「よくぞこんな展開を考えた」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム ロードあがさんさんの映画レビュー(感想・評価)
よくぞこんな展開を考えた
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自分の失敗でマルチバースがつながって混乱が起きているのに、それを修復してくれようとするドクター・ストレンジの邪魔をして混乱をさらに広げるって…途中から主人公に共感できずにイライラしていた私でした。
しかし、マルチバースから複数のヴィランが召喚されたということは…当然そのライバルだったスパイダーマンたちも登場しないと収まらないわけです。このストーリーで私は納得しました。今回の主人公は、世界の混乱や破壊を招きつつ、新たな世界の展開を導くトリックスターなのだと。西遊記における孫悟空、「真夏の夜の夢」における妖精パックと同じ役割です。
本作品は、従来のスパイダーマン世界を収束させながら、新たなマルチバースの展開を導くものであり、それはエンドクレジット後の予告編で示されます。
素晴らしい脚本に敬意を表して採点5とします。
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