「"期待しなければ失望しない"けれど、ファンなら期待していい、損しない欲張り見たいもの全部乗せにムズムズした!--- かつてスパイダーマンを見たすべての人へ」スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5"期待しなければ失望しない"けれど、ファンなら期待していい、損しない欲張り見たいもの全部乗せにムズムズした!--- かつてスパイダーマンを見たすべての人へ

2022年1月7日
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"大いなる力には大いなる責任が伴う"
フルスイング&ホームラン!息を整えさせて…。子供時代のサム・ライミ版からずっと慣れ親しんできたSONY × スパイダーマン =ソニースパイダーバースの歴史が今マルチバースという進=深化を突破口に交錯する、スパイダーマン過去作たちの(その後&)落とし前!!! 前2作でスパイダーマン=ピーター・パーカー個人に恨みを持つというより…な相手と戦うなど、代理戦争に駆り出されていたのが、今回初めて自分という存在に執着する強敵たちと対峙することになって、本当の意味で己と向き合い決断することになっていく。喪失から一体何を学び、立ち上がるのか?果たしてやろうとしていることは正しいのか?だから本シリーズに今までベンおじさんパートが無かったこともあり、3本目でありながら同時に1本目のような気もした。最初から最後の最後までピーター・パーカー=トム・ホランドくんのキャラクターがよく出ていた気がした。
"He's gonna kill us all." 彼はそんなんじゃない!WE HELP PEOPLE. ピーター、ピーター、ピーター…今回も素晴らしくクセ強めバイプレーヤー名優ウィレム・デフォー(表情筋柔らかすぎ!顔芸)はじめ豪華キャスト勢揃いで目の前に立ちはだかり、襲いかかってくる!キャラクター多いものの根幹を貫くテーマが一貫していて見やすかった!豪華なのに散らからないで知らずしらず温かな気持ちに包まれている、流石その主演カップル同様愛すべき"ホーム"シリーズ!! ここぞと待っているサプライズ、わかっちゃいても大満足なファンサービスの数々はたとえサウスパークの懐かしベリーのようなもの=思い出補正的な部分があったとしても、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜更け』なんかとは雲泥の差でやっぱり最高に素晴らしかった(自覚的なシーンも?レゴ)!またメタ的なネタも『マトリックス レザレクション』なんかよりずっと気持ちよすぎた!コレコレコレ、コレを待ってたと言わんばかりに歴史ある作品に対するファンサービスのお手本みたいな作品だった!オォー!!
【tinkle】テンポよくエモーショナル。メチャクチャ最高に気持ちよくも、最後はなんとも切なくもなってウルッと…これはやっぱり年越す前クリスマスに見たかったな〜と思った。主人公ピーター・パーカーの決断が胸に沁み入る、余韻に浸る(トム・ホランドくんが言って脚本書き換えたところ?)。

3はマジックナンバー!!!
例えばピュアすぎるトム・ホランドくんの口が軽くて、おなじみのお騒がせネタバレ王子になったこと……。例えばSONYとディズニーが決別したことから前作『ファー・フロム・ホーム』を最後に"MCU離脱!"となって、"これからはヴェノムを始めとするSONYのユニバースに出ます"となったものの、トム・ホランドくん本人がディズニーCEOに涙ながらに電話して、奇跡の復活劇を遂げたおまけに、史上初複数のユニバースに出るキャラクターにスパイダーマンがなったこと……。そして例えば本作ではちゃんとうっかりネタバレしなかったこと……!これらもすべて本作に至るまでの長い布石というか、今となっては一種の必然に思えてくるほど。一つ一つのエピソードが規格外なほど絵に描いたようにチャーミングで、きっとそれらを聞いた誰もが笑顔になってきたことと思う。そんな大人の常識や利害関係も通用しないところでトムホことトム・ホランドくんはみんなの弟分として愛されてきたから。ナイススロー&ナイスキャッチ。

from every universe
道徳心 "Everyone deserves a second chance."
AVI ARAD
勝手に関連作『ホークアイ』『スパイダーマン:スパイダーバース』
P.S. ドクター・ストレンジは角が取れてきたのかピーターには優しい英国人コンビ、まさしくEnglishman in New York。ウィレム・デフォー見るとエンケンとかバイプレイヤーズの面々思い出すようになってきた。ジェイミー・フォックスは『ベイビー・ドライバー』のときみたい。また、マイルズ・モラレス映画作るのかなってセリフもあった。

2021年映画館始め/劇場鑑賞回数最速上映含む3回
毎回同じところで声上がるのが印象的だった

とぽとぽ