「救済と旅立ち(ネタバレあり)」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム ハムカツ太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
救済と旅立ち(ネタバレあり)
MCUスパイダーマンのシリーズは一貫してピーターの独り立ちの物語であったと感じています。それは、今作NWHでも同じく、突き放すような言い方ですが、ストーリー的にはピーターが勝手に事件を起こしその尻拭いを自分ですると言ったものでした。しかし今作に関しては、歴代スパイディの先輩2人が着いていたことにより、トムホピーターの見据えるべき目標となったと思います。
今作を見て1番私が嬉しかったことは、歴代スパイディ2人の救済が行われたことです。ストーリー自体はトムホピーターの成長物語ですが、同時に過去シリーズの後悔を取り除いてくれました。
トビーピーターは、ノーマンを殺してしまったことをずっと後悔していました。それに、最後には和解ができたものの、きっとオクタビアスが死んでしまったことにも責任を感じていたでしょう。その後悔をトムホピーターの案で2人とも殺さずに終わることが出来ました。
アンドリューピーターはなんと言っても、グウェンでしょう。もう、後悔から8年ほど経つのにも関わらず、あの時の衝撃は今でも忘れられません。MJが落ちた時、トムホピーターが手を伸ばしたが手を掴むことは出来なかった。そのシーン見て、アンドリューピーターがとっさにMJを助けることができた。このシーンで、アンドリューピーターは、トムホピーターに自分と同じ悲しみを味合わせることなく助けれたことに喜んでいながらも、グウェンも同じように助けることが出来ていればと、とても辛い表情を見せました。自分も泣きそうでした。そして、マックスとも、しっかりと話ができ、和解することができました。
この2人の後悔をMCUの世界で取り除いてくれたことで、再び自分の中で止まっていた2つの世界が動き始めたような感覚になりました。これを実現してくれたMCUには本当に感謝しかないです。
そして、最も悲しく、重要であったのはメイおばさんでした。メイおばさんがいたからこそ、トムホピーターは優しい心を持ったヒーローとして活動できてきました。死んでしまったことは本当に悲しいです。しかし、メイおばさんの最後の言葉「大いなる力には、大いなる責任が伴う」、これを聞いて初めてトムホピーターはスパイダーマンになれたのだと私は思います。この先もトムホピーターはこの言葉をを胸に活動をするでしょう。死んでほしくはなかったが、トムホピーターの自立、成長にとっては必要な死であったと私は考えるようにします。
トムホピーターがノーマンを殺そうとするシーンです。このシーンでは、先輩スパイディ2人が止めてくれたことに意味があると感じています。本編で実際に言葉にしていたが、2人ともベンおじさんを亡くし、犯人に復讐を果たすも得たものはなく後悔しか残らないことを知っていたからこそ、トムホピーターを止めることができ、その背中に先輩2人はやはり凄いなぁと私も感じました。そして、感情的であったトムホピーターも、落ち着きを取り戻し、ノーマンを救う決断ができたことも大きな成長であったと思います。
そして最後のシーン。ストレンジの魔術によって自分に関する人の記憶を全て消す決断は、一連の事件を終える前には出来なかったことです。そして、別れの際、MJとネッドにまた会おうと誓うが、その後2人に会うと何も知らない2人がそこにはいた。本当ならここで全てを話し、友達と恋人に戻るはずなのだが、それをせずに帰ってしまう。自分がスパイダーマンであることから、今作では身近な人たちに大きな迷惑をかけてしまった。この先も、迷惑はかけれないし、2人の将来を邪魔したくないことから、このような決断に至ったのでしょう。MJがFFHでピーターが渡した、ネックレスを記憶をなくしてもつけていたことは、嬉しくもあり悲しかったです。
長くなりましたが、やはり僕はマーベルに興味を持ったきっかけであるスパイダーマンが大好きで、それはこれから先も変わらないと思う。トムホピーターはこの先もアベンジャーズを離れ1人での活動となるが、メイおばさん言葉を胸に頑張ってほしいと思う。そして、歴代スパイディとの共演を実現してくれたMARVEL studioには感謝しかありません。掛け合いや共闘するシーン、そして3人でスイングするシーンは、見るだけでにやけが止まりません。本当にありがとう。
コメントありがとうございます!!
本当に良いシーンでしたよね。アンドリューピーターが報われて本当によかった。トムホピーターもメイおばさんの言葉を胸にこの先も頑張ってほしいですね!