「すべての運命が集結する!」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム だいふくさんの映画レビュー(感想・評価)
すべての運命が集結する!
MCU以前のスパイダーマンシリーズすべて鑑賞していました。そして、本作をなるべく予備知識無く鑑賞して、率直にスパイダーマン映画を見続けて良かったなと感慨深い感情になりました。
私は、サムライミ版スパイダーマンが好きでしたが、正直その後にスパイダーマン映画が量産されつつあるのには嫌気がさしてました。MCU版ですらです。がしかし、それをすべて回収して集大成と言える作品に仕上げたとはびっくりです。今までの映画が本作のために作られたような感覚ですら覚えます。もうね、スパイダーマン映画好きのための、スパイダーマン映画と言っても過言ではないですね。
ある意味、ずるいですよね。ジョン・ワッツ監督がすべて持って行ったのですから。がしかし、誰が考えることができた展開だったでしょう。誰もが驚きだったのではないでしょうか。
そして本作は、敵を倒すのではなく、敵を救うスパイダーマンなんですよね。しかも過去作で登場して死んでいった悪役たちなんです。悪役を救うために悲しい思いもするのです。本当に救うべきなのか迷います。
そんな時に、サムライミ版映画で、ベンおじさんが言ったセリフ
「大いなる力は、大いなる責任が伴う」
が、本作でもキーワードになりスパイダーマンの迷いを消すのです。もうね、このセリフはファンはうなりますよね…。
ただ、本作はMCU版だからこそ作ることもできたというべきでしょう。一時期、スパイダーマンのMCU離脱危機がありましたが、そこを乗り越えて本作が出来ました。MCUに残ることにより、「アベンジャーズ」シリーズにつなげ続けることが出来ましたよね。本作の突拍子のない展開を可能にしたのは、なんといってもドクター・ストレンジが居てこそになるので、MCU版でしかこの壮大な物語を作れなかったということになりますね。そういった意味でも、ファンが心配したスパイダーマンのMCU離脱が防がれたのは本当に大きかったと思います。
が、しかし3部作完結したので、これからのスパイダーマンはどうなるのか!?今後はまた期待と不安でなりませんね。まぁ、とにもかくにも、本作で綺麗に収めたMCU版スパイダーマンシリーズ3部作、完璧に終わりました!