「コッテリニンニク油野菜マシマシ。」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム 侍味さんの映画レビュー(感想・評価)
コッテリニンニク油野菜マシマシ。
たまに二郎系の味の濃いラーメンを食べたくなり、食べる事が有るのだが、食欲を満たした後は猛烈な胃もたれと満腹感で苦しくなり、以後数日はお茶漬けで十分になる。
グリーンゴブリンが出てた予告編での想像通り、歴代ヴィランと歴代スパイダーマン(ただし一部居残り組あり)が集合し大暴れ。
味がゴッチャになったラーメン同様、後半のスパイダーメンは誰が誰だか分からずカッコいいんだけどよく分からない。
脚本と、歴代を呼び戻した手腕は拍手ものだと思うが、それぞれのスパイダーマンのシーンで歴代のテーマソングに変えるなどの演出があっても良かったのでは?
メイおばさんの退場のシーンもさもありなんだったけど、個人的にはラストが惜しい。
全員の記憶からピーターパーカーの存在は消えても「愛と友情は消えなかった」ってラストなら大傑作になり得たのに…
ここは、一時今作で一旦終了の方針だったのでこの終わり型だったのかとモヤモヤする。
映画の内容は他の方も述べているだろうから、僕のヘンテコ視点からの感想など。
トニースターク役のロバートダウニーJr.のリアル元恋人のメイおばさん役のマリサトメイが同じスクリーンに映った事に感慨を覚えたのも数年前。
そして卒業した彼の後を追うかのようにメイおばさんも最後を迎える。ここは二重に涙する。
今作の映画のエンドロールの後にはいつものオマケ映像は無く、ドクター・ストレンジ新作の予告編が流れる。
しかし、その監督は、かつてスパイダーマン三部作を作り上げ、今のMCUの礎を築き上げたサムライミ。
ここで彼が産み出した遺伝子が里帰りする。
いつの間にかおじさんになった僕は再び静かに涙した。
p.s. 僕のハンドルネーム侍味読み方は、「さむらいみ」です。
さて、お茶漬け食べましょうか。