品、ギレルモ・デル・トロから、同じ高みを目指す才能として激賞された。
などのキャッチコピーで紹介されているが、ストップ・アニメーションでこれを作り上げというのだから、堀貴秀氏は本当に凄いとしか言いようがない。
会場には一人参加の女性が多く見られた。年代的には30代以上であろうか。
大ヒットアニメ映画とは違って多数の人が押し掛ける映画ではないかもしれないが、劇場で多くの人に見てもらいたいアニメ映画である。
【ひろしまアニメーションシーズン2022】boidsound映画祭としての上映。
天才!最高。
最後のスタッフロールで驚愕。
ひとりでやってたの?????
自ら考えて作って声までして、凄すぎる。
カット割もしっかりしていて、アクションシーンも見応えがある。一見表情のなさそうなキャラたちもちゃんと感情が伝わるしどんな性格なのかとか伝わって感情移入しやすかった。観ているうちにキャラたちをどんどん好きになっていってた。
エンドロールの制作過程の映像に再度唖然。
カッコいい。すごいよ、ほんと。
ぱっと見可愛いキャラだし、なんかかわいいアニメなんかなーと思ってたらそうじゃなくて、この世界観が好みすぎて、始まって数分でワクワクが止まらなかった。
日本ならではの笑いの間があって、訳の分からない言葉に字幕だけど伝わったしほんと面白かった。それに字幕なのが良かった。ホクロがホクロなのにも笑った。
クノコにも笑った。完全にあれを思い浮かべてしまう。
マリガンたち?人間と戦争してたわりには、神様と称えたりめっちゃ協力してくれたりリスペクトしてくれてた。あと死んだ時、僕なんかのためにって人間は悲しむけど、いつかは死ぬから大丈夫と言ってるのが印象的だった。
あの後どうなるのだろう。
地下が一体どこまで続いていて、生命の謎は解明できるのか?物語の続きが気になる。
次回作があったら、次は映画館で観たい。
謎の生命体が蠢く弱肉強食な地下世界。調査隊の理不尽な主従関係は最後...
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