「スパイ太とドクえもん」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム うじさんの映画レビュー(感想・評価)
スパイ太とドクえもん
「ねえねえドラえもん」
「なになにのび太くん、また何かお願いごとなの」
「この前、ドラえもんに、世界的な有名人にしてほしいとお願いして、そうしてくれたよね」
「何か問題が発生したのかい」
「もう、マスコミが大騒ぎしてプライバシーも何もなくなってしまったんだよ
「それで」
「今度は世界から僕の存在の記憶を消してもらえないかなぁ」
「だから、あの時にちゃんと考えて判断するように言ったじゃないか」
「そんなこと言われても、ねぇねぇお願い、このままじゃママとかにも迷惑がかかっちゃうよ」
「仕方ないなぁ、ジャーン、「記憶消しマシーン」!。」
「工夫のないネーネングだね」
「そんなことを言うと消してあげないよ」
「ごめんごめん、よろしくお願いします」
「それじゃあ、作動させるよ、スタート!」
「ちょっと、待って、僕が有名人だという記憶を静香ちゃんだけには残してくれないかな。」
「途中でそんなこと言われてももう機械は止められないよ」
「そんなこと言わずに、ドラえもーん、お願い」
「仕方ないなぁ、いったんリセットと・・・あー--------、
機械が暴走してとんでもないことに--------」
今回の作品は、脚本スタッフがドラえもんを読んでいたものと思われます。
パクリとは言えないものの、ピーターとドクター・ストレンジの関係が
のび太とドラえもんの関係を彷彿させます。
ドラえもんでは、のび太がいじめられるのを苦にして、ドラえもんの出した
何でも望みがかなう機械に対して、つい、「世界には僕ひとりだけにしてくれ」
とお願いして、ひとりぼっちになってしまうエビソートもありました。
今作は、上映時間146分と、長い時間ですが、それでも足りないくらい
いろんなお話が盛り込まれており、もうお腹いっぱいです。
普通であれば、3つに分けてもいいくらいのお話を監督はよくまとめたものと思います。
観る前から過去の悪役が出てくるとは知っていましたが、
こんなに勢ぞろいするとは思っていませんでした。
悪役を演じている俳優は、みんな名優で出演料もさぞ高かったと思います。
特に、ゴブリン役のウィリアム・デフォーはよく再登板してくれました。
あれから20年経っていますが、見かけも演技の乗りも当時のままです。
CGは使っていないとのことで驚きです。
あと、エレクトロを演じるジェイミー・フォックスが出た、アメイジング・スバイターマン2
は大コケした映画(そのせいで予定のパート3は製作中止)でトラウマとなっていると思いますが、
今回よく出てくれたと思います(ノリノリ演技です。)。
そして、ネタバレになると言えばすでにネタバレなんですが、
ウルトラマンや仮面ライダーシリーズを見ているオタク人ならば、
涙を流して喜ぶ展開も待っております。
※ 本作の同窓会的なつくり方は、「マトリックス レザレクションズ」と
似ている感じがします。
※ ドクター・ストレンジは「どこでもドア」も持っています。
今回はスパイ太の友達が使いまくります。