「スパイダーマンの「人間性」。」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
スパイダーマンの「人間性」。
「スパイダーマン」はエマ・ストーンが出てた作品を2つほど見ただけで、久しぶりである。今までにこんなにシリーズが続いていたとは知らなかった。初期の作品には、偶然からスパイダーマンになってしまった人間的な悩みのようなものが描かれていた気がする。今回はそのイメージは残しつつも、いわれなき非難を受けながらも自分の使命をしっかり自覚して行動しているようにみられる。自分のせいで周りの大切な人達に迷惑をかけていることを気に病むのは、とても普通の人間らしい。過去に戦ってきたヴィラン達を救済しようと考えるのもとても真っ当である。今回は今までの作品の集大成のようだが、スパイダーマンのヒーローとしての「人間性」みたいなものを追及しているように思った。
集大成ではあるが、過去作に思い入れのない者にとっては、ヴィランが大集結しても、このひと誰(?)という感じである。見る方はすべて分かっているという前提で作っているので、感情移入できない分不親切な印象が残る。
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