「きっとマイノリティな感想」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム ヤッターさんの映画レビュー(感想・評価)
きっとマイノリティな感想
クリックして本文を読む
楽しんで観たけど、良かったとは言いたくない。そんな気持ちです。
MJを救ったアメスパピーターにも、グライダーを刺させなかったマグワイヤピーターにも心震えました。
でも、今回のトムホピーターの顛末をして「ピーターはこれでやっとスパイダーマンになったのだ」とか言ってる人を見ると、アナタ血も涙もないんですカァぁあー!とか言ってやりたくなってしまいます。
いや、実際そうなんだと思います。映画しか見てない僕ですし、原作から追いかけてる人が言うのなら、きっとそうなんでしょう。
でも、足掛け6年可愛く見守ってきたトムホピーターが今作で被るあんまりな出来事の数々は、純朴な少年が被るには辛すぎるの極みって、みんな思わないんですかぁ??しかも始まってすぐ死ぬベンおじさんと違って、6年分失って死にかけて裏切られた末のメイおばさんですよ?挙句全ての人から忘れ去られるなんて…。ラストシーン、新居を見回す彼の、なんとも形容し難いあの眼差しが、鑑賞からしばらく経った今も頭に焼き付いています。
MCU版スパイダーマンの明るさが心地良すぎて、スパイダーマンが辛い生き方であることを忘れてしまってました。本作にそれを思い出させられました。
トムホピーターも、スパイダーマンに、ついになってしまった。その哀しさが、ずっとずっと自分の胸に残ってしまってます。良かったなんて言えない…言えません。
アイアンマンの指パッチンは受け入れられたのになあ!ひょっとしたら、僕がスパイダーマンという作品に向いてないのかなぁ…。そんなことまで思ってしまう、今日この頃です。
コメントする