「見事な傑作。スパイダーマン好きのための映画」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム とまとさんの映画レビュー(感想・評価)
見事な傑作。スパイダーマン好きのための映画
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前作のファーフロムホームは、スパイダーマン初心者でも分かりやすい内容だが、今回は、トビー版、アンドリュー版、歴代のスパイダーマンファンが歓喜するような作品でした。
マルチバースを見事に描いてみせた今作では歴代スパイダーマンたちが成し遂げられなかったことを遂行する物語でした。
トビーは怒りに任せた自分を責め、アンドリューはMJを助けられずに自暴自棄になっていた自分を悔やんでいました。それぞれがラストシーンで過去の自分が出来なかったことを成し遂げましたね、まさに号泣シーンでした。
そしてラストシーンで自分がスパイダーマンという存在であるという記憶を全世界で消し、スパイダーマンの「正体不明の」親愛なる隣人という立ち位置に戻らせました。
MJがラストで、不思議とそう思う気にならないわ、といった発言は、トムホがMJ自身の過去に存在していて、それを“完全に”忘れていなかった。という結果に繋がっていることを示唆してるのではないかなと思います。
なんせ1度見破ったのだから、もう一度見破るわ。といった発言からもこれを見て取れます。
しかし、新アベンジャーズのリーダー的立ち位置だったスパイダーマンはどこに行ってしまうのかなという悲しさは残りますね。
それでもマルチバースという壮大な物語をここまで簡潔に描いているこの作品はやはり傑作でした。映画館には3回足を運びましたが、毎回泣いて、毎回楽しめたので、DVDも買おうと思います。
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