「タイトルの意味」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム どろっぷさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルの意味
すごく面白かった
初期のサム・ライミスパイダーマンは観ていたのですが、アメイジングスパイダーマンの方は鑑賞しておらず
今回のNWHで絡んでくるかも!?という事で急いで鑑賞
そして、そのまま記憶がホカホカの状態でNWHを観ました。
私的に、このタイミングでアメスパを観ておいてよかったなってとても思うほどアメスパが色んなところで報われてて涙が止まりませんでした。
MJを救えたシーン、マックスとの会話のシーン、君はすごいよと誉められるシーン、そして理解ある仲間と会話ができるシーン
2からまさかの3が製作されず、ふわふわとした終わり方をしてしまったアメスパが、ここにきてやっと着地できた気がして本当によかった。
逆に言えばこれでアメスパは完結をしてしまった気がして、少し寂しくもあった。
彼の後半の「愛してる」という、彼自身からの言葉はとってもとっても重たくて思いの詰まった「愛してる」だなと、そう思いました。
そして、トビーマグワイアスパイダーマンのお兄ちゃん感がとてもよくて個人的にキュンとしてしまいました笑
アベンジャーズという存在を知らないのに、きっとすごいんだろうなってだけで手放しに「すごいね!」って褒められる姿はさすがだなって感じました笑
そしてトムホラスパイダーマンとグリーンゴブリンの対峙でみせた、無言の訴えは彼でなきゃ出来ない行為でした。
そして、トムホラスパイダーマンの相変わらずちょっとおバカなところがまた人によってはイライラさせてしまうかもしれませんがいい味出してましたね!
またそこが憎らしくも可愛らしいところでした笑
見切り発車なところや、善も悪もなく良いことをしようとするところや
その結果、苦しくも悲しい現実を作り出してしまいましたが
それもまた彼がここで成長するための大切な過程であると思います。
でもやはり、今思い出すだけでもメイおばさんのシーンは泣けてしまいます。
無邪気で素直で優しい彼を築き上げてくれたメイおばさんがここで居なくなってしまうのは、とても心苦しかったです。
加えて、最後のメイに触れることのできなかったハッピーが切なさをより際立たせておりみるのが辛かったです。
様々なところで滑らかに話が進んでいくのですが、いろんなところで色んな見所があり感情も目も頭も良い意味でとても疲れる映画でした。
ドクター・ストレンジが今回、アイアンマンてきな良い隣人であり良い指導者としての立場にありましたが
彼もまた、トムホラスパイダーマンに関わる事によって心の成長があったのではないかなぁ?って個人的に感じました。
最後の記憶を無くしてしまう決断をしたシーンでは、彼なりの優しさと葛藤があってこれもまた目頭が熱くなるところでした。
そしてなんと言っても、ストレンジが魔術を使うシーンは大画面で観ているととても迫力があって見応えがありました!!
アトラクションに乗っているような感覚で、すごく楽しめます!!
ラストでは結局みんなから「ピーターパーカー」の存在を消すことに
MJもネッドもハッピーも、自分の事を思い出せそうなそぶりを感じられず
思い出させるという約束も、MJの額の傷を見た時に出来なくなってしまった彼の優しい心を思うとまた胸が張り裂けそうなほど悲しくなりました。
このまま関わってきたみんなが、安全な暮らしができるようにまた彼は一から一人で頑張ってしまうんですね。
結局家に帰れなかったのは、トムホランドスパイダーマンその本人。
今までアイアンマンやメイおばさん・ハッピー、ネッドにMJと色んな人に関わり支えられて、今までのスパイダーマンとは違う人からの恩恵を授かれるスパイダーマンだったのが
ここで従来のスパイダーマンのように、誰にも関われない貧乏でひとりぼっちの良き隣人になってしまいました。
前2作とは違って、寂しい終わり方になりましたが
へんに思い出してハッピーエンドになるよりも、こっちの方がトムホラスパイダーマンの為にもなるし
私的には良い終わり方だなと思います。
まだ続編が作られるのであれば
個人的にネッドの行方が気になるところです。
実写スパイダーマン3人の、着地したシーンの彼らのポーズの違いが
これもまた個人的に盛り上がりました。
ネタバレレビューですので、観た人が観るとは思いますが
前7作きちんと観てから観るのがぜっっっっっったいおススメです!!!
この映画を観ていなかった新鮮な気持ちで、見直したい!!笑