「マーベル映画の最高傑作」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム 相良宗介さんの映画レビュー(感想・評価)
マーベル映画の最高傑作
ネタバレ注意
本作はマーベル映画史上最高傑作と言っても過言ではないと思います。
星5以外の評価をしてる人はとくにスパイダーマンやマーベル作品に思い入れも思い出もないのでしょう。星5以外にありえない作品です。
マーベル映画の最高傑作は今まではエンドゲームでした。なんと言っても2008年のアイアンマンから始まったMCUの集大成ですから。
ですが本作は2002年のサムライミ版から数えて20年の集大成です。さらに言えばMCUと違い元々出演なんてありえなかったソニー作のスパイダーマンからのカメオ出演の嵐です。
PVでドクオクなどのヴィランが出てるのは当然ですが知ってましたがまさかアンドリューとトビーまで出てくるとは・・・・
リアタイでサムライミ版から観てましたから正直涙が出てきました。ただ出てきただけの段階で。
そこからの怒涛のメタ的なストーリー表現がもうたまりません。
特にドクオクのチップを正常に戻した後のピーター(トビー)とのやり取り、アメイジング2でのグウェンと同じ様に高所から落下したMJを救ったピーター(アンドリュー)の涙・・・・
正直後半は涙が止まりませんでした。EGのトニーでもくるものがありましたが今回はもうダメでした。
元作で悲しい最期を迎えたグリーンゴブリン、ドクターオクトパス、サンドマン、リザード、エレクトロ達ヴィランがただ敵として出ただけでなく救われたのも本当に良いストーリーだったと思います。
ラストは今までは本当に子どもで自分中心だったり考えが足りないピーター(トム)がトニーと同じく自分を犠牲にしてまで世界を救いMJ達を守るために大切な人たちから決別したりホームカミングからの成長が見えたところもとても良かったです。
「トニースタークにもハートがある」彼のハートはきちんとピーターに引き継がれているようです。
本当に本作はストーリー展開、表現、アクション、演者といったすべての要素に文句のつけようがありませんでした。