「マルチバース」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
マルチバース
いや、そんな…そういうもんだけど、まさか!?
な、事が起こる。
マルチバースってこういう事なのだと、すっごく理解できたように思う。
ミスティリオからの流れはあるものの、あまりにも多いアンチな世界に驚く。短い助走を経てトラブルは起こるのだけれど…いやいやw
まぁ、漫画だからいいのだけれど、親近感が湧きまくり。その失敗を経て怪人大集合な物語になってくのだけれど…最後のアレはなんなのだろう?
ああ、まだ語られないマルチバースの住人達だったのかなぁ。それはいいとしても、なんか色々変わった世界に着地したような違和感が残る。
自由の女神の盾は…?
何かがリセットされたような光景に戸惑う。
怪人達を治療するのは良いのだけれど、見るからに安っぽいアイテムで、それを作る過程にもチープ感が漂う。案外あっさり作れて100%の効き目。
…ツッコまずにはおれない。
砂に変化した人体を元に戻すって…お前ら何者だ!?
映像は凄まじい。
めちゃくちゃリアリズムを提供してくれるのだけれど、取ってつけたような解決策を呑み込みにくかった。
副題である「noway home」をがっつり描いた切ないラストではあったけれど、ピーターの成長をもしっかり描いた作品でもあった。
喜怒哀楽の喜と楽が目立ってたこれまでだったのだけど、怒りを露わにして、哀しみを経たピーターは、少年から男になっていた。
墓前に佇む横顔なんかは別人のようにも見える。
トム・ホランドが大好きになった。
デフォーの曲者ぶりも流石で見応えある。
何よりあり得ない共演が実現した今作。
スパイダーマンを見てきた世代には、もう何だろ?感動って言葉だけでは言い尽くせない充実感もある。
オマケに出てきたヴェノムも気になるトコではあるのだけれど…また焦らされる事になった。
このシリーズは今後どんな展開を見せていくのだろうか?風呂敷がデカすぎて収集なんてつかないんじゃないかとも思うのだけど、新作が出る前には前作を見返してから行きたいと思う。
それにつけても…マルチバースの威力は凄え。
とんでもない設定をぶち込んできたなと改めて感心する。