「ソニー単独製作に戻してくれ」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム 熱帯雨林さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ソニー単独製作に戻してくれ

2022年1月20日
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鑑賞方法:映画館

これでトム・ホランドのホームシリーズは終了だろうな。しかし、あんな仕掛けが有ったとは驚きとともに最初のシリーズから観ていた私には嬉しい演出。しかし、真ん中のは印象が薄く、あまり覚えていなかったな。ただ、この驚くストーリーのおかげで、どうしてもドクター・ストレンジの出演が必要となって、話がごちゃごちゃ。最初の頃はもっとスッキリしたストーリーだったのに。嬉しいけれど、宿敵も助けてやらなきゃ、などと面倒くさい人情話になったので星3つ。

しかもそのドクター・ストレンジの出張出演のせいで、マーベル/ディズニーが利益の50%を要求して揉めにもめ、結局25%をソニーが差し出すことで決着したらしい。あのドクター・ストレンジの出演時間で50%は無いわ。25%もなぁ。ま、共同制作というのも有ったのだろう。しかし、それまではスパイダーマンの版権としてマーベルに支払ってたのは5%だったのにね。反対に、アベンジャーズ等への貸出しのときはどれだけもらってたのか。

もともとは他のヒーローと同じくマーベル出身なのに、マーベルの業績不振でスパイダーマンはソニーに映画化権を売り飛ばしたのが別扱いの始まりらしいが、今頃は悔やんでいることだろう。ソニーは映画化権を手放しちゃダメよ。んで、これからは他のマーベルヒーローを当てにせず、スパイダーマン単独で単純明快なストーリーのやつをお願い。膨らみすぎた話をどう元のように持っていくかは私には聞かないでほしい。んで、5%払う以外はもう縁切りで。しかし、スパイダーマンからのスピンオフで映画化権所有のヴェノムでさえ共演させると、ふたたび揉めるかも、ウハハ。また、宿敵も、っていうストーリーに一度すると、次回から何を退治して行けば良いのかなぁ。

ところで、マーベル/ディズニーとの契約でアベンジャーズに参加中は、この自社が権利を持つヴェノムとでさえ共演は不可だったらしい。ホントなら無茶苦茶な契約だなぁ。ディズニー傘下になるってことはやはりビジネスにはシビアになることなのね。今回の最後のオマケ映像もソニーと関係ないマーベル映画の宣伝じゃないか。しかも長っ。これまた出張出演契約で強引にねじ伏せたのか?だとしたら恐るべし、ディズニーのパワー。この映画と全く関係ないが、もとの20世紀フォックスはディズニー以外に買収されてほしかったわ。ああ、ルーカスフィルムはどっちでも良い。一応は観るけどスターウォーズファンじゃないから。面白いと思ったのは、これまたスピンオフのローグ・ワンだけだったからね。

熱帯雨林